2009年7月4日土曜日

旧ブログ記事:「上司に受けてもらいたい!」(2009年7月3日掲載)

コミュニケーションの研修後、よくこんな感想をいただきます。
「役立った。しかし、まずは上司に受けてもらいたい。」

それで、たとえば、「上司が受講する」とどうなるか。
「役立った。しかし、できれば、部下に受けさせたい。」

この後、さらに部下層向けの研修を実施したりすると、今度は、
「役立った。だけど、これを本当に上司も受けたのか?」

という感想も届くことになります。

こういうコメントは、技術系の研修ではまず見られないものです。
「データベースについて学んだ」後、「やはり、まず上司に受けてもらいたい」とはならない。

コミュニケーションは、相手があることなので、どうしても、「自分はいいが、相手が変わってくれないと」と思ってしまうのでしょう。ただ、「上司に受けさせたい」「上司に受けてもらいたい」と考えてしまった段階で、半分以上は相手の問題と考えているような気がしなくもありません。

相手を変えるのは至難の業です。

コミュニケーションを、相手ではなくて、自分の問題として捉え、まずは自分がスキルを使ってみよう、と試みてから先のことは考えてもいいと思うのです。

そういえば、「仮に私がここで学んだことを使ったとしても、上司が今までのままだったら、結局何も変わらないですよね。そういう場合はどうすればいいのです?」という質問もよく受けます。

ここでも、なんとなく、「相手が変わらないかぎり、私が変わっても無駄」と思ってしまうようなところがあるんだな、とわかるのですが、自分がまず試してみて、そこから何か変化をもたらす努力をしてから(上司だって、こちらの出方を変えたら、多少は何か反応が変わるかも知れないじゃないですか)、

上司(やら、相手やら)のことを考えても遅くはないんじゃないか、と思ったりもします。

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