2010年6月29日火曜日

旧ブログ記事:行動する人(2010年6月29日掲載)

お客様先でちょーっとばかりいい話をお聞きしたので、紹介します。

「私は、IT技術もさることながら、ヒューマンスキルに関連する研修を受けたいと思い、この1-2年、上司から許可が得やすい環境を作るべく努力してきました。ようやく、上司も必要性を認めてくれたので、最近は、『これに行ってみたい』と上司に言うと、『おお、いっといで』と即決してもらえるようになりました。」

ヒューマンスキルが大事といって受けてくださるなんて!という部分に感動したのではありません。

この方の「とったアクション」にです。

詳しくお聞きすると、

●ヒューマンスキルっていろいろな種類があるけど、どれもこれも即効性があるわけではない
●だからって、組織力だとか仕事力にじわじわと効いてくることは実感している
●たとえば、「メールの書き方」という2時間くらいのセミナーに行き、「こういうポイントがあるのか」と理解し、さらに、社内・外の上手なメールが目に留まるようになったので、そういうものを真似して書くようにしていたら、周囲にもその方法が伝播して、「いいね、このメール」ということになる
●それは、目に見えない小さなことだけど、「こうやってシンプルで分かりやすいメールを書く」と結局、質問しなおすとか何度も確認する、という手間が省けるので、結果的にはコスト削減につながるし、互いに気分もいい
●学んだら学んだなりに、少しは成果につなげられるのだ、と証明してみせた
●だけど、現場はともかく、それを上の人が理解してくれるにはとても時間がかかる
●ボクは、この1-2年、研修に行く交渉をしては、権利を勝ち取り、戻ってきたら、上のほうの人にまで読んでもらえるような詳細なレポートを書いてあげていった
●地道に続けていたら、上のほうに「これはいいことだ。ぜひ、奨励しなさい」と賛同してくれる人も現れて、その上の人からうちのマネージャなどに「学習機会を与えるべし」なんてお達しがくれば、もう話は簡単
●というわけで、「研修に行かせてもらう」土台作りはできたので、うちの部署は、どんどん外に研修に行っているよ

というのでした。

「上司が認めてくれないから」「うちは予算が立てにくいから」「部下の成長に興味を持たない上司が悪い」など、なんとでも言いようはあるけれど、「誰がどうした」という話をしたところで、どこにも風穴は開かないわけです。

が、この方は、「自分が受けたい」と思い、「受ける交渉」をし、権利を勝ち取ったら、すぐに「上層部に訴えかける報告書」を作り、それだけではなく、「学んだことは、実務でどんどん取り入れてみて、周囲にも影響を与える」行動をとる。

そんな風に自分が動くことで、現状を打開し、自分がしたいことを実現できるように周囲を巻き込んでいったのでした。

「自分が実現したいことを実現するにはどう動けばよいか」を考えて、行動する。

当たり前かも知れませんが、それを評論家的に「そうあるべき」と語るのではなく、本当に身体を動かしてしまうところが素晴らしい。

いい話だ、と思ったポイントはそこなんです。

私もまた「評論する人」ではなく、「行動する人」でありたい、とわが身に言い聞かせたのでした。

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