2010年4月29日木曜日

旧ブログ記事:初任給(2010年4月29日掲載)

私が入社した24年前は額面で14万円くらいの給料で、4月の手取りはヒトケタだった気がします。(日割り計算になるため、4月は余計に少なかった)

そんな中から、

●父に財布
●母にネックレス
●妹に・・・あ、なんだっけ?アクセサリーだったかな?

を購入し、「初任給によるプレゼント」をした上で、さらに、

●自分用に(安い)スーツ2着

を求め、全部なくなってしまいました。

親元からの通勤で、学生時代のアルバイトによる貯金も多少はあったので、5月も暮せましたが。(2万円の食費も家に入れていました。今思うと、少ないですね。)

昨年、ある企業の新入社員研修を担当した際、ちょうど初任給が出る日だったこともあり、自己紹介の際、「初任給は何に使うか」を言っていただきました。

たいていは、

●食費に消えます
●鍋を買いたい
●学生時代の借金を返したい

など、現実的な内容でしたが、お一人だけ、

●両親に苦労をかけたので、旅行に連れていってやりたいと思っていますが、初任給だけでは無理なので、夏のボーナスまでできるだけ貯めて今夏にでも実現したい

と言った人がいて、講師の私だけではなく、教室中の新入社員が、一斉に「おおぉぉぉぉ」とどよめいたものでした。感動してしまったんですね、皆。

さて、今年も各社、初のお給料は出終わった頃でしょう。新入社員の皆さんは、その大切なお金をどのように使うのでしょうか?

できれば、親御さんになんらかのプレゼントをしてあげてほしいなあ、と思うのであります。

2010年4月28日水曜日

旧ブログ記事:そんなことまで!?(2010年4月28日掲載)

ちょっと病院ネタが続きますが。

先日とある大きな病院に見舞いに行き、広場みたいな場所にバインダーがおいてあったので見てみると、来院者からの「リクエスト」と「その対応結果」を記したものでした。

クレーム中心でしたが、感想やリクエストもありました。

たとえば、

●ロビーに流れている曲に「千の風・・」があるのは、いかがなものか?
⇒ リクエストが多かったので流しました。

●医師が忙しすぎて、早口なので、手術前の説明が理解できない
⇒医師にゆっくり話すよう指導しました。ご遠慮なく質問なさってください

●同室の人が朝からハイテンションでうるさい。こちらは気分が優れないのに。
⇒看護師などスタッフに遠慮なく言ってください。こちらからお話しすることもいたしますので。

ってなやり取りが書いてあります。(メモしてきたわけではないので、記憶に基づく、なんとなくの再現です)
数年分なので、大量にあるのですが、中にはこんなことがあってびっくり!

●医師がコンビニでお弁当を買っています。激務なのに、健康面で大丈夫かシンパイになりました。もっと栄養管理のしっかりした食事を取らせてあげてください。

おぉぉ、すごい。そんなことまで紙に書いて目安箱に入れる方がいらっしゃるのかあ、と驚いたのでした。

医療従事者がどんな食事をしているかまでチェックしている患者さんがいるのですねぇ。

それにしても、来院者からの意見その他に対する「対応」を全て記載して、公開しているのは素晴らしいなあ、と感心したものでした。

2010年4月27日火曜日

旧ブログ記事:痛い。(2010年4月27日掲載)

昨日に引き続き、ちょいと痛いお話です。

2005年3月に受けた「粘液のう胞」の除去手術から3年。(詳細は→ 奇病のデパート(1))

その手術で出来た頬の裏の「すじ」(親指と人差し指の間の水かきみたいなのを想像してもらえるとわかりやすいかも)が邪魔でどうしても口がちゃんと開かないのです。

外見上ちーっともわからないのですが、自分では話すたびに口が引きつれるので不快感を1日中味わう・・・というわけで。

3年経って改善されないので、今日、とうとう、切ってもらいました。(唇のしびれ自体が取れないので、今でも毎月フォローの通院中)

私:「GWがあるので、仕事もしばらくありませんから、今日、思い切って切っってもらっちゃおうかと」
医師:「じゃ、やりますか?」・・・と電気メスを取り出す。

念のための確認。

私:「あのぉ、麻酔、かけますか?」(弱気)
医師:「いやあ、この筋1本なんて、痛み感じないから、麻酔使いませんよ」
私:(嫌な予感)・・ 『前の手術の時も、すぐ終わりますよ。翌日からご飯食べられますよ、と言われたけど、全治3週間くらいかかったよなぁ・・・』
私:「あ、そうですか。わかりました。でも、ホントに痛くないんですか?」
医師:「ええ、万が一痛かったら言ってください。じゃ、ちょっと切りますよ」

ジィィィィィ~。焦げ臭い匂い(肉が焼けている)。

痛い、痛い、痛いじゃあないか。針でちくちく刺し続けているような、そういう痛み。

私:「痛いです」
医師:「痛いですか?我慢できませんか?」
私:「我慢しろ、と言われたらできなくもないですし、我慢できると思いますが、痛いです」
医師:「気のせいじゃないですか?」
私:「気のせいだとしても、痛いです」
医師:「どうします?麻酔します?」
私:「我慢できなくないこともないとは思いますが(なんと遠回りな)」
医師:「じゃ、軽く麻酔しましょう」

・・・・

再挑戦の後、1分程度で終了。口の可動域は広がった・・・ような気がします。

麻酔が切れるまで4時間くらいは、口がゆがんでいるのでマスクして過ごしました。

そして、その後、また、痛い!痛いのだ!

