2009年4月13日月曜日

旧ブログ記事:オレ・ぼく・わたし(2009年4月13日掲載)

もう何年も前。新緑の頃。


公開講座の参加者は、10年~20年の社会人歴を持つ6-7人の女性と、 たった一人の新入社員(男性)でした。 ベテラン女性に囲まれた、まだ入社1ヶ月という初々しい男性。


彼、普段の会話だけでなく、プレゼンテーション中も 「ボク」と自称するので、 フィードバックの際、他の方から「プレゼンの時だけでも”わたし”とおっしゃるほうが、きちんとした印象を与えますよ」

と指摘されました。

すると、

「見逃してください」

と切なそうにおっしゃいます。なにやら事情がありそうです。

「ボクは、最近、やっと”ボク”になりました。入社した直後は”オレ”だったんですけど、上司に”わたし”と言うように指導され・・・。 でも、22年も”オレ”だったのに、急に”わたし”とは言えず・・。今は、まだ”ボク”で勘弁してもらっているんです。

”ボク”に慣れたら、その内、”わたし”に挑戦するんで、今日は見逃してもらえませんか?」


フム、なるほど。     「オレ→ぼく→わたし」。


緩やかな、「オトナ」への道。

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