昨日、ちょっとしたご縁がきっかけとなり、初対面の方とお食事をしました。
その方とは、数ヶ月前からTwitter上でのやり取りはあったので、彼からすると(もちろん、私からしても)「文章上でのイメージ」を構築していた状態での初対面です。
お酒も入って、口も滑らかになって彼がふと漏らしたのは、「淳子さんって、ちっちゃいんですね」でした。
「人間の器が小さい」とか「肝っ玉が小さい」という話ではなく、「体の大きさ」について言及されたのです。
私をご存知の方はわかると思いますが、ごくごく普通の体格です。160センチ50キロ(今少し増えてますが・・・(笑))。
が、Twitterでの文面を見て、彼が想像していたのは、「マツコ・デラックス」のような巨漢で、「がははははー」と大笑いするようなゴッドオバチャン(しかも、大阪の)といったイメージだったそうです。
期待を裏切ってしまい、そりゃ申し訳ないです・・・。
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これで思い出したのが、数年前の出来事。
「日経ITプロフェッショナル」「日経コンピュータ」などで「部下指導」「コミュニケーション」といったテーマで長年連載をしていた関係で、当社のお客様でもお読みくださっている方が大勢いらっしゃいました。
こういう雑誌の連載文章は、日経BP社のカラーもあいまって、とても固く、厳しい口調になります。
たとえば、「顧客が理解できる用語を使うということは、・・・・・などを工夫することである。」「相手が話しやすいと感じられるような態度を取ることは、自分の意識次第で可能だ。」とか。(再現すれば)
そういう文章をずっと読んでくださっていた方と初対面でお会いする時、必ず言われたのが、
「た、た、田中さんの前に出ると緊張します。何か粗相があったら叱られそうで」
です。そして、すごく緊張し、直立不動でいらしたりしました。
「いやあ、あれは、文章が硬いだけで、本人はこんなんですけど」と解説することもしばしばありました。
昨年7月から今年7月まで書いていた「日経BP朝イチメール」では、一転、「パンツがぱつぱつ」とか「CAさんに飲み物が頼めない」とか、そんなゆるゆるなことばかりをゆるーい文章で綴っていたので、そこからの読者さんは、また別のイメージを持っていらっしゃるようです。
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「どれが本当の田中さんですか?」という質問も受けたりしますが、「どれもこれも私なのですが」としかいいようがありません。
よく「文は人なり」などと言いますが、それは当たっているとも当たっていないとも言えるかも知れません。
「どういう文章に触れてその人を知っているか」によって、相手の捉え方が変わるからです。
私も読者の立場で、「え、あの文章を書いている方の生身の姿はこれ?」といい意味で裏切られたことが多々あります。
「文は人なり」でもあり、「文は文、人は人」でもあるのですね。
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そういう意味でいうと、12/13(月)のUSTREAMライブセミナーでも
「え!田中さんって、こーゆう人なのぉ~」という驚きを全世界に与えたらしいです。(全世界とは大げさな!?)
これからもいろいろな場所から情報発信していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
参考までに、私の文章のゆるさ、というか、硬さの順番は、以下の通りです。
硬い←------------→やわらかい(再考して、並べてみました)
書籍・雑誌寄稿 > お手紙 > 電子メール > 朝イチメール > ブログ > Twitter
どこから知るかで印象はぐんと変わりますね、きっと。
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