腫れているし、
触ると痛いし。

帰り際に、

私:「これ、麻酔切れたら、痛くなりませんか?」
医師:「ならないでしょう」
私:「前回は夜、すごく痛かったんですけど」
医師:「あの時は3センチ以上切りましたからね」
私:「今日は大丈夫ですか?痛み止め、不要ですか?」
医師:「大丈夫です」

という会話を交わしたのに。

痛いぞ、このやろー。

5月にまた通院するので、「痛いじゃあないか」と訴えておくことにします。

それにしても、「我慢できないほど痛いですか」は、答えづらい質問です。

「我慢」の限界というのは、どの辺に設定されているのか、わからないから。

「え、その程度しか我慢できないの?」と思われるのもシャクだし、かといって、「そんなに我慢しなくていいのに」というところまで耐えるのもなんだし。

「我慢できないほど痛いですか」の正しい答えは、なんでしょう?

「痛い」か「痛くない」か、2択にして欲しいなあ。
そこに「我慢」を追加しないで欲しいなあ。

*主治医がここを読むとは思えませんが、万が一、目に留まるといけないので、一応、お断りを。とてもいい医師です。信頼しているので、3年通っています。これはホントのことです。

2010年4月26日月曜日

旧ブログ記事:今日の朝イチ:書かなかったこと(2010年4月26日掲載)

「朝イチメール」をご覧いただいた方には、「詳細は省略」が気になった方もいらっしゃったかも知れません。いや、そんなことはどーでもいい、という方が大半だとは思いますが。

親指の爪の話はおいといて、頭を切った・縫った・・・のはなぜか?

それは、ですね。

頭上からアイロンが落ちてきたのです。アイロンの角が頭頂部に当たったのです。

ずん!というすごい衝撃を受け、うずくまって、しばらくじーっと頭を押さえて、だいぶ経って両手を離すと、

手には、「ち、ち、ち、血が・・・」。

なぜ頭上からアイロンが?

箪笥の上にアイロンが置いてあったのです。置いたのは私ではありません。当時存在したオットがアイロンを置いていたのです。

私、それを知ってはいたものの、ふと忘れて、床の雑巾がけをしておりました。当然、かがんで。箪笥に触れたら、箪笥が揺れて、TOPからアイロンがまっさかさまに落ちてきたわけですね。落差2メートルといったところでしょうか。

もうちょっとで死んでいたかも知れません。

いやあ、痛かったです、あれは。

救急に行きまして、頭を2針縫うことになりましたが、そこで事情を説明しなければなりません。

医師:「どうして、こんなところに傷を?」
私:「アイロンが落ちてきまして」
医師:「あ、アイロンが?どこから?」
私:「かくかくしかじか」
看護師:・・・隣で笑いをかみ殺している・・・・

といった光景は今でもまぶたに焼き付いております。

脳内の出血はその時何でもなくても、10年後くらいまではじわじわ溜まることがあるので、要注意!と言われていましたが、もう20年ほど経つので、大丈夫でしょう。

2010年4月25日日曜日

旧ブログ記事:姑息(こそく)の正しい遣い方(2010年4月25日掲載)

ブログを初めて1年強。いまだに1ヶ月完走(毎日更新)を成し遂げたことがないので、今月は!と挑戦中。あと5日。今月は行けるか?

さて、

「姑息な手段」とか「姑息な手を使いやがって」なんて言葉が小説やらTVドラマやらに出てきますが、たぶん、それは、「ずるいことをして」といったニュアンスじゃあないかと思われます。

でも、「姑息」ってそういう意味じゃないんですよね。

先日、外科医の友人と話していて、登場したのです、「姑息」が。

「姑息手術では完治しないので、根治手術をすべきだ」と言ったのでした。

話の中身じゃなくて、「姑息の遣い方」にピクンと反応してしまいました。

以前から「ずるい」という意味ではないことは知っていましたが、「じゃあ、なんだっけ?」をすぐ忘れて常に辞書を引いていました。

『そうかあ・・・。姑息 VS. 根治 と対比させると覚えやすいなあ』

★ 姑息:その場しのぎ、一時の間に合わせ (姑:しばらく、息:やすむ、止む・・・のようです)

ほら、もう忘れないでしょ?でもないかな。

2010年4月24日土曜日

旧ブログ記事:シュ・・・と言えば(2010年4月24日掲載)

「シュ」で始まる言葉と言えば?と訊かれたら、何と答えますか?

私は世代的にまず思いつくのが、

「シュワッチ」

です。

まあ、もう少し身近なもので言えば、せいぜい

「シュークリーム」

ってところでしょうか?

2月ごろの話。とある企業での新入社員研修の事前打ち合わせにて。

「女性の身だしなみは男性より幅があるので、どこまでをお認めになりますか?」といった話の中で、先方が「そういえば、昨年は、シュシュのことで”どこまでOK?”という話が出ましたね。"シュシュはいいんですか?"といった質問が多発しました」とおっしゃいました。

