2009年4月17日(金)Learning bar @Todaiというイベントに参加してきました。 東京大学の中原淳さんが主催している、大人のための学び場です。
今回のテーマは、”みんなで「やる気」を科学する”でした。
ビールなど飲みつつ講演を聞き、参加者同士でディスカッションもする、という、画期的!?なイベントなのです。(何が画期的か、って、お酒を飲みながら、講演を聞くなんて、フツウないですよね。)
当日の詳細は、中原さんがブログに書かれているので、今日はスピーカーのお一人、JTBモチベーションズの大塚雅樹さんのお話について。
「誰かに自分の仕事を語ること」がモチベーションの維持や向上にもつながる。 たとえば、プライベートな場面でも。
例示として「合コンで自分の仕事を語れる?」などという場面も紹介されたのですが、相手が家族でも友人でも、自分の仕事を楽しく、面白く語れるか?と問い掛けられました。
その話を聞き、ふと思い出したのは、ある企業での新入社員向けフォローアップ研修で行った取り組みです。
入社10ヶ月目くらいの1月末。
新入社員に文章を書かせる練習をさせてほしい!というリクエストがあったので、事前課題として、
「不安だらけの内定者に向けて、自社や自分の職種について説明する”贈る言葉”を書いてください」
というお題を出しておきました。
当日、数十人の新入社員(もうすぐ2年目)が持参した文章を読んで感動したのは、どれもこれもに、
自分の仕事に対する自負やら矜持やらが文面から溢れていることでした。
社会人としての心構えや大切なこと、など、率直につづられていました。
この研修では他にも、仕事で困ったことや上司や先輩に伝えたいこと(よいことも悪いことも)について議論があり、中には不満もあれば、否定的なコメントも挙がっていました。
が、まだ見ぬ後輩への”贈る言葉”に、彼らは間違いなく、前向きで楽しい言葉だけを列挙しました。
嘘ではないと思うのです。
10ヶ月くらい「新・社会人」をやってきて、
がむしゃらに過ごしてきた中で、
ふと、立ち止まり自分の仕事を考えてみる。
考えるだけではなくて、
まだ見ぬ後輩に「SEってこういう仕事だよ」「社会人としての心構えはね」
なんてことを書いてみると、
そこに、ネガティブな内容は入らないのです。
カッコつけているとか、
よく見せようとか、
そういう面もあるでしょうが、
それより、
おそらく、
他者に贈るメッセージを考えた時、
あらためて
自分の仕事の意味や醍醐味、楽しさ、やりがいを感じ直したのではないでしょうか。
大塚さんがお話しになったプライベートな場面の例ではありませんが、
・・・後輩に自分の仕事を語る。
先輩になるんだという意識を刺激するだけでなく、自身のモチベーションを見直すきっかけになるに違いありません。
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「田中さんは、ネタ帳をつけているんですか」と時々聞かれます。
答えは、「つけていません」です。
なぜか、色々な出来事を鮮明に覚えているのですよね。
雑誌などへの寄稿記事でも多くの「エピソード」を
紹介するのが私のスタイルなのですが、
全て頭の引き出しから取り出しています。
たぶん、現場で見聞きしてこれは面白い!と思ったことを、誰かに何度も話している内に「長期記憶」に入ってしまうのでしょう。
実は、ネタ帳をつけようと思ったこともあったのです。
が、どうも長続きしないんです。
JTBモチベーションズの大塚さんとは対談をしたことがあります。こちらもどうぞ。
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