2009年10月31日土曜日

旧ブログ記事:久々かあさん:”鳩居堂”攻撃(2009年10月31日掲載)

昨年のXmas、友人に初の甥っ子が生まれた。

私より10歳くらい若い彼女は、Baby誕生と同時に「おばバカ」になった。

最初に思いついたことと言えば、「お年玉上げなくちゃ!」で、鳩居堂(きゅうきょどう)にポチ袋を買いに行ったそうだ。 まだ生後1週間の甥っ子に、鳩居堂のポチ袋。

「なぜ、年末の忙しい時期に、鳩居堂まで?銀行の粗品かなにかでポチ袋くらい家にありそうだけど」と尋ねると、「物事、最初が肝心かと思って、格式とか」と。

わかるようなわからないような。

わが母、この話がえらく気に入ったらしい。

先日、久々に我が甥っ子の顔を母と共に見に行った。

3センチ角くらいの小さなポケットがついているBaby服を着ていた(まだ身長は60センチに満たない)ので、私が、「ポケットがついているのねぇ。何を入れて歩くの?定期入れ?」などと、まだ「うぅー」「あぅー」しか言わない甥っ子に語りかけていたら、脇から、「鳩居堂を入れるためよねぇ、○○ちゃん」 と甥っ子に向って言っている。

なぬ?

洗濯ものをたたむのを手伝っていると、別のBaby服にも腕や胸にポケットが。

母は、「ここにも鳩居堂が入るねぇ」「これも鳩居堂が入れられるね」「こっちはちっちゃい鳩居堂しか入らないねぇ」といちいち言っている。

最後に「○○ちゃん、ボクのお洋服には鳩居堂が入るポケットが沢山あるから、おばちゃんよろしくネ、って言っておきなさい」とまで言っていた。

この会話、何かに似ている。

何かに・・・。

あ、そうだ。

「おばあさまのお耳はどうして大きいの?」
「お前の声がよく聞こえるようにだよ」
「おばあさまのおめめはどうして大きいの?」
「お前の顔がよく見えるようにだよ」
「おばあさまのお口はどうして大きいの?」
「お前を食べられるようにだよ」

・・・・・・

「ベビー服なのにどうしてポッケがついているの?」
「おばちゃんからもらった鳩居堂を入れるためだよ」

似ている。似ている。似ている。


それにしても、耳が大きい段階で気づかないのか?赤ずきんちゃん。

おばちゃんはBaby服のポケットのこと、気づいても言及しないことにしました。


2009年10月30日金曜日

旧ブログ記事:あなたは「しなやか派?」それとも「こちこち派?」(2009年10月30日掲載)

●「こちこちマインドセット」・・・ 能力は生まれつき決まっていると考える
●「しなやかマインドセット」・・・能力は自分の努力次第で伸ばすことが可能だと考える


キャロル・S・ドゥエック 著 『「やればできる!」の研究』 草思社 を読みました。

人の能力、人生は、「自分に対する信念」にずいぶん左右されてしまう、という研究をまとめたものです。

人が「自分はこうなんだ」と思っているものは、大半が「マインドセット=心のあり方」の産物である、と言っています。可能性が発揮できないとしたら、マインドセットに起因しているかも、と。

「こちこちマインドセット」の人は、

●自分の能力は固定的で変わらないと考え
●自分の能力を繰り返し証明せずにはいられず
●時に、いかに賢く見えるだろうか、とか、認められるかとかびくびくもする
●だから、できると分かっていることにしか挑戦しないこともある
●つまずいたら失敗と考え、これまでの努力もすべて水泡に帰すとも思う
●結果的に「学習」から遠ざかってしまう

などなど。

「しなやかマインドセット」の人は、

●人間の能力は努力次第で伸ばすことができると考え
●他人からどう評価されるか、よりも、自分を向上させることに関心を向ける
●成長できなければ失敗と考える
●努力することで能力を伸ばし、より有能にしてくれると思う
●能力が開花するのには時間がかかることもわかっている
●結果を失敗しても、力を注いだこと自体にも意義を見出せる

などなど。

「マインドセット」は、自分の意思で変えられる、ともあります。

マインドセットは学習者自身だけでなく、親や教師など”指導”する立場の人間にも必要なものだそうです。

なので、たとえば、褒めるときに

●頭の良さなどを褒めるのではなく
●努力や成長に対して言葉をかける

とよい、とあります。

親や教師がまず、「知力や才能は伸ばせるもの」と信じ、学ぶプロセスを大切にする気持ちが重要とのこと。

なるほど、とうなずきつつ読みました。

ところで、ヒューマン・スキルの研修でも「しなやかマインド」と「こちこちマインド」の例に遭遇することがあります。

たとえば、「マネージャとしてどんな風に部下と接するとよいか」というテーマで議論したとします。そんな時に、こんな風におっしゃる方が議論に水を差してしまうことがあるのです。

「マネージャとして部下と接するというテーマで話すのに、もう片方の当事者である部下がこの場にいないのでは不十分だ。だから、この議論は意味をなさない」
と。ちょっと「こちこちマインドセット」なのかな。

でもたいていは、「いろいろな視点、観点から話しみよう」と前向きに取り組み、他社・他部署の方の意見に耳を傾けつつ、多くの「気づき」が得られた!とオープンマインドで取り組んでいらっしゃるようです。こういう場合は「しなやかマインド」ですね。

ドゥエックは、どんなことでも「努力すれば達成できる」とは言っていません。ただ、何もかもが「生まれつきの才能」だけで決まると思ってしまうのは、自分の伸びシロを信じていない姿勢になるからもったいない、と考えているのです。

ドゥエックさんは、スタンフォード大学の心理学教授だそうです。
読みやすい翻訳で、アメリカ人の本らしく事例も豊富です。

先日紹介したクランボルツさんの『その幸運は偶然ではないんです!』とセットで読むと、キャリアや成長に対して「しなやか」な考え方を持つヒントが得られるように思います。

2009年10月29日木曜日

旧ブログ記事:本:『小倉昌男の経営学』(2009年10月29日掲載)

昨日、「最近読んだ本」を紹介したので、ふと思い出して、他の本も紹介します。

何年か前に読み、以来、ずっとデスクに置いて、時々、参照している書籍です。

● 小倉昌男氏 『小倉昌男 経営学』 日経BP社

宅急便の創始者である小倉昌男氏が唯一記した「経営」の本、だとあります。

商用貨物のビジネスから、宅配を始めるという英断をなさって、国とも戦い、社内の軋轢も乗り越えて、大事業に発展させるのですが、始めたばかりの頃の話にこんな一場面が出てきます。

古参のドライバーがSD(セールスドライバー)に職種転換をしなければならなかったときの話です。

以下、部分抜粋で紹介します。(同著 P.178-179より)
「古くからいるドライバーたちから拒否された。-俺たちは車の運転が好きだからヤマト運輸に入社した。・・・集金などまっぴらだ。- 彼らにこう言われて、私も困ってしまった。・・・・」

「当初は文句を言っていたヤマト運輸の古株社員ドライバーたちも、宅急便の配達に行って、お客様からありがとうとお礼を言われるようになってから、様子が変わった。商業貨物を運んでいた彼らは、それまで貨物を配達に行ってお礼など言われた経験がなかった。そのため、びっくりするとともに感激してしまった。そして段々やる気が起こってきたのである。」

・・・

どうですか?

