2010年5月24日月曜日

旧ブログ記事:「知らないことは知らない」と言っていいと思う(2010年5月24日掲載)

OJT担当者研修が花盛りで、全国行脚中(大げさ)。東京・大阪・名古屋行脚中(これはホント)。

こういう質問をよく受けます。

「知らないことを訊かれたら、どう対応すればいいですか?」
「自分も経験したことがない技術をどう教えればいいですか?」
「自分にもわからないをどう指導すればよいですか?」

・・・・

ああ、わかります、わかります。「どうしよう」という気持ちはわかります。

わかりますが、別に、「知らない」「わからない」「やったことない」と言っていいのでは?と思うのです。

その上で、たとえば、

「私も経験ないからわからないんだけど、よければ、自分で調べて、わかったら私にも教えてくれる?」
「◎◎さんがエキスパートのはずだから、一緒に習いにいかない?」
「私も前から勉強しなきゃ、と思っていたけど、いい機会だから、一緒に勉強させてもらおうかなあ」

などと言えばよいのではないかと思うのです。

後輩は、先輩が何かを「知らない」だけで、尊敬の念を失うことはないはずです。
もし、「え?」と思い、尊敬するのをやめるとしたら、こんなセリフを聞かされた時のような気がします。

「あ、それね。知らなくて大丈夫。オレも知らなくて済んだから」
「ああ、うちの部署に関係ない技術だから、勉強しなくていいよ」

・・・・・

以前も書いたように、OJTというのは、先輩も後輩も共に成長していけばよいもののはず。

私が担当している製薬企業の人財開発ご担当者は、「共育」(きょういく)と呼んでいらっしゃいました。
「共に育つ」。

「ああ、わからないこと質問されちゃった。まずいなあー。でも、折角のチャンスだ。今まで先送りしてきたけど、この際だからちゃんと勉強してみよう!」

これで十分ではないかしらん?

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