ある企業の30代ベテラン営業さんから聞いた話。
配属されてきた新入社員にある製品(だかサービスだか)の調査を指示した。
「○○の導入事例を調べてみて。」
「はい、わかりましたっ!任せておいてくださいっ!ボク、ググるの得意ですから。」
ちょっと怪しいなあ・・・と思いつつ、しばらく様子を見ると手になにやら紙を持ってやってきた。
「はい、調べましたっ!」 ”どさっ”と机に置かれたそれは、大量のプリント用紙。
「なに、これ?」
「はい、ググったら、これだけ出てきたので、全部印刷してみましたっ!」
「あのさ、調べるっていうのは、検索して印刷することじゃなくて、自分で情報を整理することをいうんだよ。まとめてきてよ。」
「え、まとめることを調べるっていうんですか。じゃあ、やってみます。」
「あ、その前に、もうひとつついでにやってほしいんだけど。導入事例だけじゃなくて、導入のメリットもあるはずだからそれも調べておいてね。」
「はい、わかりましたっ!」
しばらくすると、とぼとぼと新人クンが戻ってくる。
「導入のメリットはどこにも載ってませんでした・・・。」
「え?そんなはずは・・・。さっき印刷した紙、見せてみ。」
・・・・・・「ほら、ここ、とか、ここに、メリット、書いてあるじゃん(と赤ペンで線を引いてみせる)。」
「あ、そこにあるんですか。見出しにないから、メリットは書いてないと思いました。」
「あのね、文章を読んでいけば、”これがメリットだな””ここもメリットだな”ってわかるっしょ。調べるというのは、そーゆうことをいうのっ!!!わかった?」
「はい、わかりました。これからは、ちゃんと読んでみます。」
【ポイント】
1.調べる=ググるだと思っていた
2.調べる=読み込んで考え、そこから自分なりに整理することとは思っていなかった
なお、この新人クン、この後1ヶ月くらい同じようなやり取りを繰り返したものの、素直であったことが幸いして、最後には、先輩が意図する「調べる」ができるようになったそうである。
恐るべし!新人クン。
頑張れ! 新人クン。
そして、頑張れ! 先輩。Be patient!
田中淳子です。「働く大人の学び」支援業に従事すると共に、執筆活動も行っています。んが、このブログでは、「おば馬鹿」とか「変態ウォーキング」とか「うつわフリーク」などの日常をおもに綴り、たまに、「読んだ本」とか「学びや成長や人生」についてなどにも言及するという、まあ、日記みたいな感じで運営していきます。 タイトル:「ヒューマンスキルの道具箱 ~タナカ La ジュンコ~」を2014年5月5日に現タイトルに変更しました。・・・が、また変更するかも知れません(笑)。
2009年7月30日木曜日
2009年7月27日月曜日
旧ブログ記事:「フライパンを買いに行っていいですか?」(2009年7月27日掲載)
ある人から聞いた話。
新入社員が「新人研修」期間中に、「明日、休んでいいですか?」と聞いたそうだ。「どうして?急用?」と尋ねれば、「フライパンを買いに行かないといけないので」と答えたと言う。
先輩は、「フライパンは、今日明日なくたって、週末まで、なんとかご飯くらい食べられるよね。研修を休んでまで行くことじゃないでしょ」と説き聞かせて、「休み」は却下したそうだ。
別の例。同じく新入社員が「明日、休んでいいですか?」と聞いた。やはり、研修期間中。「なんで?」と尋ねると、「免許の更新があるので」と言う。
人事の方は、「免許の更新は1ヶ月も期間があって、土曜日もやっているよね。明日行かないといけない理由があるの?」と尋ねる。「明日、と言うわけじゃないんですけど、行かなきゃ、と思ったので」と答える。
「週末にしなさい」と一喝して、休暇は、却下。
こういう例は枚挙にいとまがない。
で、どう感じるかは、人それぞれだろう。
新入社員が「新人研修」期間中に、「明日、休んでいいですか?」と聞いたそうだ。「どうして?急用?」と尋ねれば、「フライパンを買いに行かないといけないので」と答えたと言う。
先輩は、「フライパンは、今日明日なくたって、週末まで、なんとかご飯くらい食べられるよね。研修を休んでまで行くことじゃないでしょ」と説き聞かせて、「休み」は却下したそうだ。
別の例。同じく新入社員が「明日、休んでいいですか?」と聞いた。やはり、研修期間中。「なんで?」と尋ねると、「免許の更新があるので」と言う。
人事の方は、「免許の更新は1ヶ月も期間があって、土曜日もやっているよね。明日行かないといけない理由があるの?」と尋ねる。「明日、と言うわけじゃないんですけど、行かなきゃ、と思ったので」と答える。
「週末にしなさい」と一喝して、休暇は、却下。
こういう例は枚挙にいとまがない。
で、どう感じるかは、人それぞれだろう。
非常識????? 自分でよく考えろ?????