「やる気」に関するエピソードとして、「そうそう」「うんうん」と納得しちゃうような出来事だと思いました。

以下は、私自身の経験です。

ヤマト運輸のSDさんは、担当地域が決まっているので、荷物を持ってきてくださるのはだいたい決まっていて、顔なじみになることもあります。

とても感じのよいOさんという男性SDさんが我が家の担当になって、満面の笑み、元気な挨拶、ちょっとした一言の会話など、サービスマインド溢れる人だなあ、とずっと思っていました。

そのOさん、気づいたら我が家に来なくなり、別のSDさんが担当になった様子。


「Oさん、どうしたのかあ?」などとたまに思い出していました。


2年くらい経ったある日、ピンポーンというチャイムが鳴ってドアを開けると、目の前にOさんが。


「宅急便でーす!」と。


「おおぉぉ、お久しぶり」と言ったら、


「ボクのこと、覚えていますか?」


とOさんはとても驚いていました。


「ええ、覚えていますよ。Oさんでしょ。退職されたのかと思ってました」


「隣の地域の担当になって、2年くらいそっちに行ってたんですけど、また呼び戻されました」


「あ、そうですか。Oさんの顔が見られなくて気になってたんです。」


・・・などと言いながら、荷物にはんこついたりしてまして。

「ああ、感激だなあ。名前覚えてもらっているとは思わなかったなあ・・・。いなくなった、とかそんなことまで気にしてくれているお客さんがいるとは思わなかったなあ・・・。ああ、本当に感激だあ。この仕事しててホントによかったと今日あらためて思いました。ありがとうございました。ホント、よかったなぁ・・・。これからもよろしくお願いします」

と感激しきりな様子。

名前を覚えている、というだけでそんなに感激されると思わなかったので、姿が見えなくなるまで見送ってしまいました。

小倉さんの著には、P.192にこうもあります。

「お客様に接する機会が多ければ、やる気のある社員が育っていく。」

小倉さんは、お客様に接する機会が少ない職種・業種でも管理者の工夫次第でやる気醸成はいくらでもできるはず、とも述べています。

私などは、受講者の方から後日メールが来て、「実践結果、こうでした!」というエピソードを聞いたりすると感激してしまいます。

どういう仕事でも「フィードバック」って大切ですよね。

2009年10月28日水曜日

旧ブログ記事:読書の秋(2009年10月28日掲載)

読書の秋。

最近、電車の中で、本を読んでいる人の数が増えたように思います。

私はいつも本を1冊は持ち歩き、どこでも読んでいますが、車内で見かけるのはたいていケイタイメールかケイタイゲームに取り組む人々。

新聞を小さく折りたたんで読む人も以前と比べてぐんと減りました。でも、ここ数週間?、急に読書する人が増えたような気がしするのです。(ただの気のせいかも知れませんが)

先日「毎日新聞」が子どもたちの読書習慣が向上しているという調査結果を載せていました。

質的なものはともかく、子ども時代から本に親しむことはよいことだと思います。

私たちは研修時、教室には、参考図書と称して、その時々の研修テーマに関連する書籍を5~10冊程度並べて置きます。

全く見向きもされないこともあれば、通りすがりに多くの方が手に取り、場合によっては、「今晩借りていっていいですか?」「書名をメモしたので、帰りに本屋さんで探してみます」なんて言われるもともあります。

昨日まで新宿の研修センターで行っていた「リーダーシップ」研修では、多くの方が、参考図書を手にされ、休み時間のたびに自席で熟読されていました。

ところで、私が所属するチームと、興味ある人間10人程度で毎年「読書ラリー」をやっています。

Excelに一人1シート作成し、1/1~12/31までの
●読んだ本の名前、著者、出版社
●評価(◎、○、△、×など)
●コメント(ここが面白かった。こんな場面で役立つ。翻訳が間違っている・・など)
を書き込んでいきます。

ジャンルは問いません。仕事に関係なさそうな本でも何かの情報源になることが多々あるからです。

年初に「今年の目標冊数」を宣言し、月ごとに締めています。

参加者は10人程度ですが、ファイルル自体は全社員共有になっているので、誰でも中を覗くことはできます。

私は毎年100冊で宣言し、現時点(10/28)で、既に110冊を超えました。あと2ヶ月あるので、130はいけるかなと思っています。

そういえば、ある企業で出会ったサポートエンジニアの方。

「趣味は読書。しかも、大量のビジネス書を読むこと。なぜなら、そこには自分の知らないことや気づかなかったことが大量に載っているから」

とおっしゃり、さらに、

「他の人が本を読んでいないと、うっしっし、と思う。俺と段々知識や情報量に差がつくぜぇ、とほくそ笑む。」

とも。ちょっとオモシロイ。


今年読んだ本で、面白かったものをいくつか。

●穂村 弘 『本当は違うんだ日記』 集英社文庫
→エッセイなんですが、電車内で読むのは危険。ちょっとした気づき、疑問をフシギな文章でつづっています。ホムラさんは歌人ですが、エッセイストとしても素晴らしいと思う。


●水野敬也 『夢をかなえるゾウ』 飛鳥新社
→ 今頃なんですが、同僚が読んで面白かった!というので。関西弁でのビジネス書というのが受けたのかも。

●松田公太 『すべては一杯のコーヒーから』新潮文庫
→ タリーズコーヒーを日本に持ってきた青年起業家の物語。いろんなものとの戦いはワクワクします。 『R25の創り方』(R25創刊に関わった方の話)、『スープで行きます』(スープストックトーキョー創業者の話)も読みましたが、「裸一貫から」の感じが良かったのが『すべては・・』です。

●いかりや浩一 『いかりや長介という生き方』 幻冬舎文庫
→ ご長男の本です。いかりや長介が、ドリフ絶頂期を経て、一旦は一線を退いたかのように見えて、役者として再ブレークするあたりの努力が凄いのです。キャリア論として読んでも面白い。

●平本相武 『成功するのに目標はいらない 人生を劇的に変える「自分軸」の見つけ方』 こう書房
→ 「ビジョン型」と「価値観型」の人間がいるそうです。日本人の大半は、価値観型だと平本さんは言ってます。「10年後どうなりたい」というビジョンを問われると答えに窮する私に「じゃ、これを読んでみては」と同僚が勧めてくれました。平本さんは、朝イチメール仲間です(月曜日担当)

2009年10月27日火曜日

旧ブログ記事:OJT担当者のアサイン要件(2009年10月27日掲載)

すごく前の話。

ある企業で「OJT担当者向けマニュアル」を見せていただいたら、「OJT担当者のアサイン要件」が書いてありました。

たとえば、
「新人育成に思いがある社員」
「3年目から10年目の社員」
みたいなことが書いてあり、最後に

「同姓に限る」

とありました。

すんごく難しい気がする。

田中ならアサイン可能だけれど、万城目(まんじょうめ)さん、とか、九十九(つくも)さん、などが入社してきたら、大変だろう。

もう時効になるくらい前の話なので、紹介しました・・・。

*ちなみに、正しくは「同性」です。その場で「あー」と双方声を上げてしまいました。

2009年10月25日日曜日

旧ブログ記事:油性マーカーの悲劇を救ったのは・・・(2009年10月25日掲載)

グループディスカッションの際、机には「模造紙用のマーカーセット」(8色)があり、小さめのホワイトボードも置き、受講者はホワイトボードを使ったり、模造紙に書いたりしながら進めることがあります。

進行役が、手に取ったマーカーで発言内容などをホワイトボードに書き、整理しようと、一旦イレーザーで消そうとした、

その刹那。

「うわぁーーーーーーーーっっっ!」

という悲鳴?絶叫が聞こえてくることが。

油性マーカーで書いちゃったわけです。
ホワイトボードに書かれた文字も線も消せないわけです。

さて、こういう時どうするか。

1番身近なものなら、
●ホワイトボードマーカー
を使います。

油性マーカーで書いた上を「ホワイトボードマーカー」でなぞり、すばやくイレーザーでこすると、だいたい消えます。

が、書いた分量が多いほど、時間がかかる、かかる。

最近、こんな光景を見ました。
「おい、これをやるから、これでこすってみろよ」 とある方が渡したものは、「あぶらとりウェットシート(男性用)」です。

これでこすると、消える、消える、消える!