「シュシュ」・・・・

昨年やっと覚えた言葉。覚えておいてよかった。

「シュシュ」。

定義?→「髪の毛を束ねるための、くしゅくしゅっとしているもの。中にゴムが通してある」

ヘアアクセサリー(これ、今は、ヘアアクセと言うんでしょ?)についても予習しておかねば、と早速帰社して、男性講師陣に確認。

「シュシュってわかります?」
「わかりません」
「では、バレッタは?」
「わかりません」
「カチューシャは?」
「わかりません」

・・・・・

早速、それらを身につけている同僚をあちこちでつかまえて、

「これがシュシュ」
「これがバレッタ」

と勉強会。

数日後、復習。

「シュシュは?」
「ええと・・・・」

当然、詰まります。すると、他の女性が「駅でよく落ちてるやつです」と。

一同爆笑。

たしかに、駅のホームや階段によく落ちてます。

その後、無事マスターし、研修に臨みましたが、当日は、残念ながら「シュシュ」も「カチューシャ」も「バレッタ」も質問に出てくることはありませんでした。

2010年4月23日金曜日

旧ブログ記事:時代と共にツールも変わるわけで・・・(2010年4月23日掲載)

新入社員研修は、当然のことながら、新入社員だけがクラスにいるので、日常的にもかたまって行動していることが多い。そして、あちこちで「わさわさ」と盛り上がってしまう。度が過ぎれば、「少し静かに」と注意されてしまうことも。

そういう会話の中には、研修に関するコメントもある。

たとえば、化粧室で「ちょっと疲れてきたねー」とか「眠っちゃった」といった会話が耳に入ることもある。

が、今年は、そういう内輪の会話がTwitterにも登場しているらしい。Twitterでささやいてしまう・・・らしい。

別にささやいたってつぶやいたって構わないのだが、「研修の感想」が「世界をめぐる」という状況に人事の方も私たち講師も「そうなんだ!」と「黒船が来た」のようなオドロキを禁じえないのであった。

旧ブログ記事:講演のテーマ(2010年4月23日掲載)

時々、講演のご依頼をいただくことがあります。NPO●●とか××協会といったところからです。

大変ありがたいお誘いなので、スケジュールが許せば挑戦するのですが、ひとつだけ困ることがあります。

それは、

「お引き受けいただけますか?」
「はい、喜んで。声を掛けていただき、ありがとうございます」

の会話の後に、すぐ、

「では、早速ですが、講演のタイトルと講演概要と田中さんのプロフィールをお知らせください」

というリクエストが来る点です。

え?待って、ちょっと待って!!!!!

「私にどういう期待をされてお誘いがあったのでしょう?」
「来場者はどんな背景で、何を期待して来られるのでしょう?」
「時間は?」
「そもそもこの会合全体の目的、主旨は?」

など、教えていただきたいことが山ほどあるのに、突然、「では早速ですが、タイトルを」って。そりゃご無体な。

それでこちらから詳細(特に聞き手の人数と背景、それから期待されている内容)を伺い、それを元に「こんな内容で、こういうタイトルでいかがでしょう?」と提案します。(通常、タイトルや内容決めまでに2-3回のやり取りが発生します)

どうして「講演」となるとあなた任せになるんだろう?とずーっと疑問に思っていました。

最近、理由がわかったのです(聞き出しました!)。それは、

「こういう内容でお願いします。聞き手はこういう期待を持っています」などとリクエストを詳細に示すと、「不機嫌になる講演者」がいるんだそうです。

たぶん、

「わしに講演を依頼しておいて、テーマだの内容だのまで指定するとは何事じゃ!!」

とおっしゃる御仁がいらっしゃるのでしょう。(口ぶりはあくまでも想像)

だから、無難に「あなた任せ」で依頼がくる。

それって変です。

「誰(どういう属性や背景をお持ちの)のために」
「何を伝える(どういうことを知らせたい/知りたい)のか」

は、その時々で異なるはず。

講演依頼にもちゃんとRFP(Request for Proposal)を出してよいのです。

ホント、遠慮せずに。当たり前のことですから。

2010年4月22日木曜日

旧ブログ記事:語彙を増やさねば!(2010年4月22日掲載)

プレゼンテーションやコミュニケーションの講座に参加すると、愕然とする方がいらっしゃいます。

「言いたいことは頭の中にたくさんあるのに、うまく表現できないっ!」

それで、最終的に、こういう気づきを得るのです。

「結局、語彙が足りないから、”この表現がよい”と思いつけないのだ!」
「語彙を増やさねば」と。

どうするか?と聞けば、

「本を読む」
「新聞を読む」

などと、「読む」を強化すべし、と思うようです。

先日の新入社員研修でも「研修レポート」に「ボキャブラリーが不足しているため、言いたいことが上手に言えないことに気づいたから、もっと本や新聞を読もう」と決意表明が書かれているのを見つけました。

そう、語彙は重要です。

ところで、数年前のこと。

「語彙力が大事」と説明したら、ざわざわ、ざわざわ・・・。

ん?と思いきや、

「あのぉ~、これ、なんと読むんですか?」

新入社員の大半が「語彙」を読めませんでした。

さらに、「”ごい”ってなんですか?」

「ボキャブラリーと言えばわかりますか?」と問うと、一斉に「うん」と頷きました。

・・・ということで、まずは、そこから。

2010年4月21日水曜日

旧ブログ記事:プレゼンテーションはパワーポイント作成力とは違う(2010年4月21日掲載)

新入社員のお一人が感想として述べていたことが印象的で。

「プレゼンテーションの技術って、プレゼンテーションツール(パソコン上の)の技術とイコールだと思っていましたけど、違うんですねぇ」

はい、違うんです。

パソコンを一切使わないプレゼンスキルの研修を行いました。

設計は付箋紙とA4用紙を使って。発表資料は、その設計を元に、A3用紙に手書きで。

パソコンを使わないと決めると、パソコン頼りの部分が一切なくなるので、とにかく徹底的に考え、じっくり構成を練るのです。直しが面倒なので、A3に絵や文字を書く際も、相当内容を固めてからになる。だから、とてもよい資料が作れる。

