新入社員の時、理解が悪かったことは、既に書きましたが、新入社員研修で「C言語」を習っていた時のこと。
printfを使い"Hello,world″を画面に出力するプログラムを書くというごく簡単な演習。
プログラムを実行すると、画面に"Hello,world"と確かに表示されました。講師を務めていた先輩。「ほら、できた。表示された。」と嬉しそうに。
一方、私は、「自分が打ち込んだもの(エディタで)、画面に出たって、当たり前じゃないか。”実行した結果”という意味がわからない。」と、思い悩み、「これ、なんですか?」とソボクな質問を。
●エディタで作ったソース・プログラムを画面に単に表示することと
●プログラムを実行した結果が画面に表示されたこと
この2つの違いが全然わかっていない、という、今思えば、自分で自分に突っ込みを入れたいほどの落ちこぼれよう。
先輩は、あまりのことに驚いたのか、突然、
「バカっ!」と教室中に聞こえる声で私に言いました。
・・・・
社会人になって、人前で初めて「バカっ!」と言われることの衝撃。
意思に反して、涙がじわーっと。(その後、この先輩には、研修中と配属先とでさらに2回「バカっ!」と言われました。)
・・・なんて話を遠い目をしながら、つい最近、同僚(30代半ば。男性。講師)にしました。
「そういえば、私が新人のころ、”バカっ”と言われたことがあって・・・。それも3回も」と。
同僚は、「それで淳子さんは、大丈夫だったんですか?」と。
「泣けたけど、次の日もフツウに研修受けていたなあ。休んだりはしなかったなあ。メンタル面が強かったんじゃなくて、なんか、”会社というのはそういうものだ”と思っていたからかなあ。」
「そうかぁ。それにしても、凄いなあ・・・・・。」
「でしょ?フツウ、右も左もわからない新人に”バカっ”なんて言わないよねぇ。」
「いや、そうじゃなくて。ボクは、”バカっ”と言いたくなるような新人にまだ出会ったことがない。凄いなあ。」
・・・・・・・・
「そこかっ!?」
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同期に優秀な女性がいました。彼女は、私に、「そんなに考えないで、”そーゆうもんだ”と思っていけばいいんだよ」と言いました。
私は、なぜ画面に”Hello”と出てくるのか、やはり、わからず、どんなことでも”そーゆうもんだ”とは思えなかったので、どんどん落ちこぼれていくのでありました。
最終的には、新人11人の中で、どん尻の成績を修める(修めるというのか?)わけですが、そのことが、その後どうなるか、については、また後日、つらつらとコクハクいたします。
*** 追記(2011年5月13日) ***
これを読んでいて、あ!と思ったこと。
「ボクはまだ、”バカ”と言いたくなるような新入社員に出会ったことがない」といった同僚が、この5/1付けで私の直属上司になりました。
すんません。元バカですが、何か?
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