2011年6月14日火曜日

自社製品・自社サービスへ”愛”を

4月に新入社員研修を担当した企業の、総仕上げ研修がありました。2か月ぶりに新入社員のみなさんと再会。どのように変化しているかなあと楽しみにして臨みました。

もともと大変優秀で、前向きで、向上心があって、主体的で、謙虚で真面目で努力家揃いの今年の新入社員たちではありましたが、2か月経って、たたずまいがちっとも変化していない。いい意味でです。

新入社員研修が長期にわたると、つい学生気分に戻ってしまい、4月にできていたことが劣化するケースもなきにしもあらずです。

でも、2か月ぶりに会った彼ら・彼女らは、みな元気で、そして、また進化していました。

実際に当社を訪問し、初対面の者にプレゼンする、という実践的なプログラムでした。まだ実務についていないので、可能な限り調べ、できれば先輩に指導を仰ぎ準備してきた内容で提案してくださいました。

全部が終了し、総評を人事部の方にお願いしたところ、こんな話をしてくださいました。

「みなさんのプレゼンテーションは、今すぐ現場に出しても大丈夫なくらいにスキル的には高いと思います。安心しました。ただ、内容については、まだ実務についていないので、精一杯の努力をしてこれだけの資料と話をまとめてきたとは思いますが、まだまだ、想いがこもっていない感じがします。自社製品や自社サービスに対して「これは絶対にいい!」「ぜひお勧めしたい」と思うものであれば、その気持ちや想いが前面に出てくるはずです。これから配属先に行ったら、もっと製品やサービスを好きになって、その想いをお客様に伝えていくようになってください」

「プレゼンテーションはそつなくこなし、話し方としてはきれいだけれども、なんだか製品に対する愛を感じられないなあ」と思うこともあります。

プレゼンテーションで心を打つのは、やはり「ああ、この人は、この製品やサービスを愛しているんだなあ」と感じるときです。

「こんなに好きは製品」「こんなに思い入れのあるサービスなのか」ということが言葉の端々から伝わってきたとき、聴き手の心も動かされることがあります。

すぐに財布の紐が緩むことはないかもしれませんが、それでも、「身を乗り出して聞いてみようじゃないか」と思わせるものがあるのは、愛を感じるときです。

こればかりは、研修で学べません。実務を通じて、徐々に得ていくものなのでしょう。

がんばれ!新入社員。

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