あまりに突然のことで、第一報を受けたときは、その場で呆然と立ち尽くしました。
実は、私が通っている上智大学社会人講座で小鉄さんとは机を並べています。(私が小鉄さんの左斜め前に座るのが定位置。私から見ると、右を振り返ると小鉄さん)
私は99年から通っていますが、コテツさんは、たしか2008年から参加されていたと思います。今は夏休みで、また10月から四ツ谷の上智大の教室でお会いする予定でした。
また、今週は、クラスメイト同士であるというご縁から、小鉄さんが私の勤務先・グローバルナレッジネットワークに来てくださって、1時間ほどお話をしていただけることにもなっていました。あと4日だーと皆で楽しみにしていた矢先の訃報です。
そういえば、数年前にお出しになった『人生大学プロレス学部』というご本には、クラスメイトが順番にサインをしていただいたことがあります。私の本には、大きく、
「思いやり」
と書いてくださいました。
「思いやりは大切だよ」と常におっしゃっていました。
インターネットであれこれNEWSを見ていると、鬼軍曹としての小鉄さん、新日本プロレスを立ち上げた小鉄さん・・・が数多く登場します。
が、私はプロレスファンではなく、その方面には全く詳しくありません。
上智大学の教室でご一緒した小鉄さん、何度も一緒に飲みに言った小鉄さん。そこで聞かせてくださったプロレスの思い出や若手の育成についての含蓄のあるお話。私にとっての小鉄さんは、プロレスラーではなく、一生懸命勉強する、大きなおじ様でした。
65歳を過ぎて大学に通い始めるにいたった心境や学びに対する想いなどもよく聴いていました。
「新入社員研修で講演していただけませんか?心に染みるこのお話を、若者に聞かせてあげたいです」と冗談でお願いしたこともあります。
・・・
こういうクラスメイトとしての小鉄さんのことは、多分、人の目に触れることはないでしょう。
私は、今すごく動揺しているので、うまく文章にまとめられません。
お別れがきちんとできたら、その後、教室で共に学んだ小鉄さんのことを書こうと思います。
大きな身体で、教室の真ん中にちょこんと座り、真剣に受講していた姿を忘れません。多くの「思いやり」を持った、ホントに素敵なおじ様でした。
心からお悔やみ申し上げます。
合掌。
*** 追記(2010年5月29日) ***
その後、山本小鉄さんへの長文の追悼文を発表しました。
日経BPストアから出版した電子書籍『コミュニケーションのびっくり箱』、ボーナスコンテンツ3篇の最後を飾る一文が、「また逢う日まで。」です。
小鉄さんの奥様に「追悼文を発表したいのですが、よろしいでしょうか?」とお尋ねし、「ぜひ」と快諾いただき、掲載したものです。
奥様とは、現在、上智大学の社会人講座でクラスメイト。毎週木曜日の夜、ご一緒しています。
ご夫妻共にステキな方たちです。
★日経BPストアからの行き方。
日経BPストア⇒「書籍・ムック」⇒「ライフスタイル」で見つけられる、そうです。
(検索機能も、ついたようです。)
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