2011年2月21日月曜日

「自立」と「自律」

「”じりつ”した人になって欲しい」と多くの人が、部下や後輩に対して言うけれど、このときの”じりつ”は、

「自立」なのか
「自律」なのか、一体どちらなのだろう?

「自立」は、とにかく、「自力でできること」。だから、1歳児でも「自立」してできることはある。たとえば、ラッパを吹くとか、ポストを開けるとか。ストローでジュースを吸って飲むとか。

英語で言うと、”by onself”。

「自律」は、「自分なりの規範を持って、それに合わせて行動すること」。

こうなると、1歳児には難しい。

さて、新社会人に期待する”じりつ”は、どちらなのだろう?

たぶん、最初は、「自立」のはず。

「他人の手を借りずになんとか自分でできるようになってね」と。

新社会人が目指すべきことも、「自立」である。「自立」していないうちから、いろんな独自規範で行動されても周囲が困惑するばかりだからだ。

「自立」してできることが増えてきたら、次の段階が、「自律」。

これが、多くの方の言う「自分で考えて行動してね」という場合の”じりつ”であろう。

ただし、このとき、「自分<独自>の規範に従って判断し、行動する」のでは、ダメな場合がある。

勤務先の目的とか目標に適った規範、社会的に「是」とされる規範、倫理的にも「OK!」と思われる規範でなければよしとされないだろう。

「ジリツした人になってほしい」と多くの人がいうけれど、今自分が相手に望んでいるのは、「自立」なのか「自律」なのか。

言葉のイメージが明確になっているかどうか、上司や先輩も意識しないといけないと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