2003年から様々な企業の「新入社員OJT制度」支援やOJT担当者側の研修を数多く行ってきました。いまや、私の仕事の60%は占めると思われます。(3月~9月までに分散して「OJT担当者研修」を。12月~2月にかけては、「OJT担当者フォロー研修」をあちらこちらで行っています。)
*そもそも「OJT制度」とは何か、は、近々ちゃんと説明します。
とにかく、新入社員を指導する側の悩みや喜び、不安や疑問を数多く聞いてきました。
また、時々担当する、新入社員の研修を通じて、教わる側(新入社員)の不安や悩み、疑問、不満なども聞いています。
どちらにも言い分があり、その二者双方と関われる場合は、部外者として互いの気持ち、言い分を橋渡しすることもあります。
今日のテーマは、「雑用」です。
ある時、新入社員向けフォローアップ研修を実施しました。入社してから10ヶ月経った1月ごろの話です。
「これまでに上司や先輩にかけられた言葉で嬉しかったもの、励まされたもの」と「困ったもの、嫌だったもの」を整理してもらいました。
沢山のいい言葉、困った言葉が挙がった中で、「雑用」という用語が私のアンテナには引っかかりました。
たとえば、
● 「雑用は、××にさせておけばいいよ」と脇で先輩同士が話しているのが耳に入った(××は、新入社員の名前)
● 脇を通りかかった先輩に、「何しているの?」と聞かれ、一生懸命取り組んでいる仕事について説明したら、「それって雑用でしょ。」と言われてしまった
というものです。
いずれも、「がっくりきた」「傷ついた」として模造紙に書かれていました。
これで思い出したのは、別の企業でのある光景です。
人事部の方が、OJT担当者を集めた会で「配属前の注意事項」として、こんなことをおっしゃっていました。
「皆さん、新人は、”雑用係”ではありません。配属先でヒアリングをして回りますと、時々”雑用”を細切れに押し付けられているケースを耳にします。雑用ではなく、しっかりと”仕事”をさせてください。お願いします。」
「雑用」という言葉を国語辞典で調べてみると、それほど悪い意味はないようですが、上記の場合は、「育成などを視野に入れず、単に”あ、これがあったから、やっといて””そういえば、誰かがやらねばならないから、新人の君、ちょっと片付けといて”などと割り当ててしまう」ものをこの場合”雑用”と言っているのだと思います。
話は戻りますが、新入社員が「雑用」と言われ、傷ついた、不満に思った、と聞き、「と言っても、配属直後って何もできないし、任せられないし。それに、いわゆる”新人仕事”ってのもあるよね。」と思う方も多いはず。
それはそれでわかります。たとえば、”新人仕事”の筆頭になると思われる電話を取ること。これは、単に電話を取る、だけでなく、「ビジネスマナーを実体験」できたり、「どの企業と取引があるのかを学ん」だりできる、といったメリットがあります。
だったら、せめて「雑用は××にさせておけばいいよ。」「それって雑用でしょ。」ではなく、何かうまい表現を先輩側もしたいものです。
とても上手に動機付けをした先輩の例を聞いたことがあります。
その人は、新人時代、1年間、彼曰く「とてもつまらない、単調な作業」を任されていたそうです。いくら新人とはいえ、「ああ、つまらない」と思っていた矢先、近くの席の先輩が
「君がやっているその作業、地味だけど、非常に重要な仕事なんだ。皆のためにありがとね。」
と声を掛けてくれたとのこと。
これで、「ボクがやっていることは、先輩たちの役に立っているんだ」「単調だけど、意味のあることなのだ」と思え、次年度の新入社員に引き継ぐまで、不満は一切持たなかったと言います。
「意味づけ」をすることは大事です。
新入社員の場合、知識や経験が浅いため、自分で意味づけをするのは難しいかも知れません。
OJT担当者や上司、あるいは、直接指導に当たってはいないけれど先輩として新入社員の近くにいる人、誰かが彼らの仕事に「意味づけ」をする手伝いをしてあげればいいんですよね。
田中淳子です。「働く大人の学び」支援業に従事すると共に、執筆活動も行っています。んが、このブログでは、「おば馬鹿」とか「変態ウォーキング」とか「うつわフリーク」などの日常をおもに綴り、たまに、「読んだ本」とか「学びや成長や人生」についてなどにも言及するという、まあ、日記みたいな感じで運営していきます。 タイトル:「ヒューマンスキルの道具箱 ~タナカ La ジュンコ~」を2014年5月5日に現タイトルに変更しました。・・・が、また変更するかも知れません(笑)。
