2009年7月21日火曜日

旧ブログ記事:新入社員とオジサマの類似性あるいは相違点(2009年7月21日掲載)

新入社員は「まとまった文章で話さない」こともあり、だからといって、こちらが行間を推測してしまうのもよくない。

たとえば、「あのぉ、テキストが・・・」と心細い様子で言ってきたら、たいていは、「自宅に置いてきてしまったから、貸してほしい」という意味だったりするのだが、「忘れたんですか?貸し出しましょうか?」などと言ってしまっては、彼らが余計に「まとまった文章」で話せなくなる。

だから、こんな風に展開する。(以下、少々大げさに)

「あのぉ、テキスト・・・」
「テキストがどうしました?」
「家に忘れてきました」
「それで?」
「だから、今日はないんです」
「それはわかりますが、で?」
「予備、ないんですか?」
「ありますよ」
「借りられないんですか」
「借りたいのですか?」
「はい」
「じゃあ、最初から、”忘れたので、借りたい”と、自分の意図をきちんと”文章”で伝えてください」
(実際には、ここまで時間はかけないけれど)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「新入社員って文章で話さないことが多いですよね」「単語をぶつぶつとつなげることがありますよね」というのは、私が研修の場で感じるだけでなく、実務現場の方からよく聞く話でもある。

「若手がまとまった文章で話すにはどうしたらいいのだろう?」は、OJTでの課題のひとつだったりして。

ところで、先週、出張で滞在したホテルの朝食バイキング会場でのこと。

食事していると、あとから50代後半と思しきオジサマ群(全員、ビジネススーツ着用。観光客ではない)が会場に入って来た。

このホテルは、和洋バイキングで、パンだけは、「注文すると温めたものを厨房から運んでくれる」システムだった。(だから、料理が並ぶテーブル上にパンは置いてない)

オジサマの一人が、会場にいる給仕のお姉さんにこう言う。

「パンはっ?。パンっ」
「お持ちします。バターロールとクロワッサンがございますが」
「バターロールっ」
「バターロールを、いくつお持ちしましょうか?」
「ふたつっ」
「はい、ふたつですね。かしこまりました。」

オジサマも文章では話さないのであった。単語だけなのであった。

若者(新入社員)とオジサマの大きな違いは、「オジサマはイバっている」ということなのであった。しかも、語尾は、全部「っ」(小さい”っ”)なのであった。

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