最初は、「どうして、この時代にパソコンを使わないのですか?」・・・と、この方法に懐疑的な質問も出ましたが、最後には、「パソコンを使わなかったので、かえってじっくり落ち着いて考えることができたし、これからパソコンを使うプレゼンをする際も、今回行った机上での設計は役立つと思う!」などという感想が多々聞こえてきました。

なんでも一度アナログに立ち返ってみると、基礎力が身につくような気がします。

たとえば、

●メールの前に手紙書いてみる

なんてのもそう。

●議事録を手書きで作ってみる

なんてのもそう。

基本ができている人は、応用編は簡単にクリアできるはずですから。

それにしても、手書きのプレゼン資料、どれもこれも非常に魅力的だったことに驚きました。発想の豊かさ、あれこれ散りばめた工夫。わかりやすいこと!

1回目に受けたフィードバックを生かして、2回目にさらによいものに改良(とはいえ、一から直すのは手間なので、作ったものを上手に改良)もしてありました。

手書きでもこれだけできるんだ!ということを全員で味わいました。

2010年4月19日月曜日

旧ブログ記事:企業とは?(2010年4月19日掲載)

ずーっと通っている上智大学の社会人向け講座で、数年前、教授がこんな質問をなさったことがありました。

「企業とは何か?を定義しましょう。まずは、皆さんにとって、企業とは何ですか?」

ひとりずつ答えて行きます。(ほとんど皆、企業勤務の受講者です)

「モノやサービスを提供することで利益を生み出すもの」
「利潤を追求しつつ、社会にも貢献する組織」
「多くの人で、ひとりではできないことを実現し、結果として利益も生み出すところ」

といったような回答が続きます。

最後にたった一人の現役大学生(女性)の発言。

「私にとって企業とは、”人の個性を奪う場所”というイメージです」

・・・・・

ざわざわ、ざわざわ、ざわざわざわざわ・・・・・。

「そうか、学生さんには、”個性を奪う場所”に見えるのかあ」
「そんなに”個性を奪う場所”でもないけどなあ」

なんてことを、年長者がざわざわ、ざわざわ。

学生の彼女には、「企業」とは、とてつもなく恐ろしい場所に感じられたのかも知れません。

あの彼女も今は企業にお勤めかしら?

「あなたにとって、企業とは”個性を奪う場所”でしたか?」

ちょっと聞いてみたい気がします。

2010年4月18日日曜日

旧ブログ記事:長靴(2010年4月18日掲載)

昨日の雪には驚きましたね。で、41年ぶりの遅い雪のタイ記録だそうで。

夕べ、いつもいく花屋さんで花を買って、おじさんとひとことふたこと。(このおじさんとおばさんは、なんとも和むご夫妻で、花を買う際、ほんの数分の会話をしてしまいます。)


「寒いですねぇ」
「ほんとに寒いですねぇ」
「朝起きたら雪だったんで、びっくりしちゃって」
「ボクねぇ、41年前を思い出しましたよ」
「41年前?」
「そう、4月にね、大雪降って」
「へぇ、41年前もそうだったんですか」(この時点ではそのことを知らなくて)
「忘れないですよ。だって、ぼく入学式だったけど、出席できなかったから」
「何の入学式ですか?」
「大学の」
「そんなに大雪だったんですか?電車が止まるほどの?」
「そうじゃなくて、長靴がなかったから」
「ああ、長靴が必要なくらいの大雪だったんですね」
「だって、田舎から東京出てきたばかりでね、最低限の荷物しか持ってなくて。靴も革靴一足だけで。それで出かけたら、翌日から履く靴がなくなると思ったから、入学式は断念したんですよ」
「そうでしたかあ。それで覚えていらっしゃるのですね」

・・・・・

なんだかしみじみとしてしまいました。

田舎がどこかは聞きませんでしたが、とにかく、ほんの少しの荷物で上京し、大雪に見舞われ、たった一足しか持っていない大切な靴のために出席を断念した入学式。

それを昨日の雪で思い出したのだそう。

「長靴がなくてねぇ、だから入学式、諦めたんです」って、少し涙が出そうな思い出ですね。

昨日は、カーネーションを3種類買いました。

2010年4月17日土曜日

旧ブログ記事:雪!(2010年4月17日掲載)

起きて、リビングのカーテンをさーっと開けたら、白い景色。

ん? おおー、雪です。

夕べ、雨音が「しとしと」から「しゃりしゃり」に変わった気がしていました。(その時はみぞれだったんだと思います)

雪が降っていたのですねぇ。

葉桜の向こうに雪をのせた隣家の瓦屋根が見えます。

住まいは東京23区。オドロキ!

2010年4月15日木曜日

旧ブログ記事:大学の授業が始まった!(2010年4月15日掲載)

今季も今日から始まりました。

上智大学公開学習センターにて。お勉強。いわゆる「社会人向け公開講座」ですね。

1999年から同じ教授に師事して、クラスメイトも変わらず、今回春季講座登録数は19ですって。内おひとりだけ新規で、18人はリピーター。驚異のリピーター率。

今年1月の2009年秋季講座最終授業時と、開講日の今日、全員の座る位置が同じだったのがおかしい。

「企業と社会」という講座を取っています。7月まで毎週木曜日は残業なしで頑張ります。

昨年まで教授の”助手”としてクラスに参加していた女性が新社会人として、スーツ着てやってきました。新入社員研修中でしょうに、夜は大学で勉強とは。偉い!

