電車の7人掛けのシートで、真ん中1人分だけ異なる色の場合がありますね。「ここが真ん中、これを基準に左右3人ずつ座れば7人きちんと座れますからね」という印のはず。
両端の席が空いていない時は、真ん中に座ります。
「自分は、正しい位置についた」と安心して、文庫本などを広げ、読んでいるうちにうとうと・・・。
しばらくして、ふと、左右がすかすかしている感じがする。
目を開けて確認すると、右も左も20センチくらい空いている。
さらに左右を見渡すと、右も2人、左も2人、微妙にゆったり座ってはいるものの、最も空いているのが私の左右合計40センチ。
「あなたが詰めれば、もう1人座れるのよ」という無言のプレッシャー。
「すみません」と小声で言ったりしてから、左か右にずれる。すかさず、1人が空いたスペースに座る。
気づけば、自分が一番KYな人になっている。
最初にど真ん中の「色の異なる座席」に自分の場所を確保し、間違いない、と確信までしていたのに・・・。いつの間にか「自分だけ堂々とゆったり座る、気が利かない人」になってしまった。
その上、少しだけずれたことで、座席クッションの境目の固いところがお尻の下にちょうど来たりして。
どうしてこんなことになったのだろう?と乗り込んでからこれまでの時間を振り返る。そして、ちょっとだけ、切ない。
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