OJT制度というのは、1年次から3年次くらいまでの若手社員に専任育成担当者をつけることが多いと以前説明したが、最近、この制度を補完するために、OJT担当者でもなく、上司(管理職)でもなく、中間で、なにくれとなく相談役となるような存在を置く仕組みができてきた。数社で耳にしている。
新入社員から見ると、こんな感じ。
新入社員←→OJT担当者←→上司
このラインには入らないが、若手社員からも、OJT担当者からも何かあれば相談に乗れる存在、立場。
世話役・相談役には、たいていは、メンターとか、OJTリーダーといったかっこいい名前がついている。直接の利害関係がないので、いい感じで潤滑油になれる。
企業によっては、この相談役を、「前年に1年間OJT担当をした人」という要件にしているところもある。
これは、いい制度だと思う。
「新人育成に関わっていたとき」は、がむしゃらで、「本当にあれでよかったのか」と後悔することもあるだろう。が、たいてい、1年で任期が終わると、それを振り返る余裕も暇もないまま、また自分の本来の場所に戻っていく。
1年残留する、しかも、さほど重責ではない立場、となれば、現・OJT担当者にも落ち着いてアドバイスもできるだろう。
また残留した当人にとっても、「去年自分がやったことはよかたのか」を追体験し、学びや気づきの整理が可能になると思うのだ。
そういう意味で、 1年残留は、居残った当人に一番有効な仕組みなのかも知れない。
ところで、冒頭のような仕組みを採用された企業で、「私たち(世話役)はどんな風に振舞えばよいか。介入しすぎてもいけないし、かといって、冷たいのもなんだし。」と質問が挙がった。
ひとしきり解説した最後に、「そうですねぇ、明子ねえちゃんみたいな感じがいいのでは?」 と言うと、会場がし~んと。
ん?伝わらない?
「巨人の星の、明子姉ちゃんですけど。飛雄馬のお姉さんの・・・」
?????
・・・・・伝わらないのだった。
「Gメン歩き」に続いて、またやってしまった。
昭和は、遠くなりました。平成21年ですからねー。遠くもなりますわね。
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