2009年6月11日木曜日

旧ブログ記事:見守る勇気(2009年6月11日掲載)

まずは、この映像をご覧ください。

あ、その前に、”Squirrel”は、「リス」のことだ、ということだけアタマに置いて。そうすれば、字幕は、多分読み切れます(結構速いのです)。

Try to do

最初にこの映像を見た時、私は、学生がリスたちに近づき、子リスをひょいっと持ち上げ、塀の上に乗せてやるんじゃないか、と想像したのでした。

ところが、学生らしき人は、自分のデイバッグを置くだけじゃないですか。その後、別の人がさらに土嚢?を置くだけじゃないですか。

そうそう、これなんだよな、と深く反省。

部下とか後輩が何かに四苦八苦している時、脇からひょいっと手を出して、助けてやってしまう。

たとえば、「プログラムのバグがうまく取れない」と言われると、キーボードを奪い、「カシャカシャカシャ・・・。ほら、直った。どう?」などと、バグ取りをしてしまう。

「文章がうまくまとまらない」と相談されれば、「どれどれ?・・・うーん、ここをこうするといいかも」と上書きをしてしまう。

リスを両手で持ち上げ、塀の上に乗せてやるようなことをしてしまう。

ここに登場する人々は、「上りやすいように、バッグを置いてやったよ。ほれほれ。あとは自分で考えな。見ててやるからさ」と、自力で問題解決することそのものに手出しせず、問題解決が少し楽になるような援助・支援だけをしている。

抜き足差しで近づき、何も言わずにバッグをそっと置く。

そこから彼らがどうするか、さらに見守る。

彼らは考える。

時間はかかるけれど、いつか成し遂げる。

成し遂げたら、皆で拍手してあげる。

「おおー、頑張ったねー」

「やれば、できるじゃないか」

「その調子!」と。

そうはいうものの、ただ見守るというのは、実はとても難しい。

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