2011年4月29日金曜日

2011年度新入社員はすごい!

4月中は、各社の新入社員研修を担当しておりました。

大勢に会いました。

いやー、なんといいましょうか。優秀です。明るく前向きで努力家です。

例年になく、ホントにすばらしい方たち。

いくつか特徴に気づいたので、自分の記録としてここに書いておきます。(あくまでも「私の目に映った2011年度新卒新入社員」の特徴(特長)です)


●褒められるのは年齢に関係なく誰もが好きだし、うれしいものだが、さらに、改善点の指摘にも素直に耳を傾け、次のチャンスに修正してくる。「向いてないから」「得意じゃないから」とあきらめない。とにかく、「修正」を挑戦してみる
●ノートのとり方、学習の仕方を改善する。このノートではだめだと思うと、別のノート(種類、大きさ)を買ってきて、レイアウトも工夫するなど、改善を繰り返す(やみくもに、ではなく、考え改善、実践して、よければそれを定着させる)
●反応がよい。(昨年前の新入社員で、誰もが困ったのは、「反応がない」でした。呼びかけても返事しない、わかったのかわからないのかがつかみづらい。「返事してください」「反応してください」と散々言わないと無反応。表情も変化しない。)今年は、表情も含め、すごくわかりやすい
●指示されたわけでもないのに、自主的に挨拶にくる。朝晩と講師控え室に。あるいは、何かしていると「手伝いましょうか」と声を掛けてくださる。(こういうの、なかなか教えられないのですが、気づくのです。誰もが)

ほかにもいろいろありますが、もっとも強く印象に残ったこと。

●他者の「よい点」をよく観察し、言葉にして指摘する。恥ずかしいと思う気持ちも多少はあるらしいのだが、それでも臆せずに「○○さんのここがいい」と本人に伝え、さらに、「それを自分も取り入れてみる」と言って試す。

講師が気づかないような点を互いに観察し、気づき、指摘しあっている。

・・・・・

なんでしょう?

就職難であった。   入社前には大きな出来事があった。

こういう時代だから、働くことに対する覚悟が違うのかも知れません。

よく「ゆとり世代」と揶揄しますよね。

「ゆとり世代」・・・・「ゆとりがあって、厳しさに耐えていない世代」というのであれば、私達のようなバブル世代のほうがよほど「ゆとり」世代かも知れません。

小学生⇒中学生⇒高校生⇒大学生・・・となるに従い、親は出世し、生活はよくなっていった。親を見ていて、給料というのはずっと右肩上がりになるんだな、と漠然と思った。長く働くと、生活はどんどん豊かになるんだな、と信じて疑わなかった。

親のおかげで大学まで行くこともでき、のほほんと就職した。そういう私のほうがよほど「ゆとり世代」だったかもと思うのです。

今年はちょっと違います。彼らを生かすも殺すも現場の上司と先輩次第。配属されたら、ぜひ、成長支援をしてあげてほしいと祈ります。

そういえば、感心したことに、親御さんとの関係もあります。

私が、「初月給が出たら、親御さんにお礼の言葉、メール、TELを。もし、すこし余裕があれば、プレゼントを」とアドバイスしたら、早速、以下のような報告がありました。

「田中さん、週末に親に○○を買ってプレゼントしました!」
「親に”給料をもらった”と報告しました!」
「まだ何もしていないんですけど、感謝を表すのに、”完璧”にやりたいので、どういう場面を演出するか考えてます」

などなど。

ほかにも、

「田中さんに、”初めての給料をもらったら、親に報告を”と言われて気づいた。僕はまだ貢献していないけど、お金をいただいた。多くの方に支えられてきたことに感謝する。それに、今日のこの日は、親にとっても特別の日だということを知った。感謝をきちんと伝えたい」

なんてレポートもありました(意訳してますが)。涙出ます。

私はすでに彼ら・彼女らの倍の年齢になりました。

妹・弟、というよりも、いい息子、いい娘が沢山いる、という感じではありますが、こういうまじめで真剣に学ぼうとする新入社員から私も多くの気づきを得、自らをふりかえるきっかけにもなりました。

新入社員は、先輩にとっては、原点回帰を促してくれる存在でもあります。

さて、GWが始まりました。

この1ヶ月、すごい緊張を強いられてきたと思いますが、一度リフレッシュして、まだ続く研修でより多くを学び、「素敵なビジネスパーソン」になってくださいね♪

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