では、以下の例。
新入社員の合宿研修。宿泊先では、全員で大浴場を使う。人事の方が、夜、お風呂を点検に行くと、風呂桶などが散乱。大地震の後のように。
翌日の朝礼で、全員に伝える。
「お風呂は公共の場です。皆で気持ちよく使うもの。だから、椅子も桶もきちんと整理整頓しなさい」と。その晩からお風呂はきれいになったそうだ。
この人事の方は、呆れて私に話してくださったのではない。
「家庭でしつけられて来ないのかなあ、とちょっと驚くが、でも彼らは単に知らないだけ。教わってきていないだけ。だから教えればきちんとできるんです」と。
フライパンを買いに行こうとする新人。免許の書き換えをしようとする新人。
40代50代の人から見れば、「新入社員研修中は、たとえ多少の熱があったとしても這ってでも出て来い!それをフライパンとは何事だ!?」と思う出来事かも知れない。
新入社員は、たしかに、いつも「非常識」だ。(私もかつて相当非常識だったと思う。記憶にないだけで)
オトナの世界の常識を知らないのだから、「非常識」に決まっている。
学生時代は、授業を休みフライパンを買いに行っても誰からも怒られないし、自分もさして困らなかったのだろう。免許の書き換えだってそうだ。
「会社のオキテはこうなのよ」「皆で仕事する、ってことは、こういうことなのよ」ときちんとひとつずつ教えてやればいいんじゃないかと思う。案外、彼らは素直で、吸収もする。
もうひとつ、思い出したいこと。
「誰もが、かつては、新人だったこと。きっと自分も”非常識”だったこと。そして、周囲が我慢づよく指導してくれたこと。」
人は、決して、一人では成長しない。周囲との関係の中で成長していくのだ。
「オレは誰からも育ててもらっていない」と思う人もきっと大勢から有形無形の支援を受けている。
では、以下の例。
新入社員の合宿研修。宿泊先では、全員で大浴場を使う。人事の方が、夜、お風呂を点検に行くと、風呂桶などが散乱。大地震の後のように。
翌日の朝礼で、全員に伝える。
「お風呂は公共の場です。皆で気持ちよく使うもの。だから、椅子も桶もきちんと整理整頓しなさい」と。その晩からお風呂はきれいになったそうだ。
この人事の方は、呆れて私に話してくださったのではない。
「家庭でしつけられて来ないのかなあ、とちょっと驚くが、でも彼らは単に知らないだけ。教わってきていないだけ。だから教えればきちんとできるんです」と。
フライパンを買いに行こうとする新人。免許の書き換えをしようとする新人。
40代50代の人から見れば、「新入社員研修中は、たとえ多少の熱があったとしても這ってでも出て来い!それをフライパンとは何事だ!?」と思う出来事かも知れない。
新入社員は、たしかに、いつも「非常識」だ。(私もかつて相当非常識だったと思う。記憶にないだけで)
オトナの世界の常識を知らないのだから、「非常識」に決まっている。
学生時代は、授業を休みフライパンを買いに行っても誰からも怒られないし、自分もさして困らなかったのだろう。免許の書き換えだってそうだ。
「会社のオキテはこうなのよ」「皆で仕事する、ってことは、こういうことなのよ」ときちんとひとつずつ教えてやればいいんじゃないかと思う。案外、彼らは素直で、吸収もする。
もうひとつ、思い出したいこと。
「誰もが、かつては、新人だったこと。きっと自分も”非常識”だったこと。そして、周囲が我慢づよく指導してくれたこと。」
人は、決して、一人では成長しない。周囲との関係の中で成長していくのだ。
「オレは誰からも育ててもらっていない」と思う人もきっと大勢から有形無形の支援を受けている。
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