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2014年11月16日(日)に参加した熊本大学公開講座「インストラクショナルデザイン」の受講レポート第三弾。
今回は、学習者の動機づけモデル「ARCS」について。
ARCSは、ジョン・ケラー氏によってモデル化されたもの。
Attention(注意喚起)
Relevance(関連性)
Confidence(自信)
Satisfaction(満足)
の頭文字を取って「ARCS」(アークス、と読みます)。
●Attention:何だろう?何をやるんだろう?面白そうだなぁ!と学習者の注意を引く
→ たとえば、研修タイトルに「おや?」と思わせるようなキャッチーなキーワードを入れる、とか、エピソードなどを交えて進める、とか。
●Relevance:やりがいがありそうだなぁ。これが仕事にこんな風に生かされるのだろうなぁと関連性を感じさせる
→ 何のためにこの学習があるのか、どう実務に結びつくのかを実感させたり、自分のペースで自分のやりたいように学習できるようにしたり。
●Confidence:やればできそうだなぁ。できる!できるぜー!と思わせる
→ 「出口」を明確にした上で、「おお、できた!」という成功体験を積み重ねられるようにしたり。
今回は、学習者の動機づけモデル「ARCS」について。
ARCSは、ジョン・ケラー氏によってモデル化されたもの。
Attention(注意喚起)
Relevance(関連性)
Confidence(自信)
Satisfaction(満足)
の頭文字を取って「ARCS」(アークス、と読みます)。
●Attention:何だろう?何をやるんだろう?面白そうだなぁ!と学習者の注意を引く
→ たとえば、研修タイトルに「おや?」と思わせるようなキャッチーなキーワードを入れる、とか、エピソードなどを交えて進める、とか。
●Relevance:やりがいがありそうだなぁ。これが仕事にこんな風に生かされるのだろうなぁと関連性を感じさせる
→ 何のためにこの学習があるのか、どう実務に結びつくのかを実感させたり、自分のペースで自分のやりたいように学習できるようにしたり。
●Confidence:やればできそうだなぁ。できる!できるぜー!と思わせる
→ 「出口」を明確にした上で、「おお、できた!」という成功体験を積み重ねられるようにしたり。
●Satisfaction:やってよかったなぁ。努力が実を結んだ、次も学ぼう!と思わせる
→ やったことが無駄にならなかった、達成感を味わえたり、褒められたり。
この4つのキーワードに当てはめて、「学習者の動機付け」をするといいよ、という考え方です。
ケラー氏は、このモデルを作るにあたって、数多くの動機づけ理論を調べたそうです。そして、ARCSに分類してみた。その後、今度は、実務家などの「ノウハウ」をまた調べてみて、やはり、実務家が言う「動機づけの仕方」もARCSで収まる。うん、じゃあこれで「ARCSモデル」ってことでいいよね、となったとのこと。
ただし、まだまだ進化中なので、ケラーさんが書いた本にも「現時点でまとめているものを本にするね」ってなことが書いてあります。(以下の書籍リンク参照)
私はこの「ARCSモデル」を長らく、「研修提供者側」「教材開発者側」が使うモデルだと思っていました。
しかし、この講習で、鈴木克明先生は、「学習者側にも”ARCS”の視点で学習を考えてもらうといい」とおっしゃいました。
つまり、学習者自身が「どうすれば”面白そうだ”と思えるか」「どうやれば”やりがい”を感じたり、”自信”が得られたりするのか」「どうやって”満足”すればいいか」を考え、工夫してみたらいいのだ、と言うのです。
この「学習者視点」でのARCSモデルの適用について、これまで一度も考えたことがなかったので、うぉぉぉ! 目から鱗100枚!と心の中で叫びました。
鈴木先生は、この講習の中で、何度もこうおっしゃっていました。
「人に教えるって、何が目的なのか。それは、”自分で学ぶ人”を育てることでしょう? 教えて、その結果、受け身の人を作ってはダメなんです。 教育の目指すこととは、”自分で学ぶ人”を育てること。」
だから、ARCSだって、学習者視点で活用すればよい、ということなのですね。
言われてみれば当たり前なのだけれど、教える側、教材や研修を提供する側の視点で「自分たちが何をするか」ばかり考えていました。
学習者が自ら学習でき、主体的に学び続けられるようにするための”ARCS"。
この考えを得ただけでも、参加してよかった、と思ったのでした。
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ケラーさんの本。ちょっと難しいですが、面白いです。
→ やったことが無駄にならなかった、達成感を味わえたり、褒められたり。
この4つのキーワードに当てはめて、「学習者の動機付け」をするといいよ、という考え方です。
ケラー氏は、このモデルを作るにあたって、数多くの動機づけ理論を調べたそうです。そして、ARCSに分類してみた。その後、今度は、実務家などの「ノウハウ」をまた調べてみて、やはり、実務家が言う「動機づけの仕方」もARCSで収まる。うん、じゃあこれで「ARCSモデル」ってことでいいよね、となったとのこと。
ただし、まだまだ進化中なので、ケラーさんが書いた本にも「現時点でまとめているものを本にするね」ってなことが書いてあります。(以下の書籍リンク参照)
私はこの「ARCSモデル」を長らく、「研修提供者側」「教材開発者側」が使うモデルだと思っていました。
しかし、この講習で、鈴木克明先生は、「学習者側にも”ARCS”の視点で学習を考えてもらうといい」とおっしゃいました。
つまり、学習者自身が「どうすれば”面白そうだ”と思えるか」「どうやれば”やりがい”を感じたり、”自信”が得られたりするのか」「どうやって”満足”すればいいか」を考え、工夫してみたらいいのだ、と言うのです。
この「学習者視点」でのARCSモデルの適用について、これまで一度も考えたことがなかったので、うぉぉぉ! 目から鱗100枚!と心の中で叫びました。
鈴木先生は、この講習の中で、何度もこうおっしゃっていました。
「人に教えるって、何が目的なのか。それは、”自分で学ぶ人”を育てることでしょう? 教えて、その結果、受け身の人を作ってはダメなんです。 教育の目指すこととは、”自分で学ぶ人”を育てること。」
だから、ARCSだって、学習者視点で活用すればよい、ということなのですね。
言われてみれば当たり前なのだけれど、教える側、教材や研修を提供する側の視点で「自分たちが何をするか」ばかり考えていました。
学習者が自ら学習でき、主体的に学び続けられるようにするための”ARCS"。
この考えを得ただけでも、参加してよかった、と思ったのでした。
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ケラーさんの本。ちょっと難しいですが、面白いです。
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