2009年10月19日月曜日

旧ブログ記事:「自分で考え自分で行動する」の原体験(2009年10月19日掲載)

「自分で考える」「自分から行動を起こす」ことを学んだ原体験はいつだったか?という話が出ました。ちょっとした打ち合わせ中に。

ある同僚は、「小学校2年生の時、担任の先生に『君達は自分で考えて、行動していいんだよ』と言われたことがすごく斬新だった」と言いました。

別の同僚は、「小遣いをもらった後で、欲しいものがあって、『これを買ってもいいか?』と親に相談したら、『自分のお金だから自分の責任で計画的に使えばよい』と言われ、そうかあ・・と目からウロコが落ちた」と語りました。

私は、といえば、中3の時、担任の先生に励まされたことが原体験だったと思います。

2泊3日の修学旅行では、京都・奈良に行くことになっていました。「3日間、就寝時以外は制服で過ごすこと」というルールに反発を覚えた反抗期の中3生徒(私たち)。

「3日間も同じ服装なのは、汚れるし合理的ではないのでは?」と学年集会の時に意見しました。「自由行動の時間や宿では私服でもいいじゃないか」と。

その時、生徒が意見する、など想像していなかった先生たちは、一様に驚き、「前例が・・・」などとたしなめようとしていた記憶があります。

それでも、「納得いかない」と生意気盛りの私(たち)は、「一定のルールを決めればいいじゃないか」と反論。

その時、24歳(着任2年目)の担任の先生が、私に向かって「田中は、これが重要だ、検討してほしい、と言っているんだよな。動議だね」と確認してくれました。(「動議」という言葉を聞いたのもこの時が初めて)

その後、なんだかんだとあって、先生方で協議することとなり、「ルールを決めた上での私服OK」となった記憶があります。

ほぼ全ての先生が「反対」に回った時(なんせ30年以上前、保守的な学校で・・・)、担任の教師だけが、「キミは言いたいことがあるんだね」と聞く耳を持ってくれ、さらに「疑問に思うことを意見として言うことはいいことだ」 と背中を押してくれたことでその後の自分の考え方に影響を受けたのだと思います。

どんな人に出会って、どんな言葉を受けるかが、人生(大げさか?ものの見方や考え方でもいい)を変えることってありますね。

面白かったのは、上記の例以外にも誰もが「いつ誰に何を言われたことが原体験!」とかなり具体的に記憶を語れることでした。

こういうトーク、面白いので機会があったら、お試しあれ。

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