2010年9月25日土曜日

旧ブログ記事:「性格じゃなくて行動なんだぁ」(2010年9月25日掲載)

オフィスが移転して1週間、まだ新オフィスに一度も足を踏み入れておりません。さらにまだまだ外回りが続くので、新オフィスに行くのは30日くらいかなあ・・。ダンボールが積まれたままらしいので、近隣の皆様、ご迷惑をおかけします(→同僚へ)。

さて、横須賀に出張しておりました。「モチベーションとコミュニケーション」の研修でした。
コミュニケーションの部分を午前中に扱い、午後からモチベーション、という構成でした。

その中で、

「コミュニケーーションなどのヒューマンスキルは、”スキル”であるからして、学習できるものだし、性格を変えようというのではなく、行動を変える。使うスキルやテクニックをちょっと変えてみるだけで随分、周囲との関係や自分の居心地なんかが変わることもある」

といった話をしました。

研修の最後に一人ずつ「決意表明」をしていただいているのを聴いてまわっていたら、お一人がこんなことをおっしゃっていました。

「今日の研修、上司に勧められて参加したんだけど、朝は憂鬱だった。オレ、モチベーション低いと思われているのかなあ?モチベーションを上げるような訓練でも受けるのかなあ、と嫌でしょうがなかった。でも話を聴いてみたら、「性格を変えなくていい、行動や捉え方だ」と言われたし、そう思ったら、自分の職場でもできることがまだあるような気持ちになれた。今まで、周囲や環境がこのままじゃどうしようもないと諦めていたけど、自分ができることをやってみるだけでも違うかも・・。参加してよかった、と今はそう思っている」

・・・・・

たしかに、「モチベーション研修」などというタイトルを提示されたら、
「私は、モチベーションが低く、問題だと上司に思われているのか?」
と疑問に思うでしょうし、
「無理やり、モチベーションを上げる訓練・体操?・ゲーム?などをさせられるのでは?」
と不安にもなることでしょう。

もちろん、そんな内容ではないのですが、参加する方には不安疑問がうずまくはず。

・・・・

物事の捉え方の幅を広げてみたり、スキルでカバーできることを皆で考えてみたり、他社・他者の事例を講師から聞いたり、さらに、深く内省してみたりする中で、何かに気づき、持ち帰っていただくのが研修の場であって、無理やり何かの方向に矯正しよう、なんてことは一切ないのですが。(第一、そういう方法は「成人学習」の考えにかなっていないですから)

それにしても、最後の最後に「自分にも出来ることがある」と思えた、というのは、とても大きな気づきですよね。

「自己効力感」というのは、モチベーションに直接関係ある感覚のひとつだと思うからです。

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