2010年7月22日木曜日

旧ブログ記事:「あなたならできる」に勇気づけられて。(2010年7月22日掲載)

午前中、初めてお目にかかるお客様を営業やコンサルと共に訪問し、「若手人材育成」についての情報交換をしました。その際、「田中さんはブログなどでよく読んでいるので、初めて会った気がしません」とおっしゃっていただき、感激しました。

「足跡」が残せないブログなので、訪問してくださっている方が果たしてあるのかないのか、いつも不安なのですが、直接コメントを頂き、「よし、これからも続けよう!」と思えました。

人間、フィードバックって大事だなあ、勇気づけられるなあ、と改めて思った次第です。
(本日お目にかかったお客様、ありがとうございます。)

さて、そなわけで、本日のお題は、その「勇気づけ」について。

先日、「コーチング」の研修を担当した際、「承認=アクノリッジメント」の話で、皆さんの経験をお聞きしました。

ある方が、こんなエピソードを紹介してくださいました。

「ちょっと前にリーダーに昇格の打診があったのですが、”自分にできるだろうか”という不安がありました。その不安を部長に打ち明けたところ、”あなたならできる。何か失敗やミスがあったとしても、僕がカバーに回るから安心して挑戦してごらん”と言ってくれて、それならやってみようか、と思えました。いろいろ試行錯誤もしている最中ですが、今は、”あの時、リーダーを引き受けてよかった”と思っています。」

・・・・

私、こーゆう話にとても弱いのです。

聞いていたクラスの他の受講者の方が、
「いい話ですねぇ。いい上司に恵まれてうらやましい。素敵だ」
と感想を述べていらっしゃいました。

新しいことに挑戦しようという時、あるいは、新しいことに挑戦せざるを得ない時、不安を感じない人はあまりいないことと思います。(中には、全く不安を感じず、じゃんじゃん進んでいく人もいるかも知れませんが、案外「根拠のない自信」に支えられているケースもあるような・・・)

この例ですと、「リーダーに昇格の打診」ということは、上の目から見た時、「この人なら任せられる。大丈夫だろう」という判断があってのはずです。

でも、自分のことはそうやって客観視するのは難しいので、「自分でいいのか」「私にできるのか」と迷うでしょうし、ことリーダーなどという立場になると、「自分だけの問題ではなく、自分の失敗がメンバにも影響を及ぼすことになるけど、大丈夫なのか」と心臓がバクバクしてしまうに違いありません。

そんな時、任命したマネージャが、

「あなたならできる」

と背中を小さく押してやり、さらに、

「何かあったら、サポートするからさ」

と心強い言葉を掛けてくれたら、これほど勇気づけられることはないのではないでしょうか。

この上司は、とても言葉遣いが上手な方なのだと思います。
短いフレーズでばしっと決めてしまう。これでこのリーダーさんは、一歩前進したのです。

そして、きっと、今度は自分が誰かに挑戦を持ちかける際、自分が言われたのと同じように

「あなたならできる」
「何かあったら助けるから」と言ってあげられるような気がします。

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・・・というよいお話をすると、「実際は、逆の上司が多いけどねぇ」という声も聞こえてきそうです。

たとえば、

「年齢的にリーダーになってもらわないとまずいっしょ」
「まあ、何かあったときの責任も全部”自分の問題”として考えてよね」

などと言ってしまう上司。

ほんの少し言い方を変えるだけでも、部下を勇気づけたり自信を持たせたりできるのに、もったいないことです。

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