男子、という言い方がいいかどうかは置いといて。
たとえば、新入社員研修時。
お弁当を持参する割合は圧倒的に男性が多い。
親御さんに作ってもらっている人ももちろんいるけれど、一人暮らしで(しかも4月から人生初の一人暮らし体験中であっても)自分で作ってくる。
これが案外?、彩り美しく、栄養バランスも考えた”ちゃんとした”お弁当。
新入社員に技術職、事務職が混ざっていると、たいていの場合、事務職が一足先に配属されてしまう。
すると、配属された男性新入社員がお弁当を携えて、まだ研修を受講中の技術職男性がいる教室にやってきて一緒にハンカチ拡げて、机囲んでお弁当を食べる。
男性の中には、研修の事務局をなさっている人事・研修担当者(たとえば女性)の先輩がコンビニで買ってきたようなモノを食べているのを見かねて、
「それじゃあ栄養が偏りますよ。それに、自分で作ったら300円もしませんから節約にもなります」 と言い、翌日、「○○さんのためにサンドイッチ作ってきました」 と持ってきてくれたりもするらしい。
そのサンドイッチの切り口がとても芸術的に美しいのだそうだ。
一方で、女性新入社員はどうか?
「さー、ランチに行こう!」と数人で豪快に外食しに出かけていく。 「外に出て、ストレス解消しなきゃ」とか「外の空気も吸わなきゃ」などと言って。
数年前までと全く逆の光景が教室で、オフィスで見られるようになってきた。
こういう話は、1社の出来事ではなく、いくつも聞いた。 なので、巷で喧伝されるよう、お弁当男子、水筒男子は増えてきているのだろう。
ちょっと前までは、教室でお弁当を囲んでいるのはほぼ女性だった。
男性は社員食堂だったり外食だったり、お弁当は作ってくるものではなく、コンビニなどで買ってくるものだった。
みごとに逆転している。
こういう話を聞くと、「うん、いいなあ」と思ってしまう。
「女性もすなるお弁当作りと言ふものを男性もしてみんとてするなり」
というべきか
「男性もすなる外食と言ふものを女性もしてみんとてするなり」
といえばいいのか。
男だ女だなんて、こういう生活面では変わらなくなるのではないだろうか。
中高生の頃、「女子は”料理と編み物”、男子は”本棚作りやラジオ製作”」みたいにクラスを分けられていたことにいまだにうらみがある私は、こういう風潮にうふふと思ってしまう。
私も本棚作ってみたかった。
弁当男子、頑張っておくれ!
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