2011年2月9日水曜日

「同じダメ出し」をされた時

先日、「まずは言ってみる」ことが大事なんじゃないか、というコラムを書きました。

「どうせ言っても、上司はわかってくれない」とか「お客さんに言っても、しょうがないよな」などと躊躇して、言う前から諦めていませんか?と。

それを読んだ方から、「確かに言う前から躊躇して諦める、という点もあるけれど、たとえば、”上司がわかってくれない”とした時、なぜ”わかってくれないのか”を自問自答すべきなんじゃないか」というご指摘を受けました。

つまり、こういうことです。例を挙げて説明しますね。

● 私が「ある企画」を提案した
●上司には、「これはダメだ。こう直せ」と言われた
●私は、その内容を咀嚼し、改訂した企画を再提出した
●上司には、「まだまだダメだ。ここがいかん」と言われた
●さらに私はなんらかの知恵を出して、企画を練り直し、提出した
●上司には、「ダメダメ」と言われた

何度かやり取りした後、やっと「受領」してもらえた。

それから日々が流れ・・・

●私は、何か「別の企画」を提出した
●上司には、「これはダメだ。こう直せ」と言われた
●私は、・・・再度挑戦した
●上司には、「まだダメ」と言われた・・

前回と同じパタンのやり取りが繰り広げられる。

このとき、私の頭に去来しがちな思いとは、

「この上司は、現場のことがわかってない」
とか
「この上司は、頭が固い」
とか
「この上司は、自分の思い通りにしたいのだ」
とか
「この上司は何を持っていっても、最初は”ダメだ”という」
とか、「相手に対する気持ち(評価)」ではなりがちじゃないか。

・・・・・・

本来ならば、

●なぜ、上司は、却下するんだろう?
●なぜ、上司は、いつも同じような対応をするんだろう?
●私の出している企画のどこがダメなんだろう?
●どうすれば、上司に「一発OK」をもらえるんだろう?
●上司が私に期待していることはなんなんだろう?
●私ができていないことはなんなのか?

を考えるべきなのに、ついつい、相手を「うぅぅぅ~~!もう!わからんちん!」と決め付けてしまう。

でも、
同じようなことを却下されたり、ダメ出しされたり、同じことで何度も叱られたり、注意されたりする、と、つい、相手が「しつこい」とか「頭堅い」とか思うケースもあるでしょうが、本当は、「同じことを言われる自分」のあり方を問うべきじゃないか、と。

上司を例に挙げましたが、対顧客でも全く同じことですよね。

●何度提案しても他社に負けてしまう
●何度提案してもお客様が満面の笑みで快諾してくださらない

受注後のサービス提供時になっても、

●よかれと思っていろいろ動いているが、改善要求が上がる

なんて時、

「重箱の隅をつつく方だなあ」などと思うのではなく、自分が「軌道修正できる箇所」を探すほうが健全ですし、相手の喜びにつながることだし、自分の成長にも結びつくことなわけですよね。

何度もダメ出しされる場合、ダメ出しする相手の「頭の堅さ」とか「こだわり」を云々する前に、相手が何を望んでいるかをつかみ、自分がしていることを「微調整していく」ことが大事なんじゃないの?と、そういうご意見を頂いたので、ここに記してみました。

ありがとうございました。 > 感想を下さった方へ。

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