「すっげ」と言い、あっという間に消していらっしゃいました。

そして、数日前のこと。   最強の「消す」ものを発見。

今、新型インフルエンザ対策で、教室には、「手ぴ●ジェル」などの「アルコール系の消毒液(ジェルやスプレイ)」が置いてあることが多いのです。

ある研修施設でまた「油性マーカー」悲劇が起こり、その時、一人が教室にあった「アルコール消毒液」をティッシュに取り、ホワイトボードを拭くとこれがもう見事に消せたのです。

受講者の方が「おぉぉ」と感動してました。

本来の用途と異なるのでちょっと気が引けますが、ほんの少ししか使っていないので、怒られることもないと思います。

ところで、2番目の例で「男性用油取りウェットシート」(正式名称不明)をほとんどの方が持っていたのに驚きました。

「足りなかったら、俺も持ってるよ」
「あ、俺も」

今や、「男子のたしなみ」なのですね。

2009年10月24日土曜日

旧ブログ記事:ネタ元・・・朝イチメール裏話(2)(2009年10月24日掲載)

「朝イチメール」、開始から3ヶ月。

ネタにしていることは、研修の現場で見聞きしたこと、家族や同僚との会話、街中でふと耳に入ってきたこと・・・などなんだけれど、中でも「同僚」は格好のネタ元である。
(なんせ、一緒に過ごす時間が多いのと、キャラの立つメンバが揃っているから)

まずくない場合は、「同僚が」とちゃんと書き、まずそうな場合は、「こういう人がいた」「知り合いに」などと濁すことも多い。

同僚でも購読(無料でも”購読”と言うらしい)してくれている人がいるので、朝、突然、「見たよぉ」と言われることがあり、ドキッとする。

すごく有名な話であれば断りなくネタにしちゃうこともあるからだ。
(「これ、ネタで使っていい?」と断る場合もある)

・・・・・

だんだん、「夜道は一人で歩かないほうがいい」という状態になっているかも知れない。

くわばら、くわばら。

==============

ごくたまに、「これ、ネタになる?」「ネタにしていいよ」と提供してくれる人がいて、ホント、助かります。

2009年10月23日金曜日

旧ブログ記事:「同期が休むと言ってます」って、コラっ!(2009年10月23時日掲載)

先日ある企業の方からうかがった話。

新入社員研修中の出来事。

新入社員が体調不良で会社を休みたい、という場合、こういう方法を取るんだそうです。

【登場人物】
休みたい人(新人):Aさん
Aさんの同期(新人):Bさん
人事部の方:Cさん

●Aさんは、同期のBさんにメールで「今日は体調が悪いので、休むと人事の方に伝えておいて」と依頼する
●Bさんは、人事部Bさんに口頭で「Aが休むそうです。」と伝える。

・・・・

これが結構多いらしい。

もちろん、この方法がダメなら(ってダメでしょう、フツウ)、ダメだと指導すればいいだけなんだけれど、「直接」の会話を避ける傾向にある、というのがこの話のポイントでした。

なので、仮に、Bさんが休む時も

●Bさんは、Aさんにメールで「休む」と知らせ
●Aさんは、Bさんの代わりに「Bが休むそうです」と人事Cさんに伝える

という展開です。

他人のことであれば、直接言えるわけですね。
自分のことは、直接言いたくない。あるいは、言えない。

なぜだろう?

そういえば、自分の若手時代の経験ですが、体調不良で朝会社にTELして上司に「休みたい」と伝えると、上司は必ず、「了解。で、今日の予定はどうなっていたの?」「それはどうすればいい?」と確認したものでした。

「休むのはいいが、その時することになっていた仕事はどうなっているかまで考えよ」という教えだなぁ、と未熟ながらも学んだのですが、「同僚にメールし、上司に言ってもらう」方式では、こういうことすら学ぶチャンス、ないですね。

それがとてももったいない気がする。

ただ、世の先輩方も、「メールで間接的に言って来るんですよぉ。ビックリですよぉ。」じゃなくて、「直接電話しなさい!」とびしっと指導する、そういう毅然とした態度も大事だとは思います。


*** 追記(2011年5月21日) ***

今年2011年度の新卒新入社員は、しゃきっとしているので、こういう問題は起こらない気がします。どうかな?

2009年10月21日水曜日

旧ブログ記事:他人からいじられたい!(2009年10月21日投稿)

あるリーダーさんがこんな話をしてくださいました。

「チーム内のコミュニケーションを活性化したいなあ、いろいろな人と仕事も仕事以外の話も交わせるようになりたいなあ」 と考えた結果、「自分がいじられる」にはどうしたらいいか?と視点を変えた。

「机に妙なモノを置いて、いじられるようにする」というのはどうだろう?

・・・

「しかし、何を置いたら、周囲からいじられるだろう?」

アイディアが湧かぬまま数日。その時点で、彼はデスクに2台のディスプレイを置き、 Dual環境で作業をしていたのですが、他人に貸し出していた1台のディスプレイが戻ってきたことで、同時に3台をデスクに置くことにしたそうです。

さすがに1人のデスクに3台のディスプレイ。目をひく。

周囲は興味を持ち、「これ、何に使うの?」「どうやって3台を使い分けているの?」「なんで3台あるの?」などと、チーム内外から声を掛けられるようになったそうです。

これと似たようなことをやってみたい方がいて、「私の場合は、ちょっとしたキャラクタグッズ(置物)を机に置いてみた。すると、周りの人が『コレ上げる』『コレも上げる』と寄贈してくれるようになった」 そんなこんなで、置物コレクションが増え、それに「つっこみ」に来る人もでき、周囲と予想外の会話ができるようになったようです。

・・・電子メールだとか電子掲示板だとかWebだとかイントラだとか、放っておくと何でもデジタルに済んでしまいますが、やはり、仕事をしているのは、人間。

相手を知る前に、自分を知ってもらうかな、自分と関わってもらうにはどうしたらいいかな?と考えた結果の試みでした。

面白い発想だなあと感心しました。

ところで、こういうことをしたい!と思っても、「5S運動」とやらで、実現がままならぬオフィスもあるやに聞きます。

※5S:整理、整頓、清潔、掃除、しつけ(だったと思う)

それはそれで重要なことですし、「職場環境の<あるべき姿>」という定義は、難しいですね。

*** 追記(2010年5月21日) ***

個人情報とかクリーンデスクとか、そんな言葉がオフィスに進出してきて、上記のようなことがだんだん難しくなってきています。

職場の”コミュニケーション”を活性化する、というのと、様々な制約というのは、共存できるのかな?

