2010年11月10日水曜日

旧ブログ記事:ほんの小さなことから始めてみる(2010年11月10日掲載)

「リーダーシップ」とか「チームビルディング」と言うと、すごく大層なことをしなければ!と気負ってしまいがちです。

「強力なリーダーシップを発揮!」
とか
「リーダーシップでぐんぐん引っ張っていって!」
といった言葉があちこちで飛び交うものだから、とてつもないパワーを出さないと「リーダーシップ」なんて、「私には無理っ!」とか「まだボクには関係ないしっ!」などと腰が引けてしまうようにも思います。

しかし、「リーダーシップ」を定義するとすれば、「チームの目標を達成するために、誰かが別の誰かに与えるプラスの影響力」ということで、それって、別に「強力」じゃなくてもいいのですよね。

小さな影響力であっても、積み重なっていけば、大きな力になる。

たとえば、大きな石がどんと置いてあって、それを巨大な重機でどどーっと動かす、ってこともできれば、梃子の原理を使うなり、大勢で力を合わせて押して行って、ちっちゃく30センチずつくらい動かすこともできる。

「リーダーシップ」という時、巨大な重機でどどーっと、という方を想像するから、「私には無理」「オレ、まだ関係ないし」となるのかも知れません。

で、たとえば、こんな実践例を聞きました。

● メンバを集めて、仕事の全体像をちゃんと絵や図も組み合わせて説明したら、メンバが「指示待ち」から、自主的に考えて動いてくれるようになった。全体像を理解していると思っていたけれど、何度も説明したほうが良かったんだなあ。

●メールで仕事の指示や報告へのフィードバックを与える際に、いつもは「用件のみ」をすぱっと書いていたけれど、ほんの1-2行「ありがとうございます」とか「もう少しで完成だね」とか「いいものが出来そうですね」と添えるだけで、俄然、やる気が刺激されたようだし、人間関係もよくなったみたい。

●メンバの席が離れていたのを上司に掛け合い、できるだけ近くに座るよう席替えをした。そしたら、以前より、Face to Faceの会話が自然に行われるようになって、誰が何をしているかも理解できるようになった。だから、助け合うことや労うこともしやすくなった。

・・・

これらは、別に「大層なこと」をしているわけではないのですが、それでも、小さな影響力を及ぼし、チームを確実に目標達成に向けて動かすことに寄与しているはずです。

リーダーであろうと、リーダーでなかろうと、誰もができることを少しずつやってみることが、チームの成果を生み出す原動力になるのかなあ、と思うのです。

小さなことからこつこつと」と言うではありませんか。

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