2010年6月12日土曜日

旧ブログ記事:救急車を呼んだ顛末(2010年6月12日掲載)

当人が「ねぇ、ねぇ、田中さんのブログにぜひ書いて!」とおっしゃるので、許可を得て、以下、報告します。

数週間前、毎週木曜日夜通っている上智大学の社会人向け公開講座の後、教授とクラスメイトと共に、懇親会。

11時ごろ解散し、南北線四ッ谷駅を使う数人でホームに。

一人(男性)が、「ちょっと私、顔、白くないですか?」と精気ない表情でおしゃり、ホームの柱によりかかりました。

ん?どうした?と思う間もなく、「目の前が真っ白で見えない」と言い出し、へたへたへた・・。

その時、一緒にいたのはシニア男性と中年私。
「駅の事務室に行きましょうか、とりあえず。休ませてもらえるかも」
と支えて、階段上がって、東京メトロ四ッ谷駅事務室へ。

そこにいたのは、駅員さん(男性2人、女性1人)。

まずは、ソファに座らせてもらったのですが、ご本人、呼吸や脈がおかしいと自己診断して、本当に様子が変。

なによりも心配したのは、「一滴もお酒を飲んでいないこと」。

駅員さん、
「救急車、呼びますか?」
「はい、お願いします」
で、119番へ。

ご本人の保険証を借りて(意識はちゃんとあった)、コピーしてもらったり、お水が飲みたい、というので駅員さんに「コップ一杯でいいので、お水いただけませんか?」とお願いしたら、冷えたミネラルウォーター(500ml)を出してくださったり。

10分もしない内に「新宿御苑第●隊」救急隊員3人が颯爽と登場。

その場で、心電図取るんですね。ミニプリンターから、ささーっと印刷。同時に脈と血圧。
会話もして、様子を確認。

「心電図取りました。除脈は出ていません。血圧も脈も、異常値というほどではありません。これから搬送しますが、よろしいですか?」

と、てきぱきてきぱき。

向かいに座っていた私、救急隊長と思われる方に、

「オクサンですかっ?」と言われ、
「いいえ」と答えたものの、
『違う・・けど、私は誰?友達?クラスメイト?クラスメイトって言っても中年だしな』とくだらない妄想をしていると、もう一人のシニア男性がきっぱり、
「知り合いです」

と。あ、そうか、知り合いでいいのか。

そんなこんなで、四ツ谷駅地下の事務室から地上へ上がって、そこから救急車へ、という段取り。

メトロの車椅子を出してくださって、ご本人+駅員さん1人、救急隊3人、シニア男性+私と総勢7人でぞろぞろ移動。

救急車に乗り込む際、ふと、
『私がこのまま救急車に乗ると、病院に行って・・、で、後からオクサマが登場されて、”あなたは誰ですか?”と聞かれ、”ええと、知人です”と答え、”夜中までうちの主人と何をしていたんですか?”などと言われ、”いやあ、懇親会があって””本当ですか”・・などとややこしいことになるのではないか』
と再び妄想をしていると、

シニア男性が「ボクが病院まで一緒に行きますから」と仰ってくださって、私はメトロ職員と二人で救急車を見送ることに。ほっ。

救急車って、すぐ動き始めないのですね。

しばらく(3分程度)じっとしていて、突然、車のドアを開け、私に向かって、
「搬送先、慶応病院に決まりました。」とだけおっしゃり、去っていきました。
・・・

結果的には、大したことがなく、入院もせず、夜中にはかけつけた奥様と共に、自宅に帰れたそうです。おとといの授業にも参加されていました。

オクサマと言えば、夜中11時半過ぎに夫からTELで、「慶応病院に救急搬送」と言われたので、入院道具をそろえ、タクシーを呼んで、乗り込んだとき、

「慶応病院にお願いします」
というと、運転手さん、
「それは、お急ぎですよねっ!」と事情を察して(そりゃそうです。12時ごろ病院へ!と言う客は急いでいるはず)高速をものすごい勢いで飛ばし、「怖かった」のだそうです。

何はともあれ、全員無事でよかった。

今回、感動・感心したこと。

1.東京メトロ駅事務所のスタッフが全員、てきぱきてきぱき、そして、とても優しく穏やかに対応してくださったこと
→ 本人もシニア男性も翌日、四ツ谷駅に行って、「お世話になりました」と報告とお礼をしたそうです。
2.救急隊の粛々とした仕事ぶり
3.当事者全員が落ち着いていたこと
→ 患者本人が自分の脈状態などを冷静に伝え、シニア男性も落ち着いて対応。皆誰も慌てることなく(私の妄想を除く)、冷静に対処できました

色々なことを学んだ一夜でありました。

ご本人が「ブログに書いてよ!」と強くおっしゃったので、ここに記しました。
やはり、月並みですが、健康第一。それから、「冷静な対処」は重要ですな。

★東京メトロ四ッ谷駅職員の皆様、救急隊の皆様、本当にありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