旧ブログ記事:誰だってその時代を生きたのだ(2010年4月15日掲載)

うんと尊敬する先輩から以前こういう話を聴いたことがあります。

その方は、とある企業の執行役員を当時お勤めでした。その前が大きな部門の事業部長だったかしら。部下が1000人くらいいるようなことをおっしゃっていたので、相当大きな部署ですね。

事業部長よりも前の部長時代、部下たちが

「どうせ○○さん(彼のこと)には、僕たちの気持ちはわからない。」
「○○さんは偉いから何でも自由にできるだろうけど、私たち下々のものは自分の考えもなかなか通らないし、聞いてすらもらえないこともある。非力だ。」
なんてことを言ってきたそうです。

それに対して、この先輩は、

「僕も、キミたちと同じような時代を生きてきた。そして、非力だと思ったこともあった。話を聴いてもらえないことも、思った通りにできないこともあった。実際、今はポジションが上だけれど、だからと言って何でも思い通りになっているわけでもない。上にはさらに上がいて、いろいろな影響を受けている。僕とキミたちはなんら変わることがない。

もし、何か違うことがあるとしたら、僕は、そうやって”おれは非力だ、何もできない、どうせ力がないから”という言い訳をしなかったことだ。その時々で、上司や先輩の”力”を利用しようと思った。上司や先輩を動かすために、自分がどうすればよいかを考え抜いた。

誰だって、その立場や地位、年代に関わる制約はある。それをどう乗り越えるかを考えていくほうが健全ではないか?」

と答えたとのこと。

年齢が上の人、ポジションが上の人は、「なんでも自由に思い通りにできていいなあ」と思うかも知れませんが、実際、その立場になってみれば、若い時代とは全く種類の異なるプレッシャーがあるものです。

「上の人はいい」「上の人は下の気持ちは分かるわけがない」ということはないんですよね。

誰もが同じ時代を生きてきたのです。そして、今もそれぞれの立ち位置であらゆるものと戦っているのです。

・・・ということがわかるようになったのが、中年期のよさかも知れません。

2010年4月14日水曜日

旧ブログ記事:集英社BAILA「5月号」に掲載されました!(2010年4月14日掲載)

10日ぶりに出社してみれば、新宿文化クイントビル(当社が入っているビル)の目の前の桜はすでに散って、葉桜となっていました。

10日前は、満開だったのになぁ・・・。(遠い目)

さて、お知らせです。

集英社の女性誌「BAILA」5月号に写真入りでインタビュー(?)記事、掲載されました。

インタビューというか、「読者の質問にお応えします」コーナーです。3月初旬に受けた取材の成果です。

「先輩力UPの4種目「褒める」「しかる」「頼む」「教える」」(P214)特集。

隣のページには、「今いくよ・くるよさん」「元宝塚・和央ようかさん」「日本TV・鷹西美佳さん」などがお出になっています。

BAILAは、取材にいらした編集部の方によると、「働くアラサー女性のための雑誌」とのこと。見本誌をいただきましたが、ファッションあり、仕事あり、アラフォーでもアラフィーでもなかなか読めますよ。

今書店に並んでいる号です。よろしければお手にとってご覧くださいませ。

取材の際、読者(2-30代女性)から集まったリアルな「後輩指導で苦労している」お悩みをお持ちになっていました。掲載されていないもので、「え?そんなことあるの?」と言った内容もあったのですが、本誌にあるものは、「多くの方が寄せてきた質問」「特徴的な質問」とのことです。

どこでも「後輩指導」では悩んでいるのですね。

2010年4月13日火曜日

旧ブログ記事:「電話に出れません」(ら抜き)(2010年4月13日掲載)

ずいぶん前の話ですが、「私は電話に出れません」を正しく言い換えてください、と新入社員に問い掛けると、しばらく考えた後、

「ただいま留守にしております」

という返事が返ってきました。

それ、「留守番電話の応答メッセージ」ですからー。

期待した答えは、「私は電話に出られません」でした。

「ら抜き」に気づくかどうか、という質問でしたー。(「ら抜き」「さ入れ」について説明もした翌日のこと)

すんごく考えたのでしょうね。努力は買うっ!

2010年4月12日月曜日

旧ブログ記事:OJT担当者研修もスタート(2010年4月12日掲載)

先週は新入社員研修。
今週から早速、OJT担当者研修もスタート。(お邪魔している企業はそれぞれ異なっています)

ここしばらく、新入社員研修、迎え入れる側のOJT担当者研修が交互にやってきます。

OJT担当者研修では、「どうやって動機付けするか」「どう仕事を教え」「どう自立・自律した人材に育て」「どう叱り」「どう褒め」るか、といった具体的ノウハウをケースなどを使って学びます。

今日は多くのケースを全員で解いていきました。唯一の解などありませんが、自分で考えてみたり、他者のアイディアを聞いてみたりすることに意義があると思っています。

ところで、「OJTという用語は古い」とか「OJTはもう機能していない」と言う方もいらっしゃいますが、別に古いとも思いませんし、OJTが機能していないとも思いません。

