Aさん:「逢いたい、逢いたいとずーっと言い続けていたら、やっと●●さんに逢えることになった!」
Bさん:「えー!?、逢いたい、逢いたいってしつこく●●さんに言い続けたの?そりゃ、まるでストーカーだね」
なんて解釈されちゃう。
あれ?なんか違うな、と思ったAさん、すかさず解説(というか、なぜか、言い訳を)。
Aさん:「いや、”逢いたい、逢いたい”と言っていたのは、独り言で、●●さんに直接言ったことはないんだけれど、そう願っていたら、逢えることになったんだよ」
さらに、
Aさん:「●●さんに逢う前に、●●さんの最新刊を読んで予習しておこう!」
Bさん:「え?●●さんの本を一冊も読んでもないのに、逢いたい、逢いたい、って言ってたの?呆れちゃうね」
何の勘違い?いや、そーゆうことではなくて・・と焦って、Aさん、再度解説を。
Aさん:「いえいえ、長いこと愛読者だったんだけど、最新刊はまだ手にしていなかったので、予習と言うのは最新刊のことですよ」
・・・・・・・
人は、「参照の枠組み」というのを持っていて、人の話を聞くときに(読むとき、でもいい)、その「参照の枠組み」でフィルタリングして受け取るので、発信者が意図した通り100%正確に解釈し、理解できるわけではないんですね。
「参照の枠組み」は、それぞれの人の知識や経験、考え、ものの見方、その時の気分、その時たまたま考えていただけのこと、その直前に体験したことなどから構成されているので、同じ人でも、との時々で「参照の枠組み」はしょっちゅう変化します。
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ま、発信者も受信者もそれぞれが、
●「私は正確に伝えている、絶対に正確に伝わっているはず」とは思わないこと
●「私は正確に理解した、絶対に間違った解釈はしていないはず」とは思わないこと
が大事なんでしょうねー。
ミス・コミュニケーションが発生したとき、それは「参照の枠組み」に起因していないか、を考えるのもいいかも知れません。
それに、何か起こったとき、「これって、”参照の枠組み”の問題かしら?」と考えているうちに、もし、感情が波立っていたとしても、直に気持ちは落ち着いてくることでしょう(笑)。
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