2010年6月10日木曜日

旧ブログ記事:見方を変えれば(2010年6月10日掲載)

あるゲームを使った演習で、上司役が部下役に、「これを持っていますか?」と質問をしました。

その際、部下は、

1.「はい、持ってます」「いいえ、持ってません」
2.「はい、持っています。これこれこういう状態のものです」「いいえ、持ってません。でも、これなら持ってます」

という返事が出来ます。

で、1の返答の場合、上司は、「なんだか、答え方が省エネだな。もっと、突っ込んだ答えはないのか」と思い、「深く読まない」「上司の思いを忖度しない」「自発的に情報提供しない」とレッテルを貼り勝ちです。

2の返答なら、「気がきくねぇ。はい、+αの情報を返してくれるのはいいね」と思うわけです。

これ、上司からの視点。

部下はどう思っているか?

確かに単純に気がきかないから、「はい」「いいえ」しか言わないのかも知れない。

でも、「この人に余計な情報、プラスαの情報を提供したくないし、会話時間はできるだけ短くしたい」と思っているから、最小限の回答をしないのかも知れない。

そのゲームが終わった後、全員で振り返りをしていたら、そういう話が出ました。

「はい」と答えるか「はい、具体的にはこれです」と答えるか、って、部下(役)が上司(役)をどう思っているかにずいぶん影響受けるよね、と。

ということは、「部下がどうだ」と評価する前に、「自分は、多くの情報を寄せてもらえるような、信頼できる上司だろうか」「話しやすい相手だろうか」と自問自答することも大切なのですね。

今日は、全員でそんな議論をしつつ、最後は、「だから、日ごろの人間関係がチームの成果に大きな影響が出ちゃうことがあるんだよねぇ」と納得!

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