スタンフォード大のクランボルツさんたちが提唱している理論です。
曰く・・・
”人生や仕事というのは、「偶然」に左右されることが多いが、その偶然を生み出すために、人は主体的に動くこともできる。偶然導かれたようなキャリアであっても、計画的にその偶然を引き起こすことができるのだ”
といった感じ。
まずは、おススメの一冊。
★J.D.クランボルツ+A.S.レヴィン 著 (花田光世 他 訳)
『その幸運は偶然ではないんです! 夢の仕事をつかむ心の練習問題』 ダイヤモンド社
こんなことが書いてあります。 (以下、引用)
「人生には、予測不可能なことのほうが多いし、あなたは遭遇する人々や出来事の影響を受け続けるのです。結果がわからないときでも、行動を起こして新しいチャンスを切り開くこと、偶然の出来事を最大限に活用することが大事なのです。」
「たとえ失敗したとしても、そこから得られるものは大きいのです。また、やってみるまでは、自分が本当にそれが好きかどうかはわかりません。」
「会社が人材を募集する時、彼らは必要なスキルやキャリアをリストアップします。(略)彼らが本当に望んでいるのは、スキルやキャリアを身につけるための「学ぶ意欲」です。(略)変化の激しい時代には「学び続けること」が最も大切になるのです。
もう一冊。この「偶発性理論」に基づいて取材して書かれた本。
★所由紀 著 『偶キャリ。「偶然」からキャリアをつくった10人』 経済界
「自己分析や自分のスキルの棚卸しばかりしていても、肝心のキャリアはスタートしない」
「現在のキャリアプランニングの考え方や既存のキャリア理論に対して疑問を感じた」
「「~しなければならない」という洪水の中で、多くの人たちが「キャリアについて考えなければならない症候群」に苦しんでいるように思われる」
「キャリアとは将来を見据えてきちんとプランニングしたりデザインしなければならないものなのか」
といったことを動機として、取材を進め、10人のキャリアを紹介しています。
全員が「偶然今の仕事についた」という方だそう。ここに「キャリアのあり方」のヒントがあるのでは?
と述べています。
登場人物はたとえば、
●松永真理さん(『iモード事件』でも有名な方。『iモード事件』もわくわくする本です。おススメ)
●榎本英剛さん(CTIジャパン創業者、コーチングが日本に普及するきっかけを作ったお一人)
など。
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先日、田中ウルヴェ京さん、河合薫さんにお会いして、ふとこれを思い出しました。
シンクロ選手としてオリンピックで銅メダルを獲得したものの、ご自分の人生について悩み、渡米して、大学で「ストレス」の「コーピング」を学び、その道の専門家になった京さん。
ANAのCAさんから、気象予報士になって、「お天気と体調はどうして関係するんだろう?」と疑問に思い、勉強している内に、健康社会学者(博士)にまでなった河合さん。
やはり、お2人とも「計画された」「偶然」の出来事に左右されたのかな。
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