2011年10月2日日曜日

「嫌いだった上司と同じことをしている」というお話

仕事柄、月に何100人もの方にお会いします。研修や人材育成に関連して出会うので、当然、人事部や人材開発部、あるいは、事業部のマネージャにもお会いします。

時々、若いのに価値観が凝り固まり、新しい考えを受容しようとしない、他者の意見や捉え方を拒絶するタイプもいて、驚くことがあります。

そういう方がおっしゃるセリフは似ていて、

「そういう環境で育っていないから、その考え方は受け入れられない」
「上司にそんなことしてもらってないから、オレも後輩にはしないし、できない」

なんて感じのことを口にされます。

そういう話題が出た、というようなことを、彼らの現場のマネージャや人材開発の方とさらにお話しすると、

「ああ、彼らは、”自分が嫌いだった”はずの上司と同じことをしているんですよねぇ。そのことに気付かないのかなあ」

なんて言われ、「ああ、そうか。そういうことなのか」と納得してしまったり。


嫌だ、いやだ、と思っていたはずの上司の行為をそのまま自分がコピーしている。だけど、そのことに気付かない。嫌だとは思っていたけど、そういう上司しか見ていない、そういう職場しか経験していないから、新しい考えややり方を受け入れるのに抵抗がある。そんな感じなのかも知れません。


20代、30代前半という”若手”世代でも頑固な人が案外多くて驚いていしまうのだけれど、自分が経験した上司や自分が所属した部門の文化、考え方以外にも様々な考え方、様々な価値観がある、って、早く気づいたらいいのになあ、と思うこともよくあります。

現場のマネージャーなどは、「その内気づくでしょう?異動したり、いやおうなしに外部環境が変われば、気づかされるから、心配しなくて大丈夫です」と涼しい顔で私におっしゃることもあります。

「こうあるべき」「このやり方が正しい」と何に対しても思うようになったら、社外の人、異なる文化にいる人と会話してみたらよいと思います。

もうアラフィーですが、私も「心の師匠」に「淳子さん、他社、あるいは、異業種の人と会話してみることも大切だよ。異なる視点を与えてくれるから」と今でも言われます。

ましてや20代30代。

窓を開けてみてはどうかしら?

0 件のコメント:

コメントを投稿