2010年12月17日金曜日

旧ブログ記事:新社会人の成長支援はどう行われるか?と期待されていること(2010年12月17日掲載)

学生さんとか内定者も読んで下さっているかも知れないので、今日は、学生が新社会人になったら、どういう「成長支援制度」が用意されているのか、という話です。(新卒入社数が20人以上というような企業の場合です)

【入社~集合研修】
●4月

・入社式
・その後、人事部主導での集合研修(部門紹介とかコンプラだのセクハラだの全員で最初に知っておくべき知識を学習するもの)

↓↓↓

・業務に関係する集合研修がスタート

★IT業界であれば、IT技術研修、それ以外ならとにかく業務知識研修
★上記以外に、いわゆる「ビジネススキル」系研修(たとえば、ビジネスマナー、コミュニケーション、プレゼンテーションなど)

・途中、場合によっては、「本社見学」「工場見学」「現場見学」など・・・。

・5月~8月くらい まで上記集合研修が続く(業界、職種、企業による)

★こういう研修は、とにかく休みがありません。月曜から金曜まで朝9時から17時はみっちり研修。1科目終わったらすぐ試験。自分で予習やら復習やらしないとついていけないようなカリキュラムになっていることが多いです。とにかく「みっちり」つまっています。何もかもが。

【配属~】
●配属
★先輩社員が1対1でつき、OJTがスタートする

・OJTとは、仕事を通じて学習していくことを指します。
・ついてくれる先輩(=OJTトレーナーなどと言う)は、2年目~20年目まで、これまた企業によります
・専門技術、マナー、業務上の必要なお作法や知識など、なんでもこのOJTトレーナーの指導の下で学習していきます

・もちろん、業務にも徐々に携わります
・OJT期間は、短い企業で入社年の3/31まで。最近は長期化傾向にあり、2年目末まで、あるいは、3年目末までというところも増えています
・OJTトレーナーは、OJTスタート前に「OJTトレーナー研修」を受けていて、「どうやって新入社員を育成すればよいか」「何を教えるのか」といったことを学習しています
・もちろん、OJTトレーナーだけではなく、周囲の先輩たちも、新入社員の指導には関わります

【OJTトレーナーが新入社員に期待していること】

OJTトレーナーはたいてい通常業務に加え、新入社員の育成に携わります。(もちろん、多少の業務調整はありますが)

ですから、できるだけ、効率よく、効果的に育成指導にあたりたいと考えています。

以下のようなことはできるだけ自助努力で身につけたり、実践したりしておしい、と期待しているのです。

・最低限のコミュニケーション力は身につけておいてほしい(「挨拶する」「敬語を使える」「呼ばれたら返事する」「人に何かしてもらったら”ありがとう”と言う」など)
・最低限のマナーを身につけておいてほしい(「ちゃんとした服装」(白い靴下を履かない、腰からチェーンをぶら下げない、ハゲシク露出しない(女性)など)
・謙虚さや素直さ(指導されたこををまずは受け止めること。かわいげみたいなもの)

・・・・

たぶん、そういうことが備わっていたら、別に入社前に「MS Officeがばっちり」でなくても、プログラムがひとつもかけなくても大丈夫だと思います。

★学ぶ姿勢や意欲、教わる時の謙虚さや素直さがあれば、後は、なんとかなると思うのです。

もちろん、それだけだと入社後苦労しますけれど、学ぶ姿勢や意欲、教わる際の謙虚さや素直さがなくて、知識や技術が高いだけの人よりは、うんと伸び代があります。それは間違いありません。

・・・・

さて、内定者は入社まで3ヶ月。

せめて、「ビジネスマナーの本」を1冊くらいは読んでおきましょう。
そして、この正月、「大人」と話す機会がたくさんあると思うので、両親、親戚の「働く大人」に、「仕事するってどういうこと?」をインタビューしてみてはいかがでしょうか?

「働くこと」の大変さ、醍醐味、楽しさ、苦しさをそれぞれの口から聞き、体験談から何かを感じとってみるのもいいと思いますよ。

それと、そろそろ「朝型」に!

12時前には寝て、6時ごろには起きる、という訓練が必要です。そして、ちゃんと「朝ごはん」を食べる練習も。

午前中からしゃきーんとするためには、生活リズムを「働く大人のそれ」にしていく・・、これも、これからの3ヶ月に取り組みたいことですねー。

というわけで、今日は、そういう読者がいるかどうか不明ながらも「内定者」あるいは、「就職活動中の学生さん」に向けたお話しでした。


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