機能していない場所では言葉だけ「これはOJTで」などと言い、ごまかしているだけで、機能している場所ではきちんと機能しているのです。

機能している現場を多数見ているので、「OJT」はしっかり計画すれば機能するものだ、とわかります。

新入社員だけではなく、OJT担当者側も成長する制度が「OJT」制度です。

*OJT担当者研修はこれから8月くらいまで続きます。配属直前に行うことが多いため、各社の配属時期に合わせて開催にも幅が生じます。ピークは6月です。これは、多くのIT企業で新入社員の配属が7/1であることによります。ITは、新入社員研修が3ヶ月くらいはあるのですね。これが、他業界と大きく異なる点です。

2010年4月11日日曜日

旧ブログ記事:父・母と言って欲しい(2010年4月11日掲載)

新入社員が自分の両親について語る時(そういうことがたまにある)、

「うちの父親が」
「私の母親が」

といった表現を使うことが多い。

たとえば、「父親が勤務している会社で」「母親の仕事の関係で」といった文脈で登場する。

しかし、ここはやはり、

「父が」
「母が」

と言って欲しい。

普段、

「パパ」
「ママ」

あるいは、

「お父さん」
「お母さん」

と呼んでいる彼らにとって、

「父親」
「母親」

が、どうも謙譲語の一種のように感じられるようなのだ。

「人前では、”私の父が(母が)”と言いましょう!」と伝えれば、すぐ直るのだが、TVタレントがよく使う表現なので、真似しているのだろうか?

2010年4月10日土曜日

旧ブログ記事:久々かあさん:一歩前に出る・・・が難しい(2010年4月10日掲載)

昨日から「はいはい」もどきを始めたような気がする、との一報を受け、おばちゃん、甥っ子(修正8ヶ月半)に会いに行ってきました。

最近、ちょっと辛いことも多かったので、「いやし効果」も狙って。

先週会った時、腹ばいからお尻を持ち上げる状態、つまり四つんばいまではなっていたのですが、そこから一歩が踏み出せなかったのです。

今日は、四つんばいから右手を大きく上に上げて前にぺたっとつく。左手もほんの少し前につく(ずらす感じ)。膝を片方ずつなんとなく前方にずらす。これで5センチほど前進。

また右手を少し前に出すものの、お尻が下がっていき、ぺちゃっと腹ばいにつぶれ、ほふく前進風に少し前に。

自分が前に進んでいるのがわからないらしく、そのまま寝返りをごろごろと繰り返しておしまい。結局前進したのは10-15センチくらいか。

「今のは、”はいはい”と認定してよろしいでしょうか?」と妹。
「はい、今のは、”はいはい”と認定してよろしいでしょう」と私。

似たような場面の動画をばあちゃん二人に送ったところ、双方から「はいはいと認定」と返事が来たそうで、本日無事に「4/9にはいはい開始」と宣言されました。桜の開花宣言のように。

これで思ったのは、「右、左と順番に手を前につき、つづいて右、左と脚(ひざ)を前に出す」という、それだけのことがいかに難しいのか。自分がそうやって前進できるこを本人が気づくまでまだしばらくかかりそうです。

大人にとって「当たり前」のことを本人が気づいて、さらに、それが上手にできるようになるまでにはステップが必要なのですねぇ。できるようになったら、そこからの熟達へのスピードはすごいものがありますが(寝返りもヘタクソ→上手があっと言う間だった)。

新入社員研修花盛りの今月。

私達に当たり前のことができるようになるまでにはずいぶん時間がかかってしまうもので、そこを根気強く見守るのが、先輩たちの役目だなあ、と改めて思ったのでした。

2010年4月9日金曜日

旧ブログ記事:膝のうしろをぐいっと伸ばす(2010年4月9日掲載)

立ち姿が猫背というか、だらっとした印象を与えることがあって(私も決して、姿勢がよいほうではない)、新入社員と挨拶・お辞儀の練習をする際も、脇から見た背筋がぴん!としていない人が多いことに気づく。

どうしたらいいのか?について、以前、こう習ったことがあり、新入社員にも教える。

●立つ
●膝(ひざ)の後ろをぐいっと伸ばす

たったこれだけ。

立ち姿がぐにゃっとした印象になる人はたいてい、膝がビミョウに曲がっている。だから、背中もなんとなく丸まっている。(横から見ると「お猿さん」に近い・・・)

というわけで、「立つ→膝の”後ろ”をぐいっと伸ばす」。

これだけで、ぴんとします。お試しあれ。

★各地で新入社員研修に取り組む同僚の皆様、お試しあれ!

さて、今日も膝の裏をぴん!と伸ばして、本当に張り切って参りましょう!(→自分に言い聞かせております。)

2010年4月8日木曜日

旧ブログ記事:「はい」は大事(2010年4月8日掲載)

上司に呼ばれた時、上司に指示を受けた時、会議で上司が全員に「・・と全員でお願いね」と言った時、「はい」と元気にはきはきと返事をしているか?と言ったら、うーん?そうでもないな、と反省。

今週お邪魔している企業で、この返事の励行をしています。

講師が「皆さん、よろしいですね?」と問い掛ければ、クラス中が「はい!」。
講師が「●●さん、この答えは?」と指名すれば、「はい!」と言ってから立ち上がる。

気持ちいい。

講師として気持ちいい、のではなく、

●クラス全体にほどよい緊張感があること
●伝わったかどうか、講師だけではなく、全員が同時に把握できること

といった理由から。

返事は大事だなあ、と思った次第。

「返事」「挨拶」をきちんと指導すると、新入社員研修全体がびしっと引き締まります。

反対に「返事はしてもしなくてもよい」「挨拶もできたらしなさい」という”自由度”の高い進め方の場合、やはり、だらっとした雰囲気が徐々に醸成されていきます。

企業の人事・人材担当者の中には、「新入社員をそこまで締め付けたくない」とおっしゃって、何でも自由にさせているケースがままあるのですが、本当にそれで彼らのためになっているか、というと、うーん?と思うこともあります。

たとえば、

●休憩時間のたびに全員でお菓子食べまくり大会をしているチームがある
●お菓子のくずが机の上にあったまま受講する
●先輩や講師とすれ違っても特に会釈もしない
●化粧室では大騒ぎ!
●込んでいるので、教室で化粧直し、油とり→男性はほぼ全員大きな油取り紙、持ってますね
●休憩ごとにつっぷして寝ている→業務時間中ではないか?

