ランチタイムは、教室でお弁当。私も一緒に。少し離れた席から耳に届いた会話。
「オカンって凄いよな。」
「何のこと?」
「オレ、初めて一人暮らしして、家事がこんなに大変だと思わなかった。掃除も洗濯もメシも。」
「そうか。大変かあ。おれは、実家だからわからないけど。」
「そう、大変なんだ。やることが沢山あって。実家にいた時は、洗濯ものが出来上がっているのも、家が片付いているのも、飯が食えるのも、別にフツウのことだっただろ。あれ、全部、オカンがやっていたんだなあと思って。」
「そうだよな、おフクロがやっているんだよな。」
こんな面白い会話を見逃すはずもなく、早速近づき、会話に加わる。
「それ、いいことに気づきましたねぇ。GWに帰省するんですか?だったら、ぜひ、お母様に”ありがとう”って伝えてあげてください。うるうるしちゃうと思うから。」
すると、二人は、そろって首を横にブルブルと振り、こう言った。
「ぜーったいに言わない。」
「口が裂けても言えない。」
息子なんて、こんなもんですね、きっと。
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4-5月は、新入社員を巡る話を書こう、と過去の記憶をたどっていくと、思い出すのは、全て男性が主人公。特に、男性同士の会話が面白い。なぜだろう?
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