昨年もこの時期は、「新入社員」と「OJT」のことを連続して書いていたので、今年も。
で、ですね。
先輩がぜーったいに言ってはいけないセリフに
「私は反面教師だから」
「僕を反面教師と思ってもらえればいいから」
ってのがあります。
そんなことを言われた後輩(特に、新入社員)は、いったいどーすりゃいいんでょう?
「じゃあ、誰を見て、成長すればよいの?」
「ほんでは、誰を見習えばいいのさ?」
と戸惑うばかりです。
私にも経験があります。もう20年も前の話です。
前職で私は新卒で入社する後輩達に「プレゼン」や「教え方」などを伝授するような社内研修を自主的に作って、開催していました。それまでは、特に体系だった教育がなかったというのもあって。
私が入社した当初、時々「プレゼンを教える」先輩がいらしたのですが、その方の後を継いだ形です。
折角担当するなら「ちゃんとやりたい」と思い、外部に勉強に行ったりして、単に「プレゼン」だけではなく、「教えるスキル、教育学的な内容」を含んだテキストを作り始めました。それで「私が担当する」と宣言し、上司にも許可を得て、完全に引き継いでしまったのでした。
数年後。
この方は、私にこう言いました。
「田中さん、プレゼンとかコミュニケーションって教えるの、簡単でしょ?僕は、たまにしかやらなかったけど、ずっと簡単だと思っていたよ。だって、いろいろ説明した後に、こう言えばいいんだから。 『要するに、私の真似をしなければいいんです。私がしていることが反面教師ですから』ってね」
この一言は、とても衝撃的でした。そんな気持ちで後輩指導をしていたのか、と。
冗談だったかも知れません。でも、忘れられない一言でした。
以来、肝に銘じていることがあります。
プレゼンでもコミュニケーションでもコーチングでも、あらゆるヒューマンスキルの研修に従事するようになった今でも、絶対に言わないセリフ。
「私を反面教師だと思ってくださいね」
・・・・・
後輩ができたら、先輩になったら、「私を手本にしてください」と言う自信はなくても「手本にしてもらえるよう努力しているから」というくらいの気概は持ちたいものです。
そうでなければ、後輩がかわいそうです。
数年後。
この方は、私にこう言いました。
「田中さん、プレゼンとかコミュニケーションって教えるの、簡単でしょ?僕は、たまにしかやらなかったけど、ずっと簡単だと思っていたよ。だって、いろいろ説明した後に、こう言えばいいんだから。 『要するに、私の真似をしなければいいんです。私がしていることが反面教師ですから』ってね」
この一言は、とても衝撃的でした。そんな気持ちで後輩指導をしていたのか、と。
冗談だったかも知れません。でも、忘れられない一言でした。
以来、肝に銘じていることがあります。
プレゼンでもコミュニケーションでもコーチングでも、あらゆるヒューマンスキルの研修に従事するようになった今でも、絶対に言わないセリフ。
「私を反面教師だと思ってくださいね」
・・・・・
後輩ができたら、先輩になったら、「私を手本にしてください」と言う自信はなくても「手本にしてもらえるよう努力しているから」というくらいの気概は持ちたいものです。
そうでなければ、後輩がかわいそうです。
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