アンケートには「休憩が適度に入り、眠くならなかった」とか
「眠くならない工夫があった」とか、そういう記載もよくみかけます。
講師としては、もちろん、ありがたいコメントです。
しかし、一歩、踏み込んで、このアンケート結果を読むと、受講される方の前提に「研修というのは眠くなるかも知れない」という考えがある、ということがわかります。
「眠くなるかも知れない」と思っていないなら、事後のアンケートに「眠くならなくてよかった」とは書かないと思うからです。
ということは、多くの人にとって「研修は眠くなる」という体験が過去に少なからずある、ということではないでしょうか。
それは、研修を提供する側としては由々しき問題というか、心しておかねばならないことだと改めて思います。
眠くなるのは、大抵講師の責任です。
眠そうだなあ、と感じたら、何かこちらがアクションを起こすことで、眠気を散らすことは出来ます。それをやらないのは講師の怠慢です。自戒とこめて、そう思います。
20代の頃、気づいたら教室の大半の方が「白目」を向いていたことがありました。オトナなので、突っ伏して寝るようなことはしない。顔を上げていようと努力する。でも、まぶたが落ちそうになる。必死にこらえる。その結果、大半が「白目」。
シュールな光景でした。
若くてスキルも足りなくて、対応できず、とりあえず、「休憩」にしました。
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「眠くならなかった」というネガティブなものではなく、「楽しく学べた」「前向きに参加し、気づきが多かった」といった感想をいただけるよう、精進しなければなりません(再度、自戒をこめて)。
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アルコール消毒ジェルなどで眠気を取る、とおっしゃる方もおいでです。
いろいろな工夫がありますね。
前にこのブログで書いたように、受講者の皆さんもどんどん歩き回ったり、立ち上がったり、「自律」して学習してただけるとよいと思いますが、まだまだ日本人には、そういう欧米流の受講スタイルは抵抗があるようです。
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