「自立」なのか
「自律」なのか、一体どちらなのだろう?
「自立」は、とにかく、「自力でできること」。だから、1歳児でも「自立」してできることはある。たとえば、ラッパを吹くとか、ポストを開けるとか。ストローでジュースを吸って飲むとか。
英語で言うと、”by onself”。
「自律」は、「自分なりの規範を持って、それに合わせて行動すること」。
こうなると、1歳児には難しい。
さて、新社会人に期待する”じりつ”は、どちらなのだろう?
たぶん、最初は、「自立」のはず。
「他人の手を借りずになんとか自分でできるようになってね」と。
新社会人が目指すべきことも、「自立」である。「自立」していないうちから、いろんな独自規範で行動されても周囲が困惑するばかりだからだ。
「自立」してできることが増えてきたら、次の段階が、「自律」。
これが、多くの方の言う「自分で考えて行動してね」という場合の”じりつ”であろう。
ただし、このとき、「自分<独自>の規範に従って判断し、行動する」のでは、ダメな場合がある。
勤務先の目的とか目標に適った規範、社会的に「是」とされる規範、倫理的にも「OK!」と思われる規範でなければよしとされないだろう。
「ジリツした人になってほしい」と多くの人がいうけれど、今自分が相手に望んでいるのは、「自立」なのか「自律」なのか。
言葉のイメージが明確になっているかどうか、上司や先輩も意識しないといけないと思う。
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