2010年2月19日金曜日

旧ブログ記事:「ちゃっきょ」「ガチ」(2010年2月19日掲載)

新入社員研修スタートまで1.5ヶ月を切り、身辺何かとあわただしくなってきました。

「新入社員が遣いがちだけれど、職場ではNGな若者言葉」を考えていたら、ふと、先日、OJT担当者研修でお聞きした現場の例を思い出しました。(「OJT担当者向けフォローアップ」という研修は冬場に行うことが多く、「新入社員を育成している中で遭遇したことを議論したり、今後の対応を考え、計画を立てたり」します。)

●ケース1:「ちゃっきょな新人」

受講者A:「この間、新入社員が”ちゃっきょ”って言ってて、何のことかわかんなくてさあ。皆、知ってる?」
受講者B:「え、ちゃっきょ?何それ?」
私: 「うふふ、私知ってますよ」
受講者A:「ボクも新入社員に聞いてわかったんだけど、驚いた」
受講者B: 「だから、何?なに?」
私: 「着信拒否のことですよねぇ」
受講者A:「ええ、そうなんだって。そんなの、知らないよなあ」
受講者B:「へぇ、そうなんだあ、知らなかった」

・・・・ええと、それより職場において、どういう文脈で「ちゃっきょ」が出てきたんでしょうか?のほうに興味があります。

●ケース2:「ヤバイ新人」

受講者C:「うちの新入社員って、凄い言葉を使うんだけど。”ガチでヤバイっす”と言われてびっくり」
受講者D:「ああ、ガチって言うよねぇ。DAIGOか(すでに古い?)。うちの後輩も、”先輩、これ、ヤバくないっすか?ヤバイっすよね”と言うよ。”まずい”と言っているのかと思ったら、そうじゃないんだってねぇ。凄いとか素晴らしいという意味でも使うんだねぇ」
私: 「ええ、そうらしいですね。おいしいも”ヤバイ”らしいですよね。で、その”ヤバくないっすか?”
にどう返事したんですか?叱ったのですか?」
受講者C:「”ヤバくないっすか”と言われたんで、そのまま、”ヤバいです”と言ってやりました。その上で、”そういう言葉遣いは、職場でやめなさい”って言いました」

・・・・ところで、「今年の新入社員はヤバイよ」という場合、どういう意味になるんでしょうか?ソボクな疑問。

そう言えば、私もこういう経験があります。

ある企業の新入社員研修で、「学習レポート」を見ていたら、「俺的には・・・思う」という表現が出て来ました。

翌朝、その点を指摘したところ、その日のレポートには、「私的には・・・」と書いてありました。

意図がうまく伝わらなかったことを反省し、再度、「俺」「的」両方がNGであることを伝え直しました。

今年はどのような例を体験することができるでしょうか?

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「若者が言葉を知らない」
「新入社員が敬語を使えない」

と嘆く声は多いのですが、それは、何も今に始まったことではないと思っています。

忘れているだけで、自分だって絶対にそういう新人時代をすごしたはずです。(今、40歳の人も50歳の人も60歳の人もかつてそうだったに違いありません。)

なので、嘆く必要はなく、教えていけばいいのです。知らない、使ったことない、から使えない。それだけなんだと思うから。

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