2009年4月8日水曜日

旧ブログ記事:「社会人のジョーシキ」(2009年4月8日掲載)

「それって、社会人のジョーシキですよ」

と笑いながら言うと、

「田中さん、僕たちは、その”社会人のジョーシキ”がないから、新人研修を受けているんです!」

そう言いながら、彼らもまた笑っていました。


数年前、とある企業で担当した新入社員研修でのひとこまです。
10人くらいの新入社員に対して、コミュニケーションやプレゼンテーションの研修を計4日間。


少人数なだけでなく、全員がとても明るく前向きで、研修は楽しく進行しました。休憩時間も様々な話題で盛り上がった中、何のことからか、私が冒頭のようにコメントしました。

彼らの言葉を聞いて、「確かに!おっしゃる通り。参りました」と思わず深く納得したものです。

私たちは、ついつい「それは社会人の常識だ」とか、「そんなことは●●業界では常識だ」などと言ってしまいますが、相手にとっても、それが常識なのか、そもそも本当に”それ”は常識なのかをよく考えずに会話を続けていることもあります。

各社に新入社員がやってきました。ちょうど新入社員研修を開催している時期です。
4月は「社会人のジョーシキ」とは何かを、教え育てる側も再度考えてみる季節なのかも知れません。

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