2009年4月30日木曜日
2009年4月29日水曜日
旧ブログ記事:学問のススメ(2009年4月29日掲載)
母校・上智大学の「コミュニティ・カレッジ」に通っています。 「エクステンション・カレッジ」などとも呼ばれる、公開講座です。(多くの大学で開催しています。)
上智大の場合、春季講座、秋季講座と、それぞれ10回から12回程度の授業回数になります。(だいたい、ですが、4月~7月、10月~1月)
通い始めたのが1999年なので、もう10年です。
いつもは週1回だけとっているのですが、今季は週2コマにしました。仕事が終わってから(私が受講している講座は18:45開始です)なので、結構大変です。でも、楽しく”通学”しています。
実はずーっと同じ教授に師事しています。同じ教授の講座(テーマは毎回異なります)のリピーター仲間が大勢いるので、出張などで欠席しても、誰かがノートを取っておいてくださったりして。
年齢も職業も住まい(関東外からの参加者も!)もまちまちで、仕事で決して接点が持てない異業種、異文化に触れられる機会でもあります。
時々、先生も交えて、「懇親会(=飲み会?)」を開いたり。授業が終わってからなので、長くて2時間、さくっと、です。
期の途中から参加できる場合もあるようですから、 「そんなの、あるんだ!」と興味を持ったら、色々な大学のサイトをのぞいてみてはいかがでしょう?
私も以前、早稲田大学で心理学の講座、日本女子大学ではアサーションの講座(これは単発)に行ってみたことがあります。
いずれもその道の専門家である先生の講義を受けられ、とても勉強になります。
それにしても、夜な夜な大学に集まる人の多いこと。皆さん、「学びたい」のだなあ、と思います。
=================
1999年に受講しようと思ったきっかけは忘れてしまったのですが、たしか、「このままじゃいけない」と思っていたような気がします。講師業は、OUTPUT中心で、INPUTをなんとかしなければ、と。しかも、ちゃんと、アカデミックな内容を。
それ以外に、「世界が狭い」ことへの危機感もありました。
大学に通ったからといって、世界がぐんと広がるわけではありませんが、たとえば、普段、自分が使っている用語(業界用語など)が通じない世界は、わが身を振り返るのに役立っているように思います。
上智大の場合、春季講座、秋季講座と、それぞれ10回から12回程度の授業回数になります。(だいたい、ですが、4月~7月、10月~1月)
通い始めたのが1999年なので、もう10年です。
いつもは週1回だけとっているのですが、今季は週2コマにしました。仕事が終わってから(私が受講している講座は18:45開始です)なので、結構大変です。でも、楽しく”通学”しています。
実はずーっと同じ教授に師事しています。同じ教授の講座(テーマは毎回異なります)のリピーター仲間が大勢いるので、出張などで欠席しても、誰かがノートを取っておいてくださったりして。
年齢も職業も住まい(関東外からの参加者も!)もまちまちで、仕事で決して接点が持てない異業種、異文化に触れられる機会でもあります。
時々、先生も交えて、「懇親会(=飲み会?)」を開いたり。授業が終わってからなので、長くて2時間、さくっと、です。
期の途中から参加できる場合もあるようですから、 「そんなの、あるんだ!」と興味を持ったら、色々な大学のサイトをのぞいてみてはいかがでしょう?
私も以前、早稲田大学で心理学の講座、日本女子大学ではアサーションの講座(これは単発)に行ってみたことがあります。
いずれもその道の専門家である先生の講義を受けられ、とても勉強になります。
それにしても、夜な夜な大学に集まる人の多いこと。皆さん、「学びたい」のだなあ、と思います。
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1999年に受講しようと思ったきっかけは忘れてしまったのですが、たしか、「このままじゃいけない」と思っていたような気がします。講師業は、OUTPUT中心で、INPUTをなんとかしなければ、と。しかも、ちゃんと、アカデミックな内容を。
それ以外に、「世界が狭い」ことへの危機感もありました。
大学に通ったからといって、世界がぐんと広がるわけではありませんが、たとえば、普段、自分が使っている用語(業界用語など)が通じない世界は、わが身を振り返るのに役立っているように思います。
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