2009年10月19日月曜日

旧ブログ記事:「自分で考え自分で行動する」の原体験(2009年10月19日掲載)

「自分で考える」「自分から行動を起こす」ことを学んだ原体験はいつだったか?という話が出ました。ちょっとした打ち合わせ中に。

ある同僚は、「小学校2年生の時、担任の先生に『君達は自分で考えて、行動していいんだよ』と言われたことがすごく斬新だった」と言いました。

別の同僚は、「小遣いをもらった後で、欲しいものがあって、『これを買ってもいいか?』と親に相談したら、『自分のお金だから自分の責任で計画的に使えばよい』と言われ、そうかあ・・と目からウロコが落ちた」と語りました。

私は、といえば、中3の時、担任の先生に励まされたことが原体験だったと思います。

2泊3日の修学旅行では、京都・奈良に行くことになっていました。「3日間、就寝時以外は制服で過ごすこと」というルールに反発を覚えた反抗期の中3生徒(私たち)。

「3日間も同じ服装なのは、汚れるし合理的ではないのでは?」と学年集会の時に意見しました。「自由行動の時間や宿では私服でもいいじゃないか」と。

その時、生徒が意見する、など想像していなかった先生たちは、一様に驚き、「前例が・・・」などとたしなめようとしていた記憶があります。

それでも、「納得いかない」と生意気盛りの私(たち)は、「一定のルールを決めればいいじゃないか」と反論。

その時、24歳(着任2年目)の担任の先生が、私に向かって「田中は、これが重要だ、検討してほしい、と言っているんだよな。動議だね」と確認してくれました。(「動議」という言葉を聞いたのもこの時が初めて)

その後、なんだかんだとあって、先生方で協議することとなり、「ルールを決めた上での私服OK」となった記憶があります。

ほぼ全ての先生が「反対」に回った時(なんせ30年以上前、保守的な学校で・・・)、担任の教師だけが、「キミは言いたいことがあるんだね」と聞く耳を持ってくれ、さらに「疑問に思うことを意見として言うことはいいことだ」 と背中を押してくれたことでその後の自分の考え方に影響を受けたのだと思います。

どんな人に出会って、どんな言葉を受けるかが、人生(大げさか?ものの見方や考え方でもいい)を変えることってありますね。

面白かったのは、上記の例以外にも誰もが「いつ誰に何を言われたことが原体験!」とかなり具体的に記憶を語れることでした。

こういうトーク、面白いので機会があったら、お試しあれ。

2009年10月18日日曜日

旧ブログ記事:「ボクのブログを見てください」(2009年10月18日掲載)

ちょっと前に聞いた話。

メンタルケア、ストレスマネジメントなどについてマネージャ教育を行い、マネージャも以前より意識的に部下との「直接」の会話時間を増やすようにした。

しかも、できるだけ「傾聴」と「共感」を中心にするように。

ある新入社員との面談時。
彼の悩みや困っていることなどを真摯に聞いていた上司が最後に言われた一言。

「ボクの悩み、ブログに詳しく書いたんで、こっちを見てもらえますか?」 

そういって、URLが書いてある紙を渡されたそうだ。

・・・・・

別の例。

日中、居眠りをしている若手社員がいる。ランチ直後の一時的なものであればお目こぼしもできようが、頻度が高い。仕事に影響するほどに。

上司は彼女に居眠りを注意するとともに、もし体調不良なのであれば、病院に行っては?と提案した。

数日後、彼女は上司に報告に来た。

「あたし、”眠り症”という病気らしいので、眠くなるのは仕方ないみたいです」
「お医者さんに言われたの?」
「いえ、ネットの質問サイトに投稿したら、どこかの方がそう返事してくれました。」
「その人、お医者さん?」
「いえ、たぶん、フツウの人」
「病院にちゃんと行って、必要なら診断書持ってきてくれないかな」

数日後、それが面倒だったのか、彼女は退職してしまったそうだ。

今の時代、上司稼業もラクじゃない。

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「イマドキの若者」とか「最近の若いもんは」という表現は、どの世代でも言われることで、「今」に限らず、「若者」はいつも批判の対象になるんだけれど、「イマドキの上司」が困惑するのは、「メール」「ブログ」みたいな自分の世代になかったツールや情報ルートがあることじゃないだろうか。


*** 追記(2010年5月21日) ***

今だったら、FacebookやTwitterなどを紹介されてしまうのかな?

「部長、ボクのホンネはつぶやいていますから、フォローしてください」なんて(笑

2009年10月17日土曜日

旧ブログ記事:遅れている・・・。(2009年10月17日掲載)

少し前に、USBメモリが壊れたので、ビッ●カメラへ。

「これと似たようなのが欲しいんですけど」と見せると、店員さんが、「ちょっと貸してください・・・。」と言ったきり、しばらく絶句した。

「ええと、似たようなのとは、形・・ですよね。」
「形もだけど、容量もこれよりは大きいのがいいです」 と答えると、
「あのぉ、そもそももう、この容量は売ってませんよ。 1GBからですねぇ」
と言われた。

使っていた(そして、壊れた)のは、128MB。
結局買ったのは、8GB。

それでも4000円くらいだった。

遅れている・・・。

・・・・・・

そういえば、今通っている大学のクラスメイトが数年前、TVが壊れたので、新しいのを買いに行き、
「ブラウン管のTVが欲しいのですが」と言ったら、 やはり、店員さんに、ちょっと絶句されたらしい。

案内してくれた売り場の端に申し訳程度にしかブラウン管のTVは置いてなかったそう。「え、今ってブラウン管はもうないの!?」と驚いてしまったんだとか。

彼女もまた遅れている・・・。

・・・・・

つい先日、デジカメのSDカードを大きい容量に変えようと思い、同じく、ビッ●カメラで「このカメラに入れられる最大のSDカードを」 と言うと、「今、何が入ってます?・・・うーん、もう512MBのSDカード自体がここにはありませんねぇ。で、このカメラで入る最大は2GBです。」

「それ以上は入らない・・と。ということは、カメラ自体が古いわけですね」

「ええ、・・・そうとも言います。」
・・・・・

色々な方面で、「時代に取り残されて」います。

でも、だからといって特別困ることもないんだけれど。

===========

「128MBのUSBメモリが壊れちゃってー」と職場で言ったら、「USBメモリが壊れる、ということ自体が珍しいことだから驚くけど、それ以上に、イマドキ128MBを愛用していた淳子さんに驚く」と言われた。

ケイタイだって買ったのは3ヶ月前だしね。(今だに番号&アドレス登録数、家族含めて12人だしね。)


ま、しょうがない。

2009年10月16日金曜日

旧ブログ記事:「48点」(2009年10月16日掲載)

ある30代のエンジニア(SE)さんが教えてくださった話です。

SE: 「前の上司がやたらと点数をつける人でした。たとえば、会議が終わると”さっきの説明、50点”、提案書の素案を提出すると”これ70点”と成果物に対して言うだけじゃなくて、突然、”今日のキミは48点”などとも言うんです。」

田中:「ふむふむ。何でも点数化なさるんですね?で、それ、満点と採点基準は?」

SE: 「それが、教えてくれないんです。”どこがどう50点ですか”とか”そもそも満点は100ですか?”と聞いても、”50点は50点だー”と言うだけで。」

田中:「はぁ。・・それって、ちょっと・・・」

SE: 「そうなんです。ちょっと・・・どころか、かなり、というか、すごく、ウザイ!」

田中:「うーむ、ですよねぇ。」

SE: 「理由も根拠も満点も基準も示してくれないけど、なんでも点数化されるんです。いらっとします。」

田中:「わかります。フィードバックって、”次はどうしたらい いか”を考えるきっかけにならないと、役立たないですもんね。その上司とはどうなったのですか?」

SE: 「もう部署が離れたので、関係ないからいいんだけど。」

田中:「なんと言ったらいいか・・・。とりあえず、よかったですね。」

・・・・・・・・・・

「いいならいい!悪いなら悪い!と言ってほしい」・・・と「部下」の立場からはよく耳にします。とはいえ、「30点」だけでは、「いいのか、悪いのか」すらわからない。

フィードバックって、具体的に「何がどうよい」とか「どこをどうしたらよりよくなる」とか、部下が次の行動を起こす際のヒントとなってこそ意味があるんじゃないかと思ったエピソードでした。

