2010年8月5日木曜日

旧ブログ記事:板書→ノート取る(2010年8月5日掲載)

先日、友人が書いた本を読み、「なるほど、単純だけど、そうなんだなあ」と思ったことがあったので、早速実践してみています。

それは、

「ノートを取れ、取れ、といってもなかなか取らないけど、板書したら、自然と身体が反応して、ノートを取ってしまう。だから、ノートを取ってもらいたければ、板書せよ」

ということでした。

本は、『プレゼン力が授業を変える!』(大島武さん 著、メヂカルフレンド社)。

大島さんは、かつて「上手に授業を進める先生に贈られる」賞である、”ベストプロフェッサー賞”というのを受賞したことがあります。私も以前、パフォーマンス学会の全国大会で大島さんの授業に参加した時に、分かりやすく丁寧な教え方・進め方をなさるなあ、と感心した経験があります。

そんな大島さんの経験なので、こりゃやってみよう、と。

先週から研修を担当すると必ず板書を多用するようにしています。最近は、つい発問の回答を口頭で「こういうことですね」と言い換え・繰り返すだけで済ますことも多かったのですが、そうすると、ノートを取る人が少ない。

でも板書したら、てきめんです。まず全員がノートを取る。大島さんが言うとおり、自動的にノートに取る。

うわー、単純なことだけど、これだったのね。と体感してしまいました。

さらに。

配布した資料以外でPPTを使い投影したものは、どんなに小さなものでも「配布してくれればよかった」と後でアンケートにコメントを頂戴したりします。書き写せるくらいの少量の追加PPTであってもです。(その場で作成したPPTでも「くれればいいのに」となりやすい)

が、板書をすれば、それがどんなに沢山書いても、「配布してくれればいいのに」とは絶対にならない。

人の感覚が板書とPPTとで何がどう異なるのかわからないのですが、「電子的なもの」=ほしい、「アナログなもの」=自分で書き留める・・・となるのは興味深いものがあります。

後輩がノート取らないなあ、と思ったら、書いて示してみる。お試しあれ。


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