このブログをお読みになっている方は50人くらいではないかと思っていますが、中には読者さんがいらっしゃると思われるので、ここで改めて御礼を。
明日7/5(月)の配信を持って、「日経BP朝イチメール」の月曜配信号”コミュニケーションのびっくり箱”が最終回を迎えます。
昨年2009年7月15日(水)から連載を開始し、少しずつ登録読者も増えていきました。開始当時曜日替わりで5人の執筆者が担当しておりましたが、今年2010年4月からは週3回体制となり、私のコラムも水曜から月曜にお引っ越しをしたことはご存じの通りです。
5月GW明けにはTwitterを開始し、朝イチメールの最後に必ず、田中のTwitterアカウントへのリンクを張ってもらったので、毎回10人から20人くらいの方からコメントを頂くようになりました。
これまで長年雑誌連載を続けてきましたが、読者の声が直接届くことはなかったので、「この連載は誰がどんな風に読んでいるんだろうか」「世の中の役に立っているのか」と常に疑問に感じていました。でも、ケイタイメールという媒体の特質(まるで、私個人が、相手に直接メールを送信しているような感覚)とTwitterによる即時の反応とで、「ああ、この方達が朝、通勤車中で読んでくださっているんだ」と初めて読者を身近に感じることが出来ました。
それ以降、多くのコメントに励まされ、筆はより滑らかになり、自分でも1年前と比べたら、ずいぶんとコラムの書き方が洗練?されてきたように思えるようになりました。
多くの読者と、日経BPの朝イチメール担当プロデューサーMさんの励ましがあったからこその1年です。
このサービスに私が参加することになったのは、「人のつながり」のおかげです。
2009年3月まで連載を担当していた「日経コンピュータ」の元編集長:Kさんに朝イチプロデューサーM氏が相談に行ったそうです。
「こういうサービスを企画しているんだけど、誰か、面白いこと書ける人いない?」と。
その時点で、「日経コンピュータ」の連載は打ち切りが決まっていたこともあり、K元編集長は「田中さんという人がいるよ。面白いこと、書くんじゃないかなあ」と推薦してくださったのです。
それですぐメールが届き、私もたまたまオフィスにいたので即レスで「会いましょう!」と返事し、あっという間にM氏と会うことになりました。
まだ「朝イチ」は構想段階でした。細かいことは何も決まっていない状態です。
ただ、「メールで届ける」という、私信のような形式にしたい。読者には毎回「へぇ」とか「そうそう」とか「あるある!」を感じていただきたい。そんなコンセプトは話している内に固まってきました。
初めてM氏にお会いした時、彼から見れば、私は「どこの馬の骨」状態なわけですから、「何かサンプル文章ありませんか?」と言われ、お見せしたのが、社内向けだけに出しているメルマガの抜粋版。(ちょっとふざけたことを書いて、社内にヒューマンスキルを広報するようなメルマガなんです)
それをご覧になって、「どこの馬の骨」の田中に1日は任せても大丈夫かなーと思われたようで、その後はとんとん拍子で話が進み、7月からの配信開始となりました。
私自身は初挑戦のエッセイという形態でしたので最初は、本当に苦労しましたが、多くのコラム・エッセイを読み、試行錯誤を繰り返し、だんだんとスタイルがわかってきました。(私のイメージにあったのは、「週刊文春」の(林真理子+室井滋+中村うさぎ+クドカン+先崎学+ずんずん調査)÷6みたいな感じです。お気楽に読めるけど、ちょっと感じる・考えるところがある、というような・・・)
それに近づけたのか、あるいは、まあ、独自路線が敷けたのかはわかりませんが、なんとか最後までたどり着くことができました。
明日、切るゴールテープは、47回目の配信を記録します。
私は今47歳で、朝イチも47回が最終回。きっと、この数字はずーっと覚えていることと思います。
人材育成を生業としている会社に勤めつつ、こういう、ちょっと毛色の異なる仕事を許可してくれた会社にも感謝します。
明日の最終回、無事、皆様のお手元に届きますように。
今後またどこかで読者の皆様とお会い(文章上で)できますように。
本当に1年間ありがとうございました。
感想は、再び、Twitterでお待ちしております。
http://twitter.com/TanakaLaJunko
*なお、明日(7/5)は仕事の関係で帰宅が深夜になるため、頂いたコメントへのお返事は7/6(火)以降になることを予めお伝えしておきます。
*Twitterアカウントは簡単に作れますが、それは面倒だ、という方は、朝イチメールの最後に「ご意見、問い合わせ」というリンクが張ってあるはずです。512文字程度の感想が送信できます。そちらもご活用くださいませ。編集部から、田中にかならず届きます。
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ところで、朝イチが軌道に乗ってきた時、Mプロデューサ氏とK元編集長と3人で食事をしたことがあります。
その時の会話。
Mさん:「Kさんはさぁ、淳子さんの真面目なお勉強講座の連載を見ていたわけでしょ?朝イチメールに書いてもらうような、ちょっと軽めのエッセイとか面白文章とか見たことあったの?」
Kさん:「日経コンピュータの連載原稿は、編集長だったから必ず目を通していたけど、軽めのエッセイも面白い文章も読んだことないよ」
Mさん:「え!?それで淳子さんを紹介したの?」
Kさん:「うん、多分、書けるんじゃないかなぁーと思って」
Mさん:「・・・・・そうなんだ・・・・強く推薦するから、知っているのかと思っていた」
・・・・
こういう時、やはり、クランボルツさんの「計画された偶発性理論」のことを思わずにはいられません。
感謝。
*** 追記(2011年5月28日) ***
上記が最終回前日の感慨。
再びどこかで(文章上で)お会いしましょう・・・と書いていたけれど、結局、リアルに会えることとなりました。
読者の皆様とリアル友達になれると思っていなかったので、すごくフシギな気分です。