「メンバに仕事を指示する際に、背景とか全体像も伝えるようにしたら、質問が出やすくなって、結果的には疑問点を早期に解決、仕事の精度も上がったようです」。
これまでは、「この仕事をお願いね」と、指示を出す相手の担当範囲だけを伝えていたのをやめて、
「全体像や背景と相手の担当範囲」をセットで伝えるように、説明方法を変えてみたとのことです。
「どうして質問が出やすくなったんでしょうね?これまでは質問がなかったのですか?」と尋ねたら、しばらく考えてこのリーダーさんが答えるには・・・。
「これまでも質問は出ていたんですけど、何を聞いているかわからないので、もうちょっとポイントを絞って!とか、どこがわからないの?などとこちらも聞き返すことが多く、その結果、メンバもだんだん質問しづらくなっていたみたいです。
全体像とか背景を説明したら、メンバも全体像がつかめるので、質問の内容がちゃんとピントの合うものになって、こっちも自ずと答えやすくなり、会話がかみ合うようになったんだと思います。」
・・・・・・。
この話を聞いていて、私は、目からウロコが10枚ほど落ちました。
よく、「部下が何を質問しているかわからない」とか「メンバが何を聞いてきているかさっぱり要領を得ない」と、会話がかみ合わない原因を質問者に帰することがありますが、
この例は、
● 全体像を理解していない人の質問は要領を得ないものになりやすい、
● 全体像を理解している人の質問はピントが合いやすい
ということを示唆しています。
部下やメンバの言っていることがわからないとき、相手の問題だと思わずに、自分の説明に不足や不備がなかったかな?と立ち止まって自問自答する必要があるな、と学んだのでした。
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