など、全部、「よし」としている場合もあるのです。

『疲れているし、休憩時間だから自由にさせてあげれば?』と。

新社会人の最初の最初の体験が、「はい」ときちんと返事しようね、「挨拶」はしっかり、で彩られている方は、”基本”がしっかりできるので、ここから自分なりに崩れて(応用して)いっても、芯はちゃんと残るような気がします。

私もまた学ぶことの多い新入社員研修です。

さて、それでは本日も張り切ってまいりましょう。
(このところ早朝更新なのは、4時半起き、6時過ぎには家を出て、22時頃帰宅、直後にバタンQ<古い!>のため、です(^^;))


2010年4月7日水曜日

旧ブログ記事:目のつけどころが・・・(2010年4月7日掲載)

同僚が先週、新しいBabyを迎えたそうだ。帰宅してメールみたら本人から知らせが届いていた。
まだ入院中らしく、社内のSNS経由でメッセージを送ってくれたもの。

そこにあった内容に思わず微笑んだ。

●今日、病院で新入職員のオリエンテーションをしていました。
●看護師さんのコミュニケーション・スキルを観察してしまいます。

「人材」に関わる仕事をしていると、ついつい、こういう見方をしてしまうことがある。「職業病」というか。

最後に、
●その前に赤ちゃんの観察をしないと、ですね。
とお茶目に締めくくっていた。

★★★

Hello Baby!

新入社員と同じように、新ママ、新パパ、新?Babyの誕生ですね。(Babyだから、新に決まっているかも)

おめでとうございます。


今日も張り切って参りましょう。

2010年4月6日火曜日

旧ブログ記事:通勤電車はコワイよ(2010年4月6日掲載)

今朝も4時40分に自然に目が覚めました。(目覚ましは4時45分セットだったので、またもや鳴る前に止めた!自分で自分を褒めたい気分)

さて、新入社員研修が始まって、ふと6-7年前のことを思い出しました。

ある企業の新入社員研修で、入社2日目だか3日目の「マナー」のような研修を担当しました。ある都市の郊外にある研修施設で、大半の新入社員が、遠いところを通勤することになりました。

毎夕、彼らが書いた「研修日誌」(50冊くらい)を1冊ずつ読み、コメントをしていくのですが、初日にこんな内容のものがありました。

「今日学んだことや気づいたこと」欄。

『朝、○○電車に乗ってここまでやってきた。物凄く込んでいて、ドア付近に立っていたら、押されてあばら骨が折れそうになった。こういう電車に乗って通勤する生活がこれからずっと続くかと思うと気が遠くなりそうだった。朝からすごく疲れた』

内容は面白いのですが、「日誌」に”報告”事項として書くことではないので、翌朝、やんわりと指摘しました。

とはいえ、正直に書いてしまったのでしょう。

・・・・・・

この時期、電車の乗り方が「ヘタクソ」な若者が多く、「揺れに身を任せるんだー」「無理に身体に力入れるなー」と心の中で突っ込んでいますが、彼も「通勤電車」に馴染んでくるころには、ぱりっとしたスーツも少しやわっとしてきてしまうのかな。

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あ、ところで、昨日は、朝イチメールにトラブルがあったようで、9時過ぎの配信だったみたいですね。終日携帯をOFFにしていたので、気づいたのが20時ごろでした。

月曜に引っ越し初回だったので、ご心配をおかけしたことと思います。

なお、昨日4/5の、月曜初回タイトルは「新入社員」でした。

では、本日も張り切って参りましょう。

2010年4月3日土曜日

旧ブログ記事:叱られた・・・ヒヒヒ・・(2010年4月3日掲載)

昨日、社内で、

ヒwiヒヒer」始めました。

と言ったら、何人かが信じ、何人かに叱られた。

「そーゆうのは、April Foolにしてください。1日遅いですからー」と。

どうも申し訳ない。

よく見たらわかると思ったんだけど。

というわけで、田中はまだ「Twitter」始めてません。

違いがわからない方のために、もう一度。

社内で「始めた」と伝えたのは、

ヒwiヒヒer

です。

念のため、「ひwiひひer」とも書いておきます。


2010年4月2日金曜日

旧ブログ記事:「A4入りますよ!」(2010年4月2日掲載)

男女雇用機会均等法施行の年に新社会人になった私やその周囲の人々は、「女性」だというだけで、今思えば、いろんな目に合ってきた。(いや、いまの女性だって、はたまた男性だって、とりようによっては、「ハラスメント?」という目にあってはいるだろうけれども)