2009年10月15日木曜日

旧ブログ記事:リアルならリアルなのか?(2009年10月15日掲載)

夕べ、藤原紀香主演の『ギネ』(日本TV系)を観て、号泣の嵐に見舞われました。産婦人科医療の現場を舞台にしたドラマです。

甥っ子(&ママ)が周産期医療センターですごくお世話になったのは今年のこと。その時々の、様々なことを思い出し、どのシーンを見ても、号泣。

そりゃそうと、こういう医療ドラマは、医療従事者が見ると、「そんなのないよ」「それは絶対にしない」と、笑っちゃうことが多いようですが、じゃあ、どこまでリアルならいいのかという問題もあるような気がします。

以前、日経BP社とのコラボでコミュニケーションに関するDVDを作成したことがあります。
(朝イチメールでは「マリオさんのOJT」というタイトルでその時のエピソードのひとつを紹介しました)

再現映像(OK例、NG例)のシナリオは全部私が書いたのですが、それを監督が「映像のプロ」として手直ししていくのです。

すると・・・・。

顧客側の部長役のセリフが「君・・・したまえ」「君・・・してくれないかね」などと直されてくることがありました。

あるいは、後輩男性を先輩女性が「●●クン」と呼ぶ、とか。

打ち合わせ時に、「あのぉ、今どき、”キミ”とか”クン”なんて、たぶん、ほとんどの人は言わなくて、どういう関係であったとしても”さん”が多いのではないかと思います」 「それと・・・、したまえ、とか、してくれないかね、という男性に出会ったことはありませんが・・・」 と言ってみると、監督は、こう教えてくださいました。 

「田中さん、そりゃ、ごもっともです。でも、映像というのは”わかりやすさ”も重要です。リアルにリアルを追究していくと、結局、分かりやすくなくなる。だから、かえってリアルじゃなくなる。

たとえば、50代部長(客)と30代SE(サービス提供側)が、共に敬語で話すとしますよね。

『滝澤さん(SEの役名)、この画面のエラーはどうして表示されるんですか?』
『山本さん(部長の役名)、このエラーの理由は・・・・なんですよ。』

ほらね、わかりにくくなるでしょ?

だから、”実際にはそんなしゃべり方しないよ””現実の世界では、そんな方法は取らないよ”というのを映像ではあえてやらねばならないこともあるんです。それが、かえって、リアルになるからです。」 

なるほどぉ~。
なるほどぉ~。

というわけで、私もこのブログで、「キミさあ」とか「●●クンは」とか「ボクが思うに」とか書いていますが、実際には、私は相手を名前で呼んでいるし、登場する男性は「ボク」「オレ」ではなく、「わたし」と言っているし、 そこは、”情景が浮かびやすい”ように、表現を変えているわけです。

2009年10月14日水曜日

旧ブログ記事:「計画された偶発性理論」事例をば(2009年10月14日掲載)

昨日(10/13)紹介した「計画された偶発性理論」というのは、

●いろんなことが偶然に左右される
けれど
●その偶然を引き起こしているのは、自分の行動だったりするんだよ

といったものなんですが、これで思い出すのは、母の友人のこと。

母の学生時代からのお友達(Fさん)に、「パッチワークのプロとして活躍」している方がいます。その道で有名な方らしい。

作品を見せていただいたことがありますが、かわいらしいパッチワークではなく、とてもデザイン性のある、かっこいいタイプの作品群でした。

この方がパッチワークを始めたきっかけというのがオモシロイ。

おそらく20代の頃の話だと思います(4-50年前のことです)。

何かのチラシを見ていたら、「洋裁教室の講師募集」と出ていたそうです。 ちょうど仕事でもしようかなぁ・・・と思っていたところで、「洋裁なら教えられるかな?」という気持ちもあり、早速、教室に出向き、「この”洋裁教室”の講師募集を見てきました」と言いました。

「あら、さっき、先生が決まっちゃったのよ」と言われたものの、「こちらの教室はまだ先生が決まらないんだけれど」と差し出されたチラシにあったのは、「パッチワーク教室の講師募集」。

この時点で、Fさんは、パッチワークを学んだこともなければ、自身で作ったこともありませんでした。

それなのに、「はい、できます。こちらの講師をやります」 と宣言し、その場で契約してしまったそうです。

それからどうしたか。

本屋さんに行き、初心者向けパッチワークの本を買って独学で1週間で勉強し、翌週の講座から無事講習を始めてしまったそうです。

それから数十年、今や、お弟子さんも数多く取る、さらに、展覧会でも作品がいい場所に飾られるような、かなりの有名な作家になったのです。

人間、何がどう転ぶか分かりませんが、 「計画された偶発性理論」で言えば、

●パッチワーク講師が募集されていたのは偶然かも知れない



●洋裁教室に応募しようとした
●「パッチワーク」未経験ながら、「できる」と宣言してしまった
●本屋でパッチワークの本を買い、1週間で独学した

などは、自らの意志で起こした「できごと」ですよね。

「パッチワークの大家」になりたい、という目標やビジョンがあったわけではないのだけれど、結果的にその道で極めたわけです。

クランボルツさんの本を読むと、このFさんの話をよく思い出します。

2009年10月13日火曜日

旧ブログ記事:キャリア…「計画された偶発性理論」(2009年10月13日掲載)

ここのところ気に入っている理論に”Planned Happenstance Theory(計画された偶発性理論)”があります。

スタンフォード大のクランボルツさんたちが提唱している理論です。

曰く・・・

”人生や仕事というのは、「偶然」に左右されることが多いが、その偶然を生み出すために、人は主体的に動くこともできる。偶然導かれたようなキャリアであっても、計画的にその偶然を引き起こすことができるのだ”

といった感じ。

まずは、おススメの一冊。

J.D.クランボルツ+A.S.レヴィン 著 (花田光世 他 訳)
『その幸運は偶然ではないんです! 夢の仕事をつかむ心の練習問題』 ダイヤモンド社

こんなことが書いてあります。 (以下、引用)

「人生には、予測不可能なことのほうが多いし、あなたは遭遇する人々や出来事の影響を受け続けるのです。結果がわからないときでも、行動を起こして新しいチャンスを切り開くこと、偶然の出来事を最大限に活用することが大事なのです。」

「たとえ失敗したとしても、そこから得られるものは大きいのです。また、やってみるまでは、自分が本当にそれが好きかどうかはわかりません。」

「会社が人材を募集する時、彼らは必要なスキルやキャリアをリストアップします。(略)彼らが本当に望んでいるのは、スキルやキャリアを身につけるための「学ぶ意欲」です。(略)変化の激しい時代には「学び続けること」が最も大切になるのです。

もう一冊。この「偶発性理論」に基づいて取材して書かれた本。

所由紀 著  『偶キャリ。「偶然」からキャリアをつくった10人』 経済界

「自己分析や自分のスキルの棚卸しばかりしていても、肝心のキャリアはスタートしない」
「現在のキャリアプランニングの考え方や既存のキャリア理論に対して疑問を感じた」
「「~しなければならない」という洪水の中で、多くの人たちが「キャリアについて考えなければならない症候群」に苦しんでいるように思われる」
「キャリアとは将来を見据えてきちんとプランニングしたりデザインしなければならないものなのか」

