2009年10月10日土曜日

旧ブログ記事:シャネルの功績(2009年10月10日掲載)

3連休ですね。


「ココ・シャネル」の方も観てきました。Bunkamuraで。

女性客比率99%。平日の午前という上映時間だったからもありますが。

さて、前回観た「ココ・アヴァン・シャネル」では、いまひとつ時代背景や人間関係がわからなかったので、まずは、シャネル関係の本を読んで・・と、

● 山田登世子 著 『シャネル-最強ブランドの秘密』朝日新書

で予習をしてから、映画へ。

「ココ・シャネル」は、シャーリー・マクレーン(75歳)が第二次大戦後、70歳で現場復帰したシャネルを演じていて、これがすんごい存在感を出していました。

シャネル本人はきゃしゃな人だったようですが、大柄のシャーリー・マクレーンが威風堂々と「わが道を行く」シャネルを演じています。(唯一の難点が、「英語で会話している」こと。その点、「ココ・アヴァン・シャネル」はフランス映画なので、全編仏語で会話していて、雰囲気はバッチリ)

さて、細かいことは、観ていない方にはわからないので、映画2本と本を読んでわかったことを紹介します。

シャネルは1883年に生まれ、1871年87歳で亡くなっています。20世紀の女性のファッションを大きく変えた功労者だそうです。

シャネル登場以前の女性(特に、上流階級の)の服は、コルセットで腰を締める足首までのドレス。誰かに着せてもらわないとダメな大きなドレス。大きなド派手な帽子をかぶったり。

それを、働く女性、自立する女性のためにと、色々なものを考案していきます。現代のファッションにそのままつながるものをです。

根底のコンセプトは、

-「実用」でなければダメだ、
-「自分で着られる服でなければならない」

たとえば、
●ファッションにベージュや黒を取り入れた
→ 色とりどりに着飾る時代に「こんな色を!」と揶揄されてもベージュや黒、白を使う提案をした

●ジャージー素材を使った服
→ 下着に使われる安い素材を表着に使う。動きやすいから

●ツイードやニット
→ ジャージーと同様動きやすいことから女性服に応用

●ショルダーバッグ
→ 両手を自由にできるように

●リップスティック
→ 口紅を持ち運べるような形態にした

●スカート丈を短く
→ 歩きやすい
などなど。

シャネルは、服飾関係の勉強をしていないのです。全部、独学。

戦前56歳の時に一旦店をたたみ、隠遁。 14年のブランクの後、1954年71歳で復帰コレクションを発表。

これが「酷評され」るのですが、それでも勝気に打って出ると再度成功するのです。

そして、87歳で、現役のまま死去。コレクションの準備中だったとのこと。

とにかく凄い。

シャネルが提案したファッションが今の女性の服の基本形ですよねー。

孤児院育ちで、そこから「自立」を目指して頑張り、頑張り、最後は成功するシャネル。

映画でも本でも「勝気なセリフ」満載で、スカっとします。

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