2009年7月25日土曜日

旧ブログ記事:双子ちゃんのサバイバル戦略(2009年7月25日掲載)

甥っ子が長くNICUにいたため、彼のママ(私の妹)は、NICUでママ友が沢山できたらしい。Babyより先に退院したママが授乳のために毎日通ってくるわけだ。

NICU(新生児ICU)なので、ちっちゃく生まれた赤ちゃんなどがいるのだが、中に双子ちゃんがいたそうだ。

二卵性で女児と男児。その双子ちゃんのママに聞いた話が以下の通り。

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女の子と男の子で、最初からすこし女の子の方が大きかった。

お腹が空くと「おっぱい、おっぱい」といわんばかりに泣くのだけれど、二人同時に泣き、身体が大きい女の子のほうがどうしても音量もでかくなる。

すると、ママも、夜中だったら看護師さんも「大声」のほうを優先的におっぱいを与える。

男の子も負けじと大声を張り上げるのだが、どうしても声の大きさでは負けてしまう。

もちろん、おっぱいは、二人とも飲ませるのだけれど、大声が優先されてしまう、というのは致し方ない。

身体が小さい男の子は、どれだけ声を張り上げても、女の子には叶わない。

そこで、ある日、彼は、泣き方を変えた。

切なそうな、哀れを誘うさめざめとした泣き方になり、表情まで悲しそうな顔をするのだそう。大声競争で叶わないなら、情に訴えるぞ!と作戦を変更したらしい。

悲しそうで切なそうなので、周りが今度は男の子のほうを優先して対応するようになった---。

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生後数週間の赤ちゃんである。

人間、生まれた時から競争心があるし、サバイバル戦略を持っているんだなあ、と興味深く聞いたのだった。

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ところで、うちの甥っ子は、今実家にいて、ジジババとママ(と仕事がない日のパパ)に養育されているのだけれど、なにぶん、全体的に年齢が高いので、トークが昭和である。

甥っ子は、眠ると、よく耳を手で押さえるポーズをする。すると「鶴田浩二やってるの?」とばあちゃん(わが母)に聞かれている。そんなもん、平成の赤ちゃんなんて、知らんがな。(私も実は、「鶴田浩二」を思い出したのだが)

右手を上げて、左手を下げて、というポーズになってしまうと、「”しぇー”になっているよぉ」と誰彼となく言う。「しぇー」って・・・。と思いつつ、私もそれしか思いつかない。

「昭和テイスト子育て」真っ只中の田中家である。

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