といったことを動機として、取材を進め、10人のキャリアを紹介しています。

全員が「偶然今の仕事についた」という方だそう。ここに「キャリアのあり方」のヒントがあるのでは?
と述べています。

登場人物はたとえば、

●松永真理さん(『iモード事件』でも有名な方。『iモード事件』もわくわくする本です。おススメ)
●榎本英剛さん(CTIジャパン創業者、コーチングが日本に普及するきっかけを作ったお一人)

など。

・・・・・・・・・・・ 

先日、田中ウルヴェ京さん、河合薫さんにお会いして、ふとこれを思い出しました。

シンクロ選手としてオリンピックで銅メダルを獲得したものの、ご自分の人生について悩み、渡米して、大学で「ストレス」の「コーピング」を学び、その道の専門家になった京さん。

ANAのCAさんから、気象予報士になって、「お天気と体調はどうして関係するんだろう?」と疑問に思い、勉強している内に、健康社会学者(博士)にまでなった河合さん。

やはり、お2人とも「計画された」「偶然」の出来事に左右されたのかな。

2009年10月12日月曜日

旧ブログ記事:アメ車(2009年10月12日掲載)

以前、45年くらい前のミニカーを掲載したら、社内外で反響があったので、 今度は、デカイ車を。

これも45年くらい前にアメリカで買ったものだと思います。

●全長22センチ
●車幅9.5センチ
●車高7.5センチ。

窓にはまっていたセルロイドは全て朽ちてしまっています。車体は、「ブリキ」です。


【アメ車】

いかにもアメ車





正面から:OLDMOBILEと書いてある

・・・・・・・・・

今日で夏休みもおしまい。10連休、堪能しました。日本酒講座、大学など勉強。

映画も観たし、本も沢山読んだし、ジムにも何度か通ったし。

きままにその日その日、異なることをするのも案外、のんびりした気分になれるものです。


明日から仕事だ!ガンバロー。

2009年10月10日土曜日

旧ブログ記事:シャネルの功績(2009年10月10日掲載)

3連休ですね。


「ココ・シャネル」の方も観てきました。Bunkamuraで。

女性客比率99%。平日の午前という上映時間だったからもありますが。

さて、前回観た「ココ・アヴァン・シャネル」では、いまひとつ時代背景や人間関係がわからなかったので、まずは、シャネル関係の本を読んで・・と、

● 山田登世子 著 『シャネル-最強ブランドの秘密』朝日新書

で予習をしてから、映画へ。

「ココ・シャネル」は、シャーリー・マクレーン(75歳)が第二次大戦後、70歳で現場復帰したシャネルを演じていて、これがすんごい存在感を出していました。

シャネル本人はきゃしゃな人だったようですが、大柄のシャーリー・マクレーンが威風堂々と「わが道を行く」シャネルを演じています。(唯一の難点が、「英語で会話している」こと。その点、「ココ・アヴァン・シャネル」はフランス映画なので、全編仏語で会話していて、雰囲気はバッチリ)

さて、細かいことは、観ていない方にはわからないので、映画2本と本を読んでわかったことを紹介します。

シャネルは1883年に生まれ、1871年87歳で亡くなっています。20世紀の女性のファッションを大きく変えた功労者だそうです。

シャネル登場以前の女性(特に、上流階級の)の服は、コルセットで腰を締める足首までのドレス。誰かに着せてもらわないとダメな大きなドレス。大きなド派手な帽子をかぶったり。

それを、働く女性、自立する女性のためにと、色々なものを考案していきます。現代のファッションにそのままつながるものをです。

根底のコンセプトは、

-「実用」でなければダメだ、
-「自分で着られる服でなければならない」

たとえば、
●ファッションにベージュや黒を取り入れた
→ 色とりどりに着飾る時代に「こんな色を!」と揶揄されてもベージュや黒、白を使う提案をした

●ジャージー素材を使った服
→ 下着に使われる安い素材を表着に使う。動きやすいから

●ツイードやニット
→ ジャージーと同様動きやすいことから女性服に応用

●ショルダーバッグ
→ 両手を自由にできるように

●リップスティック
→ 口紅を持ち運べるような形態にした

●スカート丈を短く
→ 歩きやすい
などなど。

シャネルは、服飾関係の勉強をしていないのです。全部、独学。

戦前56歳の時に一旦店をたたみ、隠遁。 14年のブランクの後、1954年71歳で復帰コレクションを発表。

これが「酷評され」るのですが、それでも勝気に打って出ると再度成功するのです。

そして、87歳で、現役のまま死去。コレクションの準備中だったとのこと。

とにかく凄い。

シャネルが提案したファッションが今の女性の服の基本形ですよねー。

孤児院育ちで、そこから「自立」を目指して頑張り、頑張り、最後は成功するシャネル。

映画でも本でも「勝気なセリフ」満載で、スカっとします。

旧ブログ記事:金曜かあさん:おあよ、のその後(2009年10月10日掲載)

夏休みも終盤になり、今日は、甥っ子のお引っ越しサポートに千葉県まで行ってきました。大した仕事もなかったのですが。

そこで聞いた衝撃の新事実。

「お姉ちゃん(私のこと)には黙っていたんだけど、この間”おあよ”と初めて言ったのがきっかけとなって、あれ以来朝晩1回や2回は「おあよ」と言っているよ。」

・・・・

にわかに信じがたい。

昨日、実家近くの病院での最後の検診があって、小児科医は、「2ヵ月半ですね」と修正月齢で扱うんだそうです。

つまり、2.5ヶ月の赤ん坊が、「おあよ」を連発する、ということがあるものなのか?

初めての日、確かに、かなりはっきりとした発音で言った。私が言ったのを真似たのだから、私もこの目で、この耳で確認した。

が、その後も毎日1-2回は言っていると!?。

「ギネスブックものか?」と思ったのだけれど、まあ、オウムやインコでも「真似を繰り返す」くらいはできるのだから、大したことないような気もします。

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甥っ子にあげようと買ったCD。おばちゃんが気に入り、あげずに自分で使っています。

ぐっすり眠れるんだな、これが。

『ミッフィー0歳のクラシック』 (キングレコード)CD2枚組み。

知っているクラッシックが、大量に収録されています。

● Disc1:おはようあかちゃん
● Disc2:おやすみベイビー

寝る前にかける。タイトルは「おやすみベイビー」なのに、「おやすみ中年」になる。1曲目で熟睡モードへ。

何日経っても2曲目以降がなんだかわからないので、日中聞いてみたら、なかなか心地よい選曲でした。寝入るのに苦労しているオトナにもいいと思う。

2009年10月8日木曜日

旧ブログ記事:「日経コンピュータフォーラム2009秋」報告:田中ウルヴェ京さん・菊入みゆきさん・河合薫さん(2009年10月8日掲載)

昨日は、「日経コンピュータフォーラム2009秋」”こころトラック”を聴講しました。

3人の講師がそれぞれ90分ずつ。「こころトラック」のタイトルは、

「あなたと組織の「こころ」を鍛える  閉塞状況を打破! 人間力向上セミナー
~明日からできる「ストレス耐性」「士気」「組織力」を高めるためのポイント~」

でした。


【田中ウルヴェ京(みやこ)さん】

シンクロ選手から「ストレスに対するコーピング」の専門家になった方です。

コープ(Cope)=対応する、ということです。ストレスのコーピングとは、「ストレスに立ち向かう」「対処する」といった意味。

印象に残ったことを箇条書きで。

●ストレスに弱い(というか、コーピングが機能しづらい)人は、「間違った自己認識を変えない人」、
「悲劇のヒロインになりたがる人」、「他者との比較で自分を捉える癖がついている人」など4パタンあるそう。

●「感情日記」を書いてみましょう(毎日)
1.今日は何を感じたか
2.なぜ、そう感じたか

これを繰り返していると
1.自分がどういう状況でどう感じるかに気づく
2.特徴がわかってくる
3.自分のやる気に歯止めをかけているものは何かを知る

●どんなストレスも「自分の捉え方」次第でよくも悪くもなる。

出来事は変えられないが、出来事をどう捉えられるかは変えられる。これがコーピング。
→論理療法とか認知行動療法がベースにあるのですね。

●「がけっぷち」の時は、とにかく「ニコニコして」「姿勢を正して」みましょう!
背中丸めて、深刻な顔をするとどんどん悪い状況になるから、胸を張って、ニコニコして「参ったなあ、どうしようかなあ」と考える。こういうことが実は凄く大切なんです! 

