2009年11月18日水曜日

旧ブログ記事:取材依頼(2009年11月18日掲載)

ある編集者さんとの思い出です。単発原稿の寄稿者として3-4回お世話になったことがありました。

毎度、原稿には、激しい突っ込みが入り、何度も何度も打ち合わせ、直しを繰り返す・・・。決して妥協しない。

「これは、なぜ、こういう風になるんですか?」
「理由は?」
「こういう考えもあるんじゃないですか?」

ある時は、こちらから編集部にお邪魔して、18時から23時くらいまでずーっと議論したこともあります。夕飯も食べずに。

何度も、「もう、二度と一緒に仕事しない!」と言いました。(と言えるくらいの信頼関係はあるわけですが)

そんな風にキレつつも、完成した記事はとてもよく読まれ、読者評価もそれなりに高かったようで、後日、「ほらね、いい仕事になったでしょ」と言われて、仲直りする。この繰り返し。

寄稿ではなく、取材を受けたこともあり、インタビューでもそのしつこさは変わらず、

「田中さん、さっき、こう回答したけど、今の答えと矛盾ありませんか?」
「こういう言い方をする人もいますが、それとどう違うんですか?」
「それってほんとに現場でよくあることですか?」
など。 (こう書くと、大したことないように思えるでしょうが、なんというか、実に細かいことを全て明確にしようと突っ込まれるのです。)

とにかく、しつこい。厳しい。

でも、記事になると、とてもステキにまとまっていて、「ほらね、いい仕事になったでしょ」とまた仲直り。

・・・

その伝説の厳しい記者(兼 編集者)さんから取材依頼がまた来ました。

ありがたや、ありがたや。

・・・うふふ、いいチャンス。

「活きのいい後輩が取材にお答えしますわ」 というわけで、近々、後輩達が取材対応をすることになりました。 

あのしつこさに喰らいついていくことで、とても鍛えられると思ったので。

こだわりのある人と仕事をするのは、とてもいい勉強になるんです。

ちなみに、私の周囲では、「原稿を厳しくしつこくチェックすること」をこの方の名前を取って「山本(仮名)チェック」と言います。
「あ、このテキストの原稿、山本(仮名)チェックしてもらえます?」
などと使います。

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