2010年7月7日水曜日

旧ブログ記事:「想いがある人」に人はついていく(2010年7月7日掲載)

いつのことだったかもうすっかり忘れました。たぶん、10年は経っておらず、でも、10年近く経ったくらいの前のことです。

「人間はねぇ、想いがある人にくっついていくもんだよ。その想いは、伝え続けることが大事。ずーっと同じ想いを伝え続けていたら、少しずつ聴いてくれる人も出てくるし、それを理解しようという人も現れる。軸をぶらさず、伝え続けていけば、ちゃんとついてくる人も出てくる。ついてくれる人ができても、まだ伝え続けていたら、振り返ったら、たくさんの人がついてきてくれた、という状態になる」

そんなことを言われたことがあります。

それに対して、私は、

「もし、その伝え続けていること、自分の想いがなんか変だったり、ちょっと違っているなあと言うものだったらどうなんだろう?」

と質問しました。

「変とか違っている、というのは、自分が自信なくて、そう思うかも知れないけど、まずは、言い続けること、伝え続けることだよ。たいていの人は、1回か2回言って、伝わらないとあきらめる。あるいは、言う前に、どうせ分かってくれないと思い込み、伝える努力もしない。同じことをずーっと言い続けてみてご覧。世の中広いんだから、賛同者だって現れるし、徐々にあなたの想いは浸透するもんだよ」

そう解説してくれました。この人は、朝イチメールの最終回(7/5配信)の最後で登場した、「田中を説教したヒト」ですが、よくこういう素敵な言葉を掛けてくださる方でした。

さて、周りを見渡してみれば、あるいは、研修に参加される受講者の方たちとお話しをしてみれば、確かに、「想いがあっても、伝えていない」「想いは1回伝えたからわかってくれるはず」などと思う方も大勢いるようです。

あるいは、「想いがあるのかすら部下・メンバには伝わらないほど、何も語らない」というタイプもいます。

「背中を見ていたらわかるだろう」などというのは映画か小説の話であって、「黙っていたら分からない」のです。

何度も何度も、相手にわかる平易な言葉で、借り物ではなく、自分の語彙で語る。

そうしたら、徐々にフォロアーが増えてきて、そういうフォロアーが「この人をリーダーと見なす」と承認していく、というのもまたリーダーシップのあり方です。

人は、「リーダー」に任命されたからといってその日から「リーダー」になれるわけではありません。多くの賛同者、多くのフォロアーがついてきてくれるからこそ、「リーダー」になれるのです。

あなたが後ろを振り返った時、ついてきてくれる人(フォロアー)はいますか?

フォロアーになれ、と言ったってなるもんではありません。そのためにも「想い」を伝え続けることが大事なのだと思います。

--------想いがある人に人は、ついていく。

「想い」は熱く胸に秘めるのではなく、周囲に伝えることが大事なのです。

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