→ なるほど、それは言えてる気がする。

【菊入みゆきさん】

先日、「PMシンポジウム2009」でもご一緒した菊入さんが、2人目の登壇者。

8-9月にJTBモチベーションズで「金融・IT・製薬の3業種の課長619人」に調査。「やる気が上がった時キーワード」「やる気が下がった時のキーワード」を分析したそうです。

業界ごとに特徴が出た、という話がとても面白かったので、紹介します。

IT業界:
やる気上がった時のキーワード:「顧客」
やる気下がった時のキーワード:「プロジェクト」

→ つまり、「顧客」との関係でやる気が上がる方向に刺激され、「プロジェクト」にまつわる困難でやる気が下がるということです。

金融:
上がった:「目標、達成」
下がった:「上司」

製薬:
上がった:「業績」
下がった:「会社」

業界によって、マネージャの「やる気」刺激要因がこんなに違うのですね。

会場からは質問が多く挙がりました。

「部下のやる気を上司として上げねばならぬ、という場合は?」に対して、「キーワードは”自律性”。自分で決めた、自分で考えた・・・が大切」という回答。

深く納得です。

【河合薫さん】

CA→気象予報士(ニュースステーションにお出になっていましたね)→健康社会学者 というキャリアをお持ちの方です。

「他人力」についての講演でした。

自分を支えてくれる「他人」の力をうまく活用できることが大事。それが、自分が元気になれるモトにもなる。

他人とどうつながればよいかがわからなくなりつつある現代ではあるけれど、人の力を借りるのは、非ではなく、是である。

●人と人とのつながりを作るために3つの無駄を見直してみよう!というお話も。

1.無駄な時間・・・雑談する時間、真剣に仕事をしているわけではないけれど、互いを知り合うための時間
2.無駄な話・・・雑談、対話・・・から知識が広がったり、互いを理解し合えたりする
3.無駄な空間・・・社員食堂だとか給湯室、喫煙所などで関係構築ができていることも多い

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「日経コンピュータ」には2007年1月から今年2009年3月まで連載していた関係で、知り合いが大勢います。会場では編集、販売などの懐かしい面々に久々にお会いすることができました。

セミナー前にご好意で「講師控え室」に入れていただき、田中ウルヴェ京さん、菊入さんと歓談の機会も得ました。(河合さんは、講演直前に到着されたので講演後に名刺交換するだけになりました。)

京さんは、明るく元気な方で、初対面なのに私はすぐすっと会話に馴染めてしまいました。

「ウルヴェ・・・ですからね。ウルヴェ。正しく紹介されたことがないんです。ウォルブとかウェルベとか、プロのアナウンサーでも間違えるんです。この間は、田中ウェルヴェ京子さんでーす、と言われて、”田中”しか合ってない、って思いました」 なんて話を面白おかしくなさってました。(雰囲気作りがお上手なんです)

年間の講演が200本だそうです。

本数がちょっと多くて大変なんだけれど、多くこなせば、成功も失敗も多くの体験が積めるので、自分のためにちゃんとなっていると思う、と仰っていました。

京さんの本、以前以下を読みました。よかったので、ぜひ。(新著も沢山出ています)

●田中ウルヴェ京 著 『ストレスに負けない技術・コーピングで仕事も人生もうまくいく!』日本実業出版社

2009年10月6日火曜日

旧ブログ記事:そ、そこかよ!?(2009年10月6日掲載)

大学の授業が20:15まであったので、クラス会は遅刻(お開きに近い時間に参加)。

もうすっかり出来上がって”ラ行”が怪しい「おじさん」(といっても同い年)に囲まれ、全くノリについていけぬままでしたが、さすが15歳からのクラスメイト。

すぐに10代の頃に戻っていた様子。

40代後半にもなると、色々な場で活躍していて、インターナショナルに活動している人もかなり多い一方で、ドメスティックな企業で頑張る人も同じようにいました。

で、ドメスティックな企業の男性がインターナショナルに活躍する男性に一言。

「お前、凄いなあ。え、出張はヨーロッパが多いの?あ、ほかの国もかあ。世界を股にかけているんだなあ・・・。」
「そうでもないぜ、大変なだけだよ」
「いや、凄いよぉ~。 だって、世界中の機内食を食ってるんだろ?すげぇよ。」

・・・・このよっぱらい二人に挟まれていた、しらふの私。

「そこかよっ」と突っ込むのは忘れませんでした。

来年は、卒業30周年なので、盛大にやろう!と解散したのでした。

明日は、「日経コンピュータフォーラム秋」を受講します。またレポートします。

旧ブログ記事:ウォーター♪(2009年10月6日掲載)

夏休み満喫中。といいつつ、今日は、火曜日のほうの大学授業、初回です。

火曜日は、コレ(↓)を取りました。
http://www.sophia.ac.jp/J/ext.nsf/Content/kyoujitsu2160

木曜のクラスと同じく小林教授です。10年来お世話になっています。

その後、高校時代のクラス会。なんでこんな時期、しかも、平日にクラス会か!?

デンマークで研究者をしている同級生が一時帰国するのに合わせて開くことになったものです。

クラス替えがない、という珍しい都立高校で、(学園紛争の名残だと聞きました)15歳の時からのトモダチ。

卒業後約30年。45人クラスの内、なんと20人が集まるそう。凄いなぁ。

同級生がデンマークで今研究しているものは何か知らないのですが、着任したのテーマ頃は、「プラズマを養豚業に生かす」だったはず。

豚の臭いをプラズマで消す、とか、そんな解説をしてくれたことがあります。

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夕べ、実家に一泊。

甥っ子がこの週末にいよいよ本来の住まいに戻る(というか、生まれて初めて行く)こととなり、最後の「週末かあさん」でした(「平日かあさん」か)。

誕生から4ヶ月(修正月齢で2ヶ月)。

4ヶ月らしことと2ヶ月らしいことと、間をとって3ヶ月風なことが混在しています。

たとえば、身長はまだ55センチ程度。体重も5100gくらい。でも顔つきは、しっかり「男の子」。(これは、シャバが長い分だけ人間度が先に上がるわけですね)

2つ感動的なことがありました。

1つ:最近、微笑は少しずつ増えていましたが、夕べは、「きゃっきゃっ」と声を上げて笑いました。初めて。

人間というのは、声を上げて笑うまでに数ヶ月かかるんですね。

2つ:これは、かなり衝撃的な今朝の出来事。

起きたばかりは1時間くらいご機嫌な状態が続くので、上から覗き込み、ずーっと「おはよー」「お、は、よ」と言い続けてみました。

まだ、「あう」とか「うー」とかそんな声を発するだけなのですが、一生懸命、口の形を真似ようとしている様子が見て取れます。

おばちゃん、しつこく、「おはよー」「おはよー」と続けていたら、最後に「おあよぉ」と言いました。2回も。

父も母も妹(ママ)も全員聞いていて、感動。そして、大騒動!

