2010年9月26日日曜日

旧ブログ記事:「お疲れ様」やめましょう隊。(2010年9月26日掲載)

「お疲れ様です」をやめようじゃないか、という運動を推進している方がいらっしゃいます。

以下のブログでも訴えています。もちろん、強要ではなく、「私はやめたい」ということですが。(↓参照↓)
http://bit.ly/c1rFqh
(禁止マークがスゴイです!)

この話がTwitterで流れ、ちょっと盛り上がりました。

昨年(2009年)7/29付け朝イチメールで、私もこの件を書いておりました。以下、一部抜粋です。

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7/29(水) コミュニケーションのびっくり箱
●朝から「お疲れ様です!」
〔田中淳子:グローバルナレッジ〕

<略>

ある企業の人事部長にこう質問されたこともあった。

「新人が私とすれ違うたびに"お疲れ様です"って、もう判を押したように言うんですよ。

新人研修で教えているんだろうけど、朝から何度も言われると、本当に疲れてくるような気がするんですよ。何か他の言い方ないですかね」。

私も全く同感。

朝から「お疲れ様です!」と言われると、「別に疲れていないけど」と思ってしまう。

以前の勤務先が外資系だったこともあってか、誰も「お疲れ様です」と言わなかった。

なんと言っていたかというと、誰でも彼でも上司でも部下でも同僚でも、よその部署の知らない人でも、

「こんにちは」である。

<略>


しかし、「お疲れ様です」もいつからどうやって定番になったのだろう?

夕方仕事を終えた時、仕事のひと区切りがついた時、というのならわかるが、出会うたびに「お疲れ様です」とは、不思議だ。

日本人は、そんなに疲れているのか?

私は、天邪鬼なので、今でも「こんにちは」を貫いているのだが、すれ違う側はたいそう戸惑うらしく、一瞬、固まってしまうことが多い。

(C)日経BP社

*****

このコラムが配信された後、友人から「にっぽん人は、”お疲れ様”でいいのっ!」というメールをもらったりして、ちょっとした反響がありました。

今年の新入社員研修でも、
「新入社員に、”お疲れ様です”を挨拶として教えてほしい」
というようなリクエストをお聞きしました。

また、OJT担当者研修では、こんな話も挙がることがあります。

「新入社員のメールの書き方がなっていない。出だしに”お疲れ様です”と書くには”常識”じゃないか。」

ふむ。

各企業の不文律とかルールとか決まりごととか文化があるので、これらのことについて特にどうこう言うつもりはありません。

ただ、私は、朝出会いがしらに「お疲れ様です」といわれたり、メールの冒頭に「お疲れ様です」と書かれることに抵抗があります。だから自分では使いません。

朝なら「おはようございます」、日中なら「こんにちは」。
最後の最後だけ「お疲れ様でしたー」。
あるいは、凄く労いたい仕事を終えた同僚に「お疲れ様!」と声をかける。

そういう使い方しかしておりません。

コラムにも書いたように1社目が外資系(DEC)でしたので、社内の挨拶は基本的にすべて「こんにちは」でした。

ですから、今の勤務先に移ってから大勢が「お疲れ様」「お疲れ様です」と言うのを耳にしてとても違和感を覚えた口です。

「そんなに疲れてないよ」などと返事してしまうこともあり、顰蹙を買うこともあります(笑)。

昨日、Twitterでこの件で盛り上がった際、「私の勤務先は、”お疲れ様禁止”です」という声がありました。

なんでも「定時退社が原則で、そもそも”疲れるほど仕事をしてはいけない”、だから、別れ際は”また明日”または”さようなら”と言う」とのこと。

スゴイですね、これ。「疲れるほど仕事をしてはいけない」というのは、明日のためにちゃんと余力を残しておきなさいね、という意味でもあるのでしょう。

朝から晩まで「お疲れ様です」という言葉を交わしていると、多くの「疲れ」という言葉が耳に入ってきます。

人間、自分や周囲の言葉を耳にしていると、だんだんとその言葉の力に影響を受けてしまうこともあるに違いありません。

「疲れた」「疲れる」など、ネガティブな言葉は、少なからず自分に何か負のエネルギーを注入しているような気もします。

僧侶の小池龍之介さんの著『「自分」から自由になる沈黙入門』(幻冬舎)には、こんな一文があります。

「誰かの話を「聞く」のは、その声や言葉が自分の中を通ってゆくことなので、精神の「食事」とも申せます。ツマラナイ話や、他人の悪口を延々と聞かされる状態は、それはもう、不味い料理を食べ続けているようなもの。そうやって悪い栄養を受け取ってしまうと、それをどう処理するかが面倒なことになります。」(P.18~引用)

これ、誰かの話だけじゃなくて、自分自身が口に出した言葉も当てはまることです。なんせ、自分の言葉をもっとも聞いているのはほかならぬ自分なのですから。

・・・というわけで、挨拶だって侮れず、ポジティブな言葉、明るい言葉を遣うというのも重要なんじゃないかと思うのでした。

「お疲れ様」を今より少し減らしてみる。その代わりのボキャブラリーを編み出してみる。

少しずつ「お疲れ様」に代わる語彙のバリエーションを増やしていきたいと考えています。

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