2010年7月25日日曜日

旧ブログ記事:クールBIZはバージョンアップすべし(2010年7月25日掲載)

暑いですねぇ。とろけそうですね。我慢せずに終日エアコンを入れていると、自律神経がおかしくなりそうですが、かといって、我慢すると、汗どろどろで、頭も働かなくなります。悪循環。

数年前に小池百合子さんなどが声を挙げ、「クールビズ」が推奨され、多くの企業で6月から9月がクールビスと称して、軽装になったことは画期的です。国のお墨付きをもらえたら、大手を振って軽装で過ごせるからです。

今年はこの暑さで、「当社はクールビズ期間を10月までに延ばしました」という話を数箇所で耳にしました。そうなんです。6月からでは遅いケースもあり、9末までではまだ暑さが去っていないこともありうる。だから、期間延長。

ここ数日のような尋常でない暑さの場合、その「クールビズ」ですら「耐え難い」ものではないでしょうか。

男性のノーネクタイ。ノーネクタイなんてもう当然で、ノージャケットにしたいはず。

ダークカラーのスラックスより、ベージュなど爽やかな色の、できれば綿が入っているチノパンのようなもののほうが過ごしやすいのではと推察します。(いや、男性の服装で、何が1番楽なのかは存じませんが)

女性も同じです。ストッキングなどぴたーっと足に絡ませているだけで、意識が朦朧としそうになることがあります。しかも、足先が閉じたパンプスなど履いて、足がどんどんむくんでいく。

ジャケット着るだけで暑さ100倍。

これだけ暑いのです。なにも仕事をする全ての人が一様に我慢しながら働くことはないような気がします。

「いやあ、社内だったら軽装でいいんだけど、お客様先を訪問する際は、やはり、背広着てないと」
「何度もお会いしている気安い関係だから、ノーネクタイでは行くけど、ジャケットは」

などというのを聞くと、訪問側は、何がどう作用するか不安もあるので、「軽装」というわけには行かないのだなあ、と思うわけです。

そこで、お奨めなのが、「訪問を受ける側」が予め、「軽装で来てね」「ジャケットやネクタイなど着てこなくていいからね」と言っておいてあげることです。

私もたまに来訪者を迎えることがあります。メールや電話でアポを決める際、「こんなに暑いので、全く遠慮せずに軽装でいらしてください。ジャケットなど着てこなくても私どもはホントにホントに大丈夫ですから」と添えるようにしています。

迎える側が言ってあげないと、日本人は礼儀正しいので、「暑い」のを我慢して、やはり、ジャケット着用でいらしてしまうからです。

研修でも同じです。Webやカタログ上で、「カジュアルウェアでお越しください」と記載し、さらに初日終了時に、「明日からも軽装でいいですからね。軽装とは、TシャツとかGパンでもよい、ということです。楽な服装でどうぞ」とお伝えしています。

講師がこのように伝えることで、気が楽になる方もいらっしゃる模様。

というわけで、提言。

1.簡単に出来ることから・・・。
「訪問を受ける側が、”軽装でどうぞ”」と声をかけてあげること!「社交辞令じゃなくて、本気で言っていますよ」と念を押すこと。

2.大掛かりなこととして・・・。
「クールBIZ」などとケチなことを言わず、この猛暑の日本では、「ジャケット不要」その他、もっともっと涼やかな服装で仕事してOK!なものを提唱してはどうでしょうか?沖縄は男女ともに「かりゆし」着用というのが多いと現地でお聞きしたことがあります。日本全国がすでにそういうレベルになっているような気がするのです。 ← お国の方へ。

暑さを全員で我慢して、あちこちで猛然とエアコンを入れまくり、室外機から出る熱風でさらに街中を熱し、その熱せられた空気にふぅふぅ言いながら、また我慢してジャケットを着用し、室内で身体を冷やし、室外で身体を温め・・・。って、誰のためになっているんでしょう?

地球に優しくない。いや、それ以前に、生きている人間に優しくない。

ワークライフバランスというのは、主に「働く時間割」についての言葉のようですが、服装だって「ワークライフバランス」はあると思うのです。

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