2010年6月3日木曜日

旧ブログ記事:「叱ってくれる先輩」はいい先輩(2010年6月3日掲載)

OJT担当者研修でこそっと質問されたのが、「去年、後輩を注意したら、会社辞めちゃったので、全員ぴりぴりしてて、最近は誰も叱らないんです。若い人は叱っちゃダメなんですかね?弱いですか?」。

うーん、どうなんでしょう?

3年ほど前、ある企業で新入社員数百人から集めたアンケート結果を見せていただいたことがあります。そこにはフリーコメントで、

「もっと叱ってほしい」
「想像以上に先輩が優しいので返って不安になる」
「ダメなときはちゃんとダメと言ってもらっていい」

と書かれているものが何枚もありました。

この「叱ってほしい」で想定している「叱る」が、私たち20年以上前に社会人になった人間が想定する「叱る」とレベル的に一致しているかどうかは不明です。

ただ、「褒める」「優しく言われる」だけでは、かえって不安になっている若手もいるらしいことはこれでわかります。

それはそうでしょう。

「いいよ」「うん、いいよ、それで」とばかり言われたら、「本当か?」「お世辞じゃないのか?」と疑問に思うでしょうし、褒められただけで「成長実感」が湧くものでもないはずです。
「これはダメ」
「これはいい」
「これは上手」
「こっちは下手」

などと、メリハリをつけたフィードバックをしてくれたほうが、自分のよい点も改善点も自覚できるような気がします。

『叱ったら辞めちゃった』という人は、たぶん、遅かれ早かれ、辞めちゃうのではないでしょうか?

もちろん、パワハラ、罵倒、人格否定はダメだけれど、「ダメなものはダメ」「ここは直すべし」「ここは改善すべし」と苦言を呈することは上司・先輩の役目だと思うのです。

「いいお兄さん、いいお姉さん」になるのは楽チンだけれど、叱ってくれた人は、きっと後で感謝されます。その時はムッとされても、「ああ、あの時、がつんと言ってくれた人ってカッコよかったなあ」と自分が叱る立場になったとき、そうスムーズに言葉が出てこないことを実感するに違いありません。


「嫌われたっていいじゃないか 先輩だもの」(みつを風)


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