2009年4月18日土曜日

旧ブログ記事:「年配の方」って(2009年4月18日掲載)

新入社員に対するフォローアップ研修(たいてい1月か2月ごろ行われます)にて。

「職場でのコミュニケーションで成功したこと、工夫していることは?」
「職場でのコミュニケーションで戸惑ったこと、失敗したことは?」というお題で「約1年のコミュニケーション」を振り返ってみました。

多くのいい話、課題など挙がった中で、こんな一文が発表の模造紙にありました。

「年配の先輩との会話が難しい」

ふむ。

「年配・・・。ちなみに、年配って何歳くらいの方を指していますか?」と尋ねてみると、

「うーん、10年目以上の社員の方です。」との答え。

後ろのほうで同席されていた数人の人事・教育担当者が、その言葉を聞き、一斉に机に突っ伏してしまいました。効果音を入れるとしたら、まさに「がくっ」です。

ランチタイムに人事・教育担当者さんとお話しをしたところ、
「私たち、だいたい入社10年前後なんですよ。年配なんだあ・・・。ああ、もう年配なんだぁ・・・。ショック」 とおっしゃってました。

新入社員の皆さんには、「”年配”という言葉はあまり使わないほうがいいかも知れません。年長者とか年上の方とか、そんな表現がよいのでは?」と提案しました。

言葉遣いはさておき、自分が新人だった頃を思い出してみると、たった1年先輩でも雲の上の人に見えたものです。ましてや、5年も上だったら、近づくのも恐れ多く、10年上だったらもうまともに目を合わせられないというほど、距離を感じました。

実際、自分が歳を重ねてみれば、30歳も40歳もたいした変化はないし、20代の方たちと距離を感じることも少ないのですが、それはこちら側の言い分であって・・・。

冒頭の振り返りでは、こんな話も出ていました。

「自分からは話しかけづらいが、上司や先輩と会話したいので、できれば話しかけていただけると嬉しい」

年上の人に話しかけるのにも、ずいぶん勇気がいるんですね。

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なお、新入社員が話しかけてもらって「何を」話したいか、というと、「仕事以外の話」だそうです。

もちろん、仕事の話も当然ですが、上司や先輩と「仕事以外の話」もしてみたい、と。「土日、どんな活動をしている」とか「こういう趣味がある」とか。

そんな会話から、上司や先輩の人となりを知ったり、精神的な距離が縮まったりするのではないかと推察します。

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