2010年9月10日金曜日

旧ブログ記事:(2010年9月10日掲載)

PMシンポジウム2010に参加してきました。(2010年9月9日(木)-10日(金))1400人の参加者を迎えての大イベントです。

初日は基調講演2本+1時間単位のショートセミナーが数トラック。
2日目は午前、午後それぞれ2.5時間のセミナーやワークショップ。

初日の基調講演2では、鹿島建設の方が「羽田国際空港D滑走路建設プロジェクト」について紹介しました。

15社のJVでその統括を鹿島建設がなさったそうです。15社ですよ。工区を分けて、分担したそうですが、1工区が550億円(と言われても、イメージが湧きませんが)

D滑走路は羽田の4本目の滑走路。2500メートル。これを41ヶ月で完成させた、というスゴイスケジュールだったようです。

場所が今までの滑走路から飛び出た形になるので、東京湾と多摩川とにまたがることになります。このことが工法に影響し、ハイブリッド方式を採用。東京湾側が埋め立て、多摩川側が桟橋方式で作っています。2500メートルの2/3が埋め立て、1/3が桟橋です。これをちゃんとつなぐわけです。

しかも、海ですから沈下の予想も立てて、その分の吸収も計算して・・・。100年後の沈下を70-80センチと予想して手当てをしているのですって。

100年後!!!

建設業界の方には当然の話なのでしょうが、もう、規模が大きくて驚きました。

ところで、この「D滑走路建設」に関して、プロジェクトで面倒見よ、と言われたことに以下の項目が含まれていたそうです。

●東京湾の船舶の安全航行
実は、東京湾は名だたる「混雑湾」で、物凄い数の船が行き来しているのです。滑走路建設で船舶に影響しないよう、安全管理もプロジェクト側で行いなさい、というオーダーだったそうです。

●多摩川側を桟橋方式にしたのは、多摩川の流れを止めないためです。生態系などにも影響するから。

これ以外にも、羽田空港近辺は、航空機の運行の関係で、高さ制限が厳しいそうですが、工事用の重機類がことごとくひっかかる。どうしよう?というので、夜間(夜中も含む)はひとつの滑走路を使わないという対応をしてもらうことにした、という話もありました。

滑走路ひとつ作るのに、色んなことが絡まっているんだなあ、と思いますし、15社ジョイントってどういう状況でプロジェクトを管理していくのだろう?と想像を絶するものがあります。

会場で久々にお会いした岡島幸男さんとも「550億円も550万円も違いがわかりませんよね。15社JVなんて、イメージもわかないし。規模がスゴイ!」と感心しまくりました。

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久々にお会いした岡島さんとの2ショットを添付。

(2011年5月30日現在、写真が見つからず・・・。発見次第、アップします)

↑↑証拠写真↑↑(岡島さんの許可を得ています)


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*岡島さんと私は2日目(9/10本日)の午前セッションを担当しました。詳細は、また明日以降にブログで紹介します。(一足先にTwitterでぶつぶつ紹介しています)

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