会社で定期的に上司との面談がありますねぇ。四半期ごととか。その際、女性だけが聞かれた質問は、「結婚する予定は?」と「結婚しても続けるの?」だった。

女性の先輩が、面談から席に戻ると、いつもプリプリ怒っていて、

「あの質問、●●クン(=同期の男性)にも同じこと尋ねているのかしらん!?」

と憤慨していたのをよく覚えている。

・・・なんてことを先日、とある企業でお客様とランチしながらお話していたら、彼女もほぼ当世代で、

「ああ、あったわぁ・・・・。私、システムの担当者です、って挨拶に行ったら、先方の課長に”あ、女の子か”って言われたこともあるし」
なんておっしゃって、「そうそう!」と手を取り合って共感したのだった。

別の女性(これもほぼ同年代)が20年くらい前、PMとして、とある企業のシステム開発に携わることになり、先方に挨拶にいったら、

「うちのシステムを女にいじらせるわけにはいかん!」と言われ(25年くらい前の話です)、
それ以来、「そこの製品は絶対に、こんりんざい手に取らないようにしている」と言っていた。(恨み骨髄ってやつでしょうか?)

・・・

ところで、タイトルですが、

若かりし頃、バッグを買おうと売り場に行き、「これ、書類入りますか?たとえば、A4サイズの・・」と定員さんに言うと、「A4ってなんですか?」と言われることがまだ多く、「これです」と自分のバッグから書類を取り出して見せ、さらに売り物に入れてもらったりして、試したことが多々あった。

いつの頃からか、バッグを見ていると、店員さんのほうが

「お客様、これA4、入りますよ」

と言うようになった。

どんなバッグ(パーティバッグは除く)でも、まずは、「A4も入りますよ」「A4入りますよ」と言われる。

私は、これを「女性の社会進出の当たり前化」の象徴だと思っている。


「A4入りますよ」


男性がバッグを買うとき、絶対に言われないせりふだと思うのだ。

・・・・

というわけで、今日も「A4」が入るバッグを持って闊歩(気分だけ)するのであった。

2010年4月1日木曜日

旧ブログ記事:【新連載!】「心とからだのオアシス」(部下育成)(2010年4月1日掲載)

中央労働災害防止協会 発行 「心とからだのオアシス」(季刊誌)で連載を始めました!1年間(年4回)の予定です。

略して中災防の、この雑誌は、第三次産業の人事、労務、経営者、管理者の方が読むものだそうです。IT系、金融系などなどのサービス業界。

おそらく、人事部や組合の事務所などに置いてあることが多いでしょう、とのこと。

管理職が、若手をどう育成するか。理論ではなく、事例交えて見開き2ページで解説しています。

お目に留まるかどうか分かりませんが、機会があればご覧ください。

連載を始める前に昨年1年分を頂戴し、読みました。渋谷昌三さんの連載やその他多くの楽しいコラム、勉強になる連載があって、読み応えのある雑誌です。

*** 追記(2011年5月28日) ***

その後、この連載は2年目に突入し、現在も続いております。感謝。

旧ブログ記事:「ウソ」か「マコト」か(2010年4月1日掲載)

このブログ、昨年2009年4月1日に開始しました。最初は「週1回」くらい更新しようかなあ、と思っていましたが、現在では、「ほぼ日」になりました。

周囲(特に、社外)からは、「田中さん、3ヶ月持てばいいほうですよ」と苦笑いされたのですが、気づいたら1年経ちました。アクセス数は14万を超えました。(といっても、全て人間様がクリックしているわけではないらしいですが。クローラー?というものがアクセスしている数が大半だろう、と。)

気づけば、同僚のその他スタッフブログがたんまりと増えてきました。田中も始めたし、うちの部署もやるか、となったのかも。トリガーになったのなら、嬉しいことです。

いずれにしても、定期的に、あるいは、時々ここを訪問してくださっている方、本当にありがとうございます。

「学びを支援する」仕事で、どんなことがあるのかなあーなんてことを多少知っていただけたらと思って書くつもりでいましたが、半分以上は「雑感」になってしまいました。ま、これも「ブログ」なのでお許しいただいて。

さて、学びを支援する、といえば、学生時代の思い出って、くだらないことのほうが多くないですか?国語でこんなことを習った、という記憶はほとんどないのに、先生がこんな失敗をした、とか、こんなギャグを飛ばした、とか。

たとえば、

●「今川焼ってね、今川義元が戦場で手軽に食べられるようにと考案したものなんだよ」
高校時代、日本史の先生がそう言った。「ねぇ、そうなんだ」と感心し、ノートに書き留めたのですが、後日「え、あれ信じたの?」と言われた。

●「僕はねぇ、横尾忠則と兄弟なんだ」
中学時代、美術の横尾先生がそう言った。 私たちは、「すごい先生に習っているんだなあ」と思っていた。数十年後、横尾忠則氏がTVで「僕、一人っ子なもんで」と話しているのを聴き、愕然とした。

先生だけでなく、子供同士でもそんなことはよくやっていて、

●「きりたんぽって、湯たんぽの種類で、お湯を入れて暖を取るものだよ。東北では、きりたんぽって言うんだよ」
高校時代、私はクラスメイトにそう言った。彼女は信じた。

上記ぜぇ~んぶウソ。

April Foolだしね。

さて、マジメに。 今日から新しい年度の始まりです。

本日、新社会人になった皆様、おめでとうございます!ほそーくながーく楽しいビジネスパーソン生活を送ってください。仕事って、結構楽しいもんです。

「楽しい仕事なんて存在しない」と言う方もいらっしゃいますが、私はそうは思いません。
「楽しい仕事」はちゃんとあると思います。

「これ」は「ウソ」ではなく、「マコト」です。