たまたま、「あう」と声が出たのと口の形真似が同期して「おあよぉ」となっただけでしょう。

2回限りではありますが、もう、私にとっては、ヘレンケラーが「ウォオーター」と言った瞬間の喜びはこれだったのでは、と思うほどの感動です。

なんせ、まだ4ヶ月ですからね、たまたまの偶然なのですが。

職場にいるパパにメールしたら、悔しがり、パパのママにメールしたら、「まゆつば」と思われたようです。 動画で撮らなかったことが悔やまれます。

「週末かあさん」お役御免に際して、最高のプレゼントでした。

・・・・・

「奇跡の積み重ね」と医師に言われてこの世に生まれた甥っ子。(もちろん、どの子も、奇跡の積み重ねの命ですね)

キミに会えてホントによかった。

happyな人生が待っていますように!

2009年10月4日日曜日

旧ブログ記事:マンションの役員になってみた!(2009年10月4日掲載)

昨年入居した現マンション。管理組合の役員改選が9月初旬にありました。

一応、立候補を募り、「いなければくじ引き」ということに。いずれ全員が当たる・・・というルールです。

以前のマンションでは、修繕積立金の値上げを1-2回行い(→合意を得るのが凄く大変!)、12年目くらいに「大規模修繕」があって、この時は、結局、お金が足りず、各戸「15万円前後の一時金」を出すことになり(→これの合意はもっと大変!)、

さらに、「大規模修繕工事後の手抜き疑惑騒動」があり、もう、大変大変大変!な経験をしたので、今回は、「マンションが若い(築浅)時に担当するに限る」と手を挙げてみました。

蓋を開けてみたら、全戸中、手を挙げたのが私だけで、「ちょっと張り切りすぎ?」と恥ずかしかったのですが。

で、今日は、1回目の理事会。

30戸ちょっとという小規模マンションなので、役員は4人。それでも、細かい議案を話しているだけで3.5時間もかかりました。

終わった時点での全員の感想。
「2年目でこれだけかかるから、今後、どんどん「懸案事項」が増えて、大変になっていくのかなあ・・・」でした。

ファシリテーション・スキルの勉強機会になるよ、と大規模マンションで役員を昨年経験した同僚が
言っていたので、1年間、「勉強機会」だと思って取り組みます。

知り合いが少し増えるのも、心強いですし。

2009年10月2日金曜日

旧ブログ記事:ファシリテーションとファシリティ(2009年10月2日掲載)

「ファシリテーション・スキル基礎」を開発したのは、たしか2004年でした。初回は9月。

このときは私が開発者。日本ファシリテーション協会が前年2003年にNPOとなり、なんとなく「ファシリテーション」という言葉が聞かれ始めた頃です。

ある時、公開コースに参加されたお一人が自己紹介でこうおっしゃいました。

「ボクは施設管理部門に勤めているので、コースガイドを見たとき、コレだ!と思いました。そうかぁ、ファシリティを管理するスキルを教えてくれるのか・・・。」

ファシリティ=施設。

あ、もしや、大いなる勘違いをなさって・・・・!?!?と思い、続きを聞くと、「で、よく読んだら、そういう意味じゃなかったんですけど、会議進行って重要だから、そのまま申し込みました。」

・・・・・・

ホッ!

旧ブログ記事:リーダーの実践例(2)(2009年10月2日掲載)

リーダーの実践例。断続的に紹介していきます。

●メンバに「この仕事、やっておいて」とか「いつも通りだから」とか、「とりあえず、これ」という指示を出していた。特に、あいまいだとも思わずに。相手がベテランの場合は、「言わなくてもわかるだろうし、と。

ある時、「この仕事は、こういう全体像なんだ」「目的は・・・」「意図は・・・」「背景やいきさつは・・・」と説明してみた。若手のために。

ところが、若手だけでなく、ベテランですら、基本的なことがわかっていなかったということに気づいた。

→「わかるはず」「知っているだろう」は、キケンなんですねー。

●話を聞くだけで、自己解決する人って多いよな。「ふんふん、それで?」「で、どうなったの?」「へぇ、で、どうしたいの?」なんて相づち打ったりしているとその内、「あ、わかりました。やってみます」とか「そうか、そうか・・・」とか言って、去っていく人って多いと思う。 聞いてあげるだけでもいいんだよな。

→ 人に話すと考えを言語化でき、自身にフィードバックされるので問題が整理できるんですよね。なので、相談されたからといって何でも回答を与えればよい、というものでもないのでしょう。

●「俺、最近、やる気ねぇ」と言い続けていたら、気づいた時には、チーム全体の空気が低迷していた。後輩の前でネガティブなことは言うもんじゃないな、と反省した。以来、愚痴は、メンバに言わないように気をつけている。

→この方は、長年サポートしていた製品のサポート打ち切りをある日突然言い渡され、チームが解散することとなったのでした。すごく思い入れのある製品だったので、途端にやる気が低迷。それを、気心の知れたメンバについつい言ってしまった。 ところが、気心は知れていても、そこは、リーダーとメンバの関係が。上の人間が「やる気ない」というと、そのまま下の人間に伝わってしまうわけです。

・・・・・・・・

「成功した」「失敗した」というのはたいしたことじゃなくて、そこから何を気づき、学び、次に生かすかが大事なんですね。

================

さらに、ところで、明日から夏(?)休みです。(毎年10月にとるのです。)ブログは、たまに更新します。たぶん。

ただし、「ゆるゆる気分」になっていると思われるので、いつも以上に「ゆるゆる」な内容と文章になると思います。先にお断りしておきます。

2009年10月1日木曜日

旧ブログ記事:食べないなら何なのか?(2009年10月1日掲載)

同僚に聞いた話。

オフィス近くの、とあるファーストフード店の店員さんは、注文するとこう尋ねるそうだ。

「お召し上がりですか?」

・・・・・

一瞬、何がおかしいか分かりづらいと思うが、同僚は毎回、「召し上がるに決まっとるだろーが」 と心の中で突っ込むそうだ。

店員さんが言いたいことは、「(こちらで)お召し上がりですか?(それとも、お持ち帰りになりますか?)」なのだろうが、( )内が全て省略され、「お召し上がりですか?」と言われるだけで、途端に妙な文脈になる。

この会話は、「お召し上がりですか?」と言えば、「ここで食べる」「持ち帰る」の2択を問うに決まっている、という前提に立っている。

「その2択を尋ねているってことはわかっているよね」という暗黙の了解を客に求めているのだ。
・・・・・・

でも、こういうことだってあるかもしれない。
   
「ハンバーガーとポテトを下さい」
「お召し上がりですか?」
「いいえ、コレクションしているのでこのまま飾っておきます」

・・・・んなわけないか。

過剰敬語も問題だけれど、省略し過ぎも考えものです。

===============

今宵からまた大学の授業が始まります。

秋季も張り切って「週2コマ」とってしまいました。また、火曜日と木曜日。頑張ろう。

1999年秋季講座から通い始めているので、丸10年です。我ながらよく続いていると思う。春季・秋季と毎回ゼロから募集する公開コースなのに、常に約10人のリピーターが揃います。