2009年8月5日水曜日

旧ブログ記事:Learning bar@東大(2009/7/31)参加しました!(2009年8月5日掲載)

Learning bar@東大に行ってきました。(2009年7月31日(金) 東大の福武ホール)

テーマは、「脱「研修屋」宣言!?:内製化時代、みんなで「人材育成の仕事」を考える分析、企画、交渉、そして教育評価まで」

詳細は、ふたたび、主催者中原淳さんのブログを参照させていただくとして・・・。

今回のLearningbarには事前課題がありまして、申し込み時に「人材育成とは○○みたいなものである。なぜなら××だから」を記載することになっていました。当日もそれを名札に書いて胸につける。

左隣の方は、都市銀行にお勤めの方でしたが、「焚き火のようである。人を暖かい気持ちにさせるから」とおっしゃっていました。

右隣の方は、「摩周湖のようである。深く澄み切った気持ちで携わる仕事だから」と。この方は、とある製造業の人事部マネージャさんでした。

私は、「漢方薬みたいなものである」と書きました。それぞれに必要な処方を行い(対象者それぞれにあったカリキュラムやコンテンツを考え提供し)、即効性はないが、じわじわと効く可能性がある一方で、全く効かない人も時にいる。本人が効能を信じる(成長しようという)気持ちが強い時ほど、薬効(育成効果)も高い----。そんな意味です。

ところで、摩周湖のMGRさんがディスカッションタイムに話してくださったことが印象に残りました。

そのメーカーさんは、何年か前に大規模なリストラ(というか、人員削減)を行ったそうです。業績が下降したため、社員の1割くらいを削減。

その時、長年培った技術やノウハウ、伝承されるべき大量の「暗黙知」「形式知」も外部に流出してしまった。

その時、本当にひどいことをしてしまった、と傷つき、反省した経営者たちは、二度とリストラ(人員削減と言う意味の)はしない。この会社は、人とその人が持っている知識や技術が全てなのだ、と悟った。

だから、「人が大事。だから、しっかりと人を育てていこう!」と決意した。

それまでは、研修というと、「出ても出なくてもいいもの」だったし、生産現場にいる方など、「けっ!研修なんて、出ていられるか」と見向きもしない状態でもあったのだが、「リストラはしない。その代わり、人はきちんと育てる。だから、研修をはじめとして育成に関わるイベントは、”任意”ではない、”必須”である」という方針を打ち出した・・・といったお話でした。
★会社も雇用を守るから、
★従業員もきちんとスキルアップ、自身の向上に努めよ
★双方で「コミットしましょう」

ということだと思います。

「摩周湖」と書かれた意味がちょっとわかったような。

「双方がコミットする」ことは、どんな関係においても大切だなあ、